H社様では、省エネ対策としてボイラの更新、燃料転換、デマンド監視装置の導入等を実施されております。今回、ボイラ熱効率の向上、ポンプへのインバータ導入等を目的に受診されました。診断の結果、蒸気配管の保温対策、エア漏れ対策、排水処理施設のチューニング、冷却水ポンプへのインバータ導入、高効率照明への交換などをご提案しました。
提案1
空調設備
外気導入量の低減
省エネ効果 | 2.9kL/年 |
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削減金額 | 243千円/年 |
設備概要 | 空調設備 |
キーワード
外気導入量・換気量の適正化
内容
必要以上の外気導入により空調負荷が増加している。外気導入量を減らしてCO2濃度を適正化(700→950ppm)し、電力消費量を低減することを提案。(注)安衛法、建築物環境衛生管理基準より、CO2濃度は1000ppmを超えないこと。
提案2
空調設備
設定温度の適正化
省エネ効果 | 2.1kL/年 |
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削減金額 | 178千円/年 |
設備概要 | 空調設備 |
キーワード
設定温度の適正化
内容
空調設定温度を緩和すると空調負荷が小さくなる(室内外温度差が小さくなり、壁・開口等からの熱損失が減少)。空調設定温度を適正化(+1℃)し、電力消費量を低減することを提案。
提案3
ボイラ
空気比の適正化
省エネ効果 | 0.8kL/年 |
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削減金額 | 41千円/年 |
設備概要 | 小型貫流ボイラ(都市ガス13A) |
キーワード
空気比の適正化
内容
燃焼用空気を必要以上に供給すると、排ガス量が増えエネルギー損失が大きくなる。空気量の適正化(1.2→1.15)により、燃料消費量を低減することを提案。
提案4
コンプレッサ
エア漏れ対策
省エネ効果 | 8.1kL/年 |
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削減金額 | 683千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ(37kW)、エアドライヤー(1.6kW) |
キーワード
圧力損失の低減、エア漏れ対策
内容
配管や機器等からエア漏れが生じている。エアタンクの圧力値からエア漏れ量を推計し、エア漏れ対策(漏れ率9.34%→2.00%)を行うことで、電力消費量を低減することを提案。
提案5
コンプレッサ
吐出圧力の低減
省エネ効果 | 3.2kL/年 |
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削減金額 | 268千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ(37kW) |
キーワード
吐出圧力の低減
内容
圧縮空気の使用圧力最高値は0.5MPaであるが、コンプレッサの吐出圧力は0.7MPaと高く余裕がある。吐出圧力を低減(0.7→0.5MPa)し、電力消費量を低減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案6
空調設備
冷却水ポンプへのインバータ導入
省エネ効果 | 2.5kL/年 |
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削減金額 | 210千円/年 |
設備投資額 | 390千円(回収1.9年) |
設備概要 | 冷却水ポンプ(3kW×2台) |
キーワード
インバータの導入
内容
冷却水ポンプの流量及び揚程に余裕がある。また、冷却水温度も外気温度により変化する。冷却水ポンプにインバータを導入し、外気や負荷に適正な流量に調整することで、電力消費量を低減することを提案。
提案7
蒸気配管
保温対策
省エネ効果 | 2.7kL/年 |
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削減金額 | 136千円/年 |
設備投資額 | 350千円(回収2.6年) |
設備概要 | 蒸気配管(50A×10m)、フランジ(50A×10個)、<br /> バルブ(50A×15個)等 |
キーワード
保温対策
内容
蒸気配管、バルブ等から熱放散が生じている。蒸気配管、バルブ等の保温対策により、燃料消費量を低減することを提案。
提案8
コンプレッサ
吸気温度の低減
省エネ効果 | 0.5kL/年 |
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削減金額 | 46千円/年 |
設備投資額 | 100千円(回収2.2年) |
設備概要 | コンプレッサ(37kW) |
キーワード
吸気温度の低減
内容
コンプレッサ設置場所の給排気が悪く、給気温度が高くなっており、コンプレッサの効率が悪化している。給排気を改善することで、電力消費量を低減することを提案。
提案9
排水処理
排水処理施設のチューニング
省エネ効果 | 5.4kL/年 |
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削減金額 | 456千円/年 |
設備概要 | 曝気ブロワー(5.5kW×2台) |
キーワード
その他(散水処置施設のチューニング)
内容
排水処理施設の曝気槽が、計画の3倍以上の過負荷状況にある。また、沈殿分離槽の処理能力以上が流量調整槽に戻っており、さらに高濃度の汚水が曝気槽に流入しており、バクテリアの生育を阻害している可能性がある。そのため、排水処理施設のエネルギー効率が低い運用となっている。保守業者との連携のもと排水処理のチューニングを行い、電力消費量を低減することを提案。
提案10
照明
高効率照明への更新
省エネ効果 | 4.9kL/年 |
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削減金額 | 413千円/年 |
設備投資額 | 3,020千円(回収7.3年) |
設備概要 | 照明 |
キーワード
高効率照明への更新
内容
エネルギー消費量の低減を図るために、下記の照明を高効率型への交換を提案。
現状→更新案 | 台数 | 投資 (千円) |
効果 (千円/年) |
回収年数 |
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水銀灯(400W)→セラメタHランプ(190W) | 10 | 120 | 98 | 1.2 |
水銀灯(400W)→LEDランプ(125W) | 10 | 1,200 | 138 | 8.7 | 蛍光灯(83W)→LEDランプ(45W) | 100 | 1,700 | 177 | 9.6 |
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。