JOHNAN山形株式会社様では省エネ組織やエネルギー管理体制の整備が良く、かつ実績も上げており模範的な事業所です。今回は更なるレベルアップを目指す受診で、診断の結果コンプレッサを含む補機類の運転見直しのほか、空調および照明設備で投資効果の良い対策をご提案しました。
提案1
生産設備
ライン段取り時はプレス機を停止
省エネ効果 | 8.6kL/年 |
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削減金額 | 401千円/年 |
設備概要 | プレス機 5.5kW×1台 |
キーワード
不要設備の停止
内容
現在は非加工時でも連続運転しているが、加工にかかる段取り時間が長いので非加工時はこまめに停止して、電力消費量を低減することを提案。
提案2
コンプレッサ
エア漏れ対策
省エネ効果 | 1.8kL/年 |
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削減金額 | 84千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ37kW×1台 |
キーワード
圧力損失の低減、エア漏れ対策
内容
圧縮空気配管からの漏れは根絶しにくいが、使用後の閉止徹底や点検、保全の強化およびエア器具選定などで漏れを防止し、電力消費量を低減することを提案。
提案3
空調設備
室外機クランクケースヒーターの電源遮断
省エネ効果 | 0.5kL/年 |
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削減金額 | 24千円/年 |
設備概要 | 室外機ヒーター容量 30W/台×23台 |
キーワード
屋外機クランクケースヒーターの不要時停止
内容
空調室外機の起動時保護用クランクケースヒーターが空調不使用時も常時通電しているが、不使用時(冷房期以外)はブレーカーで電源遮断し、電力消費量を低減することを提案。
提案4
生産設備
ラミネート機の停止時冷却ファンを停止
省エネ効果 | 0.3kL/年 |
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削減金額 | 84千円/年 |
設備概要 | 冷却ファン30W×20台 |
キーワード
不要設備の停止
内容
本体は夜間のみの生産稼働であり、非生産時は補機(冷却ファン)は停止して電力消費量を低減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案5
コンプレッサ
軽負荷用に小容量機を新設
省エネ効果 | 8.1kL/年 |
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削減金額 | 380千円/年 |
設備投資額 | 1,000千円(回収2.6年) |
設備概要 | 37kW×1台 |
キーワード
その他(軽負荷運転対策)
内容
既設機(37kW)はスクリュータイプで軽負荷(夜間約30%)運転時の動力効率が悪いので、小容量機(15kW)を新設して動力効率を改善し電力消費量を低減することを提案。
提案6
空調設備
室外機の清掃と日射対策
省エネ効果 | 6.8kL/年 |
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削減金額 | 319千円/年 |
設備投資額 | 900千円(回収2.8年) |
設備概要 | 室外機30台 |
キーワード
室外機への散水、日射対策、移設 空調換気設備の清掃(熱交換器、フィルタ等)
内容
室内外機を清掃し、かつ夏季に室外機の日射対策を施すことで電力消費量を低減することを提案。
提案7
照明
照明の間引き
省エネ効果 | 3.5kL/年 |
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削減金額 | 162千円/年 |
設備投資額 | 300千円(回収1.9年) |
設備概要 | 77W/台×73台→43台 |
キーワード
照明の間引き
内容
作業用には手元照明があるので、天井の全体用照明配線を変更して台数を減らし、省電力することを提案。
提案8
照明
蛍光灯をHf灯へ交換
省エネ効果 | 2.3kL/年 |
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削減金額 | 109千円/年 |
設備投資額 | 600千円(回収5.5年) |
設備概要 | 従来型蛍光灯77W×78台→Hf灯57W×78台 |
キーワード
高効率照明への更新
内容
従来型蛍光灯をHf灯に交換して省電力することを提案。
提案9
受変電設備
変圧器の統合
省エネ効果 | 1.5kL/年 |
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削減金額 | 68千円/年 |
設備投資額 | 50千円(回収0.7年) |
設備概要 | 150kVA×1台、200kVA×1台→150kVA×1台 |
キーワード
変圧器の統合
内容
既設2台の3相変圧器(150&200kVA)がともに軽負荷なので、負荷を集約して1台(200kVA)を休止し、変圧器損失を低減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。