株式会社日輝製作所様におけるエネルギー使用量は電力が100%です。その主な設備は、射出成形機、板金プレス、コンプレッサ、排気ファン、空調、照明設備等です。また希望された射出成形機の熱源対策やコンプレッサの省エネ対策に係る診断に加えて、空調設定温度の適正化や室外機への日除け設置、高効率照明への更新、照明器具へのプルスイッチの取付け等をご提案しました。
提案1
コンプレッサ
吐出圧力の低減
省エネ効果 | 4.4kL/年 |
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削減金額 | 274千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ (22kW×3台) |
キーワード
吐出圧力の低減
内容
第1、第4工場に3台のコンプレッサが設置され、いずれも吐出圧力は0.65MPaで運転されている。このエアの使用端必要圧力は、0.5MPa程度であり、配管などの圧力損失を考慮に入れても現状の吐出圧力は高いため、吐出圧力を0.55MPaに低減して、圧縮機の軸動力を下げ電力消費量を削減することを提案。
提案2
コンプレッサ
圧縮空気配管のエア漏れ量の低減
省エネ効果 | 4.4kL/年 |
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削減金額 | 274千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ (22kW×4台) |
キーワード
圧力損失の低減、エア漏れ対策
内容
第1、第4工場に3台、第3工場に1台のコンプレッサが設置されている。このエアは、夫々の配管を通して負荷に供給されている。エア漏れ量の定期的な測定および漏れ箇所の巡回点検を行い、漏れを確認・補修して漏れ量を削減することを提案。ここでは、漏れ率を10%程度あるとして電力削減量を試算。
提案3
空調設備
設定温度の適正化
省エネ効果 | 0.9kL/年 |
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削減金額 | 55千円/年 |
設備概要 | エアコン 11台 (暖房能力11.2kW) |
キーワード
設定温度の適正化
内容
第4工場内の空調設定温度は、現状夏季28℃、冬季24℃としている。なお国の推奨温度は夏季冷房28℃、冬季暖房20℃である。工場内の射出成形機等からの放熱負荷が大きく冷房の設定温度の見直しは現実的ではない。一方、暖房の設定温度は推奨温度より高いことから1℃緩和し、電力消費量を削減することを提案。工場にはエアコン11台があり、このエアコンの設定温度を1℃緩和することによる省エネ率を全消費電力の10%で試算。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案4
照明
高効率照明への更新
省エネ効果 | 7.0kL/年 |
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削減金額 | 435千円/年 |
設備投資額 | 4,334千円(回収10.0年) |
設備概要 | 照明 従来型蛍光灯<br /> (FLR40W2灯用×197台)→LED(22W2灯用×197台) |
キーワード
高効率照明への更新
内容
事務所、工場の従来型蛍光灯を消費電力の少ないLED照明に更新し、電力消費量を削減することを提案。
提案5
生産設備
圧縮エアブローから低圧エアブローへの切替え
省エネ効果 | 4.4kL/年 |
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削減金額 | 274千円/年 |
設備投資額 | 1,000千円(回収3.6年) |
設備概要 | コンプレッサ(22kW×1台)→ブロワー(6.3kW×1台) |
キーワード
過剰能力設備の適正化
内容
第3工場のコンプレッサの圧縮エアは、主にプレス作業機器や金型製作作業機器への連続ブロー用として使われている。その主用途は塵類の吹き飛ばしであることからブロワーによる低圧エアへ代替することが可能と判断。圧縮エアからブロワーの低圧エア(30KPa)に替えて電力消費量を削減することを提案。
提案6
生産設備
射出成形機のシリンダヒーター部の保温対策
省エネ効果 | 3.4kL/年 |
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削減金額 | 210千円/年 |
設備投資額 | 960千円(回収4.6年) |
設備概要 | 射出成形機 16台 |
キーワード
保温対策
内容
射出成形機のシリンダヒーター部は、保温されてなく放熱量が大きい。ヒーター表面温度は135℃であり、この表面を保温効果の高い保温材(ロックウール、厚さ25mm)で保温してヒーター表面温度を41℃に低減を図り、ヒーター部での電力消費量を削減することを提案。
提案7
照明
プルスイッチの取付け
省エネ効果 | 1.7kL/年 |
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削減金額 | 107千円/年 |
設備投資額 | 78千円(回収0.7年) |
設備概要 | 照明器具 (FLR40W2灯用×197台) |
キーワード
個別スイッチ設置
内容
事務所(会議エリア、書棚エリア等)および工場(通路、窓際、部品置場、製品置場等)の照明器具197台の内、39台にプルスイッチを取り付け、不使用時の消灯を徹底して電力消費量を削減することを提案。なお、消灯実施率を60%と想定して試算。
提案8
空調設備
エアコン室外機への日除け設置
省エネ効果 | 0.3kL/年 |
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削減金額 | 21千円/年 |
設備投資額 | 24千円(回収1.1年) |
設備概要 | エアコン室外機 (冷房能力 10kW×12台) |
キーワード
室外機への散水、日射対策、移設
内容
第2工場屋上、第4工場の西面、南面にエアコン室外機12台が設置されている。屋外機に日除けパネルを設置して、直射日光を遮ることで運転効率を改善し、電力消費量を削減することを提案。なお日除け効果として10%を見込み試算。
提案9
受変電設備
電灯変圧器の統合
省エネ効果 | 0.3kL/年 |
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削減金額 | 17千円/年 |
設備投資額 | 200千円(回収11.8年) |
設備概要 | 電灯用変圧器 第1キュービクル(1Φ30kVA)、<br /> 第2キュービクル(1Φ100kVA) |
キーワード
変圧器の統合
内容
第1キュービクルに第3工場用電灯圧器1Φ30kVAおよび第2キュービクルに第4工場用電灯変圧器1Φ100kVAが設置されている。両変圧器とも定格容量に比して負荷が少ないことから、両者を統合して第2キュービクル3Φ100kVA1台として、電力消費量を削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。