いちよし証券株式会社様では、総務部を中心にビル管理業者とともにビル管理をされていますが、現状は一般的な保守点検管理に止まっており、省エネルギーの推進は今後の課題となっていました。全国に44か所の営業所があり、今後、省エネ法の特定事業者として指定される可能性がありました。診断の結果、ファンへのインバータの導入、高効率照明への交換、デマンド監視制御装置の導入による契約電力の低減、空調設定温度の適正化などをご提案しました。
提案1
空調設備
暖房時の設定温度の適正化
省エネ効果 | 5.6kL/年 |
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削減金額 | 408千円/年 |
設備概要 | 冬期の電力使用量109,650kWh |
キーワード
設定温度の適正化
内容
冬期暖房時の空調設定温度が22℃であり、政府推奨温度の20℃より高い。暖房時の空調設定温度を20℃に下げることにより、、電力消費量を約20%削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案2
空調設備
給排気ファンへのインバータ導入
省エネ効果 | 3.6kL/年 |
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削減金額 | 263千円/年 |
設備投資額 | 1,100千円(回収4.2年) |
設備概要 | 給気ファン(5.6kW)、排気ファン(3.6kW) |
キーワード
インバータの導入
内容
各室の空気は、各室のエアコンが使用されると自動的に排気ファンが稼働し、各階の排気ダクトを通じて屋上の全熱交換機を通じて放出される。全熱交換機には建物共通の給排気ファンが設置されており、各室のエアコン1台でも稼働すると運転される。建物共通の給排気ファンにインバータを設置し、給排気量に応じた運転を行うことで、給排気ファンの電力消費量を削減することを提案。
提案3
照明
高効率照明への更新
省エネ効果 | 7.6kL/年 |
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削減金額 | 550千円/年 |
設備投資額 | 10,031千円(回収18.2年) |
設備概要 | FL蛍光灯1008台→Hf蛍光灯、電球(19個)→LED球 |
キーワード
高効率照明への更新
内容
現状 | 更新案 | 台数 | 投資 (千円) |
効果 (千円/年) |
回収年数 | |
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執務室や廊下 | 蛍光灯36W | Hf蛍光灯28W | 1,008 | 10,008 | 542 | 18.5 |
トイレ、洗面台 |
白熱電球20W | LED球9W | 18 | 23 | 8 | 2.9 |
白熱電球60W | LED球13W | 1 |
提案4
デマンド管理
デマンド監視制御装置の導入と電力ピークカット
省エネ効果 | 0.0kL/年 |
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削減金額 | 384千円/年 |
設備投資額 | 1,000千円(回収2.6年) |
設備概要 | デマンド監視制御装置 |
キーワード
デマンド監視制御装置の導入(電気使用量の見える化装置の導入を含む)
内容
デマンド監視制御装置を導入し、電力使用状況を監視するとともに30分単位で需要電力の予測を行う。使用電力が契約電力近くになって来た場合に、予め決めておいた一部の電力負荷をカットすることを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。