リプロントーワ株式会社佐倉工場様では使用エネルギーの大半が電力で、電力費の高騰に危機感を持っています。これまで工程調整などで電力平準化を達成していますが、今回、更にベース電力を下げるための診断を希望されました。診断の結果、空調やコンプレッサの使用上の改善、インバータの導入、防熱カバー取付、LED照明導入などをご提案しました。
提案1
コンプレッサ
吐出圧力の低減
省エネ効果 | 1.7kL/年 |
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削減金額 | 90千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ22kW×1、11kW×1 |
キーワード
吐出圧力の低減
内容
使用先の必要圧力(0.4MPa)であり、現吐出圧力(0.7MPa)は高すぎるので、0.6MPaに下げて電力消費量を低減することを提案。
提案2
空調設備
室内機風量を最大で運転
省エネ効果 | 2.0kL/年 |
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削減金額 | 107千円/年 |
設備概要 | 空調設備 |
キーワード
その他(室内機風量)
内容
室内機風量を”強”モード(最大)で運転すると空調設備のCOPが改善され、消費電力の削減が図れることを提案。
提案3
コンプレッサ
吸入フィルタの清掃
省エネ効果 | 0.8kL/年 |
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削減金額 | 44千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ22kW×1、11kW×1 |
キーワード
吸い込みフィルタの清掃
内容
吸入フィルタの圧損増加はコンプレッサ動力を増加させるので適宜フィルタを清掃することにより、動力増加を抑制することを提案 (但し、この対策は吸入絞り制御が作動する機種では効果がない)。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案4
照明
高効率照明への更新
省エネ効果 | 141.1kL/年 |
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削減金額 | 7,405千円/年 |
設備投資額 | 52,443千円(回収7.1年) |
設備概要 | 蛍光灯40W×2、誘導灯FL20W |
キーワード
高効率照明への更新
内容
従来型の一般室内照明①や誘導灯②をLED灯に更新することを提案。
現状→更新 | 台数 | 投資 (千円) |
効果 (千円/年) |
回収年 |
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①蛍光灯40W×2→LED2灯式 | 1,500 | 51,000 | 7,333 | 7 |
②誘導灯FL20WB級→LEDB級 | 30 | 1,443 | 72 | 20 |
提案5
生産設備
成形機の保温カバーの設置
省エネ効果 | 116kL/年 |
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削減金額 | 6,105千円/年 |
設備投資額 | 600千円(回収0.1年) |
設備概要 | 生産設備(プラスチック成形機) |
キーワード
保温対策
内容
成形機①および押し出し機②のシリンダ部に保温カバーを設置し、放熱を防止することを提案。
現状→更新 | 台数 | 投資 (千円) |
効果 (千円/年) |
回収年 |
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①放熱量8.5kW/h台→2.6kW | 20 | 500 | 4,000 | 0.1 |
②放熱量22.36kW/h台→6.84kW | 4 | 100 | 2,105 | 0 |
提案6
生産設備
成形機の冷却水循環ポンプへインバータの導入
省エネ効果 | 30.6kL/年 |
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削減金額 | 1,607千円/年 |
設備投資額 | 2,000千円(回収1.2年) |
設備概要 | 循環ポンプ11kW×2 |
キーワード
インバータの導入
内容
循環ポンプは負荷の状況に関わらず常にフル運転をしているが、負荷に応じてポンプをインバーター制御することで電力消費を削減することを提案。
提案7
受変電設備
変圧器の統合
省エネ効果 | 1.2kL/年 |
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削減金額 | 62千円/年 |
設備投資額 | 130千円(回収2.1年) |
設備概要 | 変圧器 750kVA×1、200kVA×1 |
キーワード
変圧器の統合
内容
生産設備を一部移設したため200kVA変圧器の負荷率が低い。現在の負荷を全て他の750kVA変圧器に統合して200kVAの1次電源を遮断し無負荷損失をなくすことを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。