K社様は、省エネ対策として高効率空調機の導入、ポンプやファンへのインバータ導入、蒸気配管のトラップ交換、デマンド監視制御装置の導入等を実施されています。今回、さらなる省エネ対策を目的に、受診されました。診断の結果、老朽化した空調機の更新、排水処理用曝気ブロワーの交互運転化、高効率照明への交換、コンプレッサの吐出圧力低減等をご提案しました。
提案1
蒸気配管
蒸気漏れの防止対策
省エネ効果 | 0.8kL/年 |
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削減金額 | 21千円/年 |
設備概要 | 蒸気圧力0.5Pa、現地状況から20L/分の漏れを想定。 |
キーワード
蒸気配管漏れの修理
内容
原料油脂タンクの加熱保温用蒸気配管継ぎ手から、蒸気が漏れている。また、蒸気トラップの不具合も発見されている。蒸気漏れを防止し、蒸気トラップの故障や過剰なドレン排出を防止することで、省エネを図ることを提案。
提案2
コンプレッサ
吐出圧力の低減
省エネ効果 | 4.0kL/年 |
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削減金額 | 323千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ9台(計59.5kW) |
キーワード
吐出圧力の低減
内容
現在の使用先では減圧弁で調整しており余裕があることから、コンプレッサの吐出圧力を低減(0.78→0.60MPa)することで、省エネを図ることを提案。
提案3
コンプレッサ
エア漏れの防止対策
省エネ効果 | 0.9kL/年 |
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削減金額 | 73千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ9台(計59.5kW)、10%の漏れとして試算 |
キーワード
エア源の変更
内容
空気配管、弁、継手からのエア漏れを防止することで、省エネを図ることを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案4
排水処理
排水処理設備の曝気用ブロワーの交互運転化
省エネ効果 | 5.7kL/年 |
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削減金額 | 457千円/年 |
設備概要 | ルーツブロワー(7.5kW×2台) |
キーワード
曝気ブロワーの交互運転化
内容
排水処理施設の曝気ブロワー2台はタイマー制御されているが、2台同時にON・OFF運転している。曝気槽等への空気量はブロワー1台の能力を下回っているので、自動交互運転することで電力使用量を削減することを提案。
提案5
空調設備
老朽化エアコンの更新
省エネ効果 | 5.5kL/年 |
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削減金額 | 443千円/年 |
設備投資額 | 12,461千円(回収28.1年) |
設備概要 | パッケージ型エアコン17台(計70kW、COP:2.98→4.41) |
キーワード
高効率空調機への更新
内容
近年のエアコンは高効率化しており、設備を更新することで大きな省エネが達成できる。老朽対策としての更新、新設のタイミングを捉え、順次高効率エアコンを導入し、電力消費量を低減することを提案。
提案6
冷凍冷蔵設備
冷却ポンプへのインバータ導入
省エネ効果 | 1.4kL/年 |
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削減金額 | 112千円/年 |
設備投資額 | 275千円(回収2.5年) |
設備概要 | 冷却水ポンプ(5.5kW) |
キーワード
インバータの導入
内容
現状、冷凍機の冷却水は、能力の大きな循環ポンプでフル運転をしている。インバータを設置し、中間期など冷凍負荷が小さい時に、循環流量を削減することで省エネを図ることを提案。
提案7
照明
高効率照明への更新
省エネ効果 | 6.2kL/年 |
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削減金額 | 494千円/年 |
設備投資額 | 3,533千円(回収7.2年) |
設備概要 | 蛍光灯、水銀灯、誘導灯→Hf蛍光灯、高効率蛍光灯、LED誘導灯 |
キーワード
高効率照明への更新
内容
高効率照明へ更新し、電力使用量を削減することを提案。
現状→更新案 | 台数 | 投資 (千円) |
効果 (千円/年) |
回収年数 |
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蛍光灯(FLR40W×2灯/台)→Hf蛍光灯(FHF32W×2灯/台) | 200 | 2,400 | 219 | 11.0 |
水銀灯(215W、415W)→高効率蛍光灯(T社エネカット105:88W、177W) | 25 | 880 | 254 | 3.5 |
蛍光誘導灯(15W、23W)→LED誘導灯(2W、2.7W) | 8 | 253 | 21 | 12.0 |
提案8
受変電設備
変圧器の統合
省エネ効果 | 0.8kL/年 |
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削減金額 | 66千円/年 |
設備投資額 | 250千円(回収3.8年) |
設備概要 | 変圧器(2台:200kVA、300kVA→1台:300kVA) |
キーワード
変圧器の統合
内容
動力用№3変圧器(3φ、200kVA)と動力用№4変圧器(3φ、300kVA)をNo.4に統合し、無負荷損失を削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。