北見木材株式会社様ではデマンド監視装置の導入や不要な照明の消灯等の省エネ活動に取り組まれていますが、今回は全般的な省エネ診断を希望されました。診断の結果、コンプレッサの吐出圧力の低減や蒸気配管の保温対策、高効率照明や高効率変圧器への更新を提案しました。 省エネ診断実施の約2年後(平成27年10月)、弊センターのチューニング診断「コンプレッサの吐出圧力低減」を受診して、コンプレッサ3台のうち2台についてチューニングを行い、その方法と省エネ効果を確認しました。
提案1
コンプレッサ
吐出圧力の低減
省エネ効果 | 4.5 kL/年 |
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削減金額 | 323 千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ(20台、計:103KW) |
キーワード
吐出圧力の低減
内容
吐出圧力(0.69MPa)は、エアシリンダ等の必要圧力(0.4~0.5MPa)と比較して高い。吐出圧力を0.1MPa程度低減し、コンプレッサの電力消費量を低減(▲9%)することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案2
蒸気配管
蒸気配管の保温対策強化(ボイラ燃料の木屑削減)
省エネ効果 | 45.6 kL/年 |
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削減金額 | 256 千円/年 |
設備投資額 | 900 千円(回収:3.5年) |
設備概要 | フランジ型玉形弁(50A:10台、32A:51台)、フランジ(200A:4台、50A:98台)、配管(32A:7m)等 |
キーワード
保温対策
内容
蒸気配管やバルブ類の保温対策を強化して放熱ロスを抑制し、ボイラ燃料用木屑の購入量を削減(▲104t/年、▲4.1%)することを提案。
提案3
照明
高効率照明への更新
省エネ効果 | 3.3 kL/年 |
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削減金額 | 236 千円/年 |
設備投資額 | 1,848 千円(回収:7.8年) |
設備概要 | 水銀灯→セラミックメタルハライド灯・Na灯、FLR蛍光灯→Hf蛍光灯 |
キーワード
高効率照明への更新
内容
①天井の水銀灯をセラミックメタルハライド灯に、②外灯の水銀灯を高圧ナトリウム灯に、③FLR蛍光灯をHf蛍光灯に更新することにより、電力消費量を削減することを提案。
現状 | 更新案 | 台数 | 効果 (千円/年) |
投資 (千円) |
回収 年数 |
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①水銀灯 (415W/台) |
セラミック メタルハライド灯 (208W/台) |
7 | 63 | 228 | 3.6 |
②水銀灯 (310W/台) |
高圧ナトリウム灯 (195W/台) |
6 | 56 | 130 | 2.3 |
③FLR蛍光灯 (40W2灯型、85W/台) |
Hf蛍光灯 (32W2灯型、65W/台) |
149 | 117 | 1,490 | 12.7 |
計 | 162 | 236 | 1,848 | 7.8 |
提案4
変圧器
高効率変圧器への更新
省エネ効果 | 11.0 kL/年 |
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削減金額 | 786 千円/年 |
設備投資額 | 算出していない |
設備概要 | 変圧器(3φ:8台、計1,425kVA、1φ:6台、計200kVA)→変圧器(3φ:3台、計1,500kVA、1φ:2台、計200kVA) |
キーワード
高効率変圧器への更新
内容
受電キュービクル内の老朽化している変圧器を高効率のアモルファス変圧器に更新し、電力損失を低減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。