T工業様で使用されるエネルギーの多くは電気と暖房用の灯油です。今回の診断では工場の空調設備に全熱交換器を導入することを提案しました。照明設備において照度が高めであったことから全体照度を抑えて、手元灯で照度を確保する方法を推奨。また不必要な時間帯にも点灯している場合が見られたので、既設スイッチに加えて、器具ごとに個別点滅を可能にすることを提案しました。
提案1
給湯設備
トイレ洗面用電気温水器の使用停止
省エネ効果 | 0.3kL/年 |
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削減金額 | 15千円/年 |
設備概要 | 貯湯量11.7L、(ヒーター容量 0.5kW) |
キーワード
設定温度の適正化
内容
トイレの洗面に電気温水器が使用されている。夏場は停止していた.が、中間期(5,6,9,10月)の加温のためヒーターを停止することにより、電力消費量を削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案2
空調設備
全熱交換器導入
省エネ効果 | 5.9kL/年 |
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削減金額 | 477千円/年<br /> (冷房期間 96千円/年・暖房期間 381千円/年) |
設備投資額 | 3,000千円(回収6.3年)<br /> (全熱交換機) |
設備概要 | ― |
キーワード
全熱交換換気設備の導入、有効活用
内容
工場は通年21℃±1℃、相対湿度40~50%に保持している。全熱交換器を使用して導入外気と排気空気を熱交させることにより、冷・暖房負荷を低減することでエネルギー消費量を削減することを提案。
提案3
照明
天井蛍光灯器具ごとに個別スイッチの設置
省エネ効果 | 0.7kL/年 |
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削減金額 | 45千円/年 |
設備投資額 | 150千円(回収3.3年)<br /> (2千円/台×75台) |
設備概要 | FLR36W2灯蛍光灯<br /> (78W/台×300台 消灯可能蛍光灯数量 30台) |
キーワード
個別スイッチ設置
内容
事務所、倉庫や工場の一部の天井照明、不要時には消灯できるスイッチをつけて電力消費量を削減することを提案。
提案4
受変電設備
軽負荷動力用変圧器の統合
省エネ効果 | 1.8kL/年 |
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削減金額 | 112千円/年 |
設備投資額 | 200千円(回収1.8年) |
設備概要 | 変圧器 2台(300kVA,500kVA)→1台(500kVA)<br /> 変圧器2次(低圧)側わたり線工事一式 |
キーワード
変圧器の統合
内容
軽負荷動力変圧器2台(300kVA,500kVA)を、1台(500kVA)に統合して300kVAの無負荷損失を削減することで電力消費量を削減することを提案。
提案5
照明
水銀灯をセラミックメタルハライドランプに更新
省エネ効果 | 24.6kL/年 |
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削減金額 | 1,501千円/年 |
設備投資額 | 3,375千円(回収2.2年)<br /> 45千円/台×67台=3,015千円, <br /> 手元灯3千円/台×120台=360千円 |
設備概要 | 照明器具消費電力 400W/台×134台→190W/台×67台 |
キーワード
高効率照明への更新
内容
天井水銀灯をセラミックメタルハライド灯に更新し、作業面の照度確保のためには手元灯を設置することで、電力消費量を削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。