Q大学商学部様では、省エネ対策として空調設定温度の適正化、不要な空調の停止、デマンド監視装置の導入等を実施されております。今回、高効率照明の導入等を目的に受診されました。診断の結果、高効率照明への交換、外調機の稼働時間削減、吸収式冷温水機の冷却水温度及び冷水温度の適正化等をご提案しました。。
提案1
空調設備
外調機の稼働時間削減
省エネ効果 | 37.4kL/年 |
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削減金額 | 3,015千円/年 |
設備概要 | ①空調用外調機(14台、計85.1kW)<br /> ②空調用外調機(2台、計5.9kW) |
キーワード
運転時間の短縮(待機時)
内容
空調用外調機の稼働時間短縮により、燃料消費量を削減することを提案。
①1号館講義室の外調機は、講義室を使用しない時間帯も運転されている。講義室を使用しない時間帯は、外調機を停止する。
②2号館1階食堂のCO2濃度は、480~500ppm(外気430ppm)と低い。外調機の稼働時間を短縮し、CO2濃度950ppm程度の運用を提案。
現状→更新案 | 効果 (千円/年) |
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①1号館講義室の空調:外調機の稼働時間削減(180日→100日) | 2,278 |
②2号館1階食堂:外調機の稼働時間削減(180日→100日) | 737 |
提案2
空調設備
吸収式温水機の冷却水温度の適正化
省エネ効果 | 5.7kL/年 |
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削減金額 | 485千円/年 |
設備概要 | 吸収式冷温水機(都市ガス、1,577kW×2台) |
キーワード
設定温度の適正化
内容
吸収式冷温水機の冷却水温度や冷水温度を下げることで吸収式冷温水機の効率を上げ、燃料消費量を削減することを提案。
①1・2号館講義棟:吸収式冷温水機の冷却水温度は、一般的な温度(32℃程度)である。冷却水温度を25℃程度まで下げる。
②1・2号館講義棟:吸収式冷温水機からの冷水出口温度は一般的な温度(7℃)である。冷房負荷が小さい時期には、冷水出口温度を10℃程度に緩和する。
現状→更新案 | 効果 (千円/年) |
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①1・2号館講義棟:吸収式冷温水機の冷却水温度の適正化 | 301 |
②1・2号館講義棟:吸収式冷温水機の冷水出口温度の適正化 | 184 |
提案3
空調設備
外気導入量の削減
省エネ効果 | 2.9kL/年 |
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削減金額 | 195千円/年 |
設備概要 | 空調機の運転日数(夏季休暇で運転するため、250日/年) |
キーワード
外気導入量・換気量の適正化
内容
図書館棟の閲覧室などは空間も大きく利用人員が少ないことから、CO2濃度がかなり低いと推測される。開館時間帯のCO2濃度を測定しながら空調機の外気導入量を絞ることで、電力消費量を削減することを提案。
提案4
空調設備
吸収式冷温水機の空気比の適正化
省エネ効果 | 1.1kL/年 |
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削減金額 | 91千円/年 |
設備概要 | 吸収式冷温水機(都市ガス、1,577kW×2台) |
キーワード
空気比の適正化
内容
1・2号館に設置されている吸収式冷温水機の燃焼空気比が、平均1.44と高い。燃焼空気比を改善(1.44→1.3)することで、ガス消費量を削減することを提案。
提案5
照明
Hf蛍光灯の調光による照度調整
省エネ効果 | 1.7kL/年 |
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削減金額 | 119千円/年 |
設備概要 | Hf蛍光灯4,257台(65W/台) |
キーワード
その他(照度の適正化)
内容
1・2号館では自動調光制御が導入されているが、調光による室内照度は適性照度より高いので適正値(1052→750lx)にすることにより、電力消費量を削減量することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案6
空調設備
厨房外調機及び排気ファンへのインバータ導入
省エネ効果 | 7.5kL/年 |
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削減金額 | 567千円/年 |
設備投資額 | 2,000千円(回収3.5年) |
設備概要 | 外調機(5.5kW、7.5kW)、排気ファン(2.2kW、5.5kW) |
キーワード
インバータの導入
内容
2号館厨房の給排気ファンは常時定格能力で運転している。調理中以外の時間帯(5h/日、100日/年)ではインバータ導入により換気風量の低減し、電力消費量を削減することを提案。
提案7
照明
高効率照明への交換
省エネ効果 | 18.1kL/年 |
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削減金額 | 1,240千円/年 |
設備投資額 | 1,845千円(回収1.5年) |
設備概要 | FLR型蛍光灯(1,118台)→Hf型蛍光灯(1,118台) |
キーワード
高効率照明への更新
内容
本館・4号館・図書館のFLR型蛍光灯(FLR40W×2灯)をHf型蛍光灯(Hf32W×2灯)へ交換することで、電力消費量を削減することを提案。
提案8
受変電設備
変圧器の統合
省エネ効果 | 4.3kL/年 |
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削減金額 | 294千円/年 |
設備投資額 | 250千円(回収0.9年) |
設備概要 | 変圧器(3φ500VA、5台→3台) |
キーワード
変圧器の統合
内容
1・2号館の3相500kVA変圧器5台の負荷率が低い。変圧器の負荷を500kVA変圧器2台に統合し、500kVA3台を停止して無負荷損失を削減することを提案。
提案9
その他
深夜時間帯での自動販売機の電源遮断
省エネ効果 | 10.8kL/年 |
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削減金額 | 740千円/年 |
設備投資額 | 1,600千円(回収0.9年) |
設備概要 | 自販機(450W×92台)、タイマー回路(50千円×32台) |
キーワード
不要時の電源OFF
内容
自販機は、構内において無人化状態の深夜時間帯に電源回路にウイークリータイマーを新設して電源遮断を実施し、深夜時間帯の電力削減を図る。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。