株式会社ピュアスポーツ 仙南スイミング様ではデマンド監視装置の導入等の省エネ活動に取り組まれており、今回、全般的な省エネ診断を希望されました。診断の結果、濾過ポンプのインバータ化や給湯配管系の保温対策、温水タンクの保温対策、給湯設備の夏季運転台数削減、高効率照明への更新をご提案しました。
提案1
空調設備
室外機クランクケースヒータの不要時停止
省エネ効果 | 0.4kL/年 |
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削減金額 | 36千円/年 |
設備概要 | 空調機のクランクケースヒータ(4台、計581W) |
キーワード
屋外機クランクケースヒータの不要時停止
内容
更衣室用等のエアコンは、冷暖房期以外でも電源ON状態。室外機(圧縮機)には潤滑用オイルの粘性保持のためにクランクケースヒータが内蔵され、不使用時でも通電されている。冷暖房期以外ではエアコン電源を遮断し、待機電力を削減することを提案。
提案2
給湯設備
温水設定温度の適正化
省エネ効果 | 9.2kL/年 |
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削減金額 | 697千円/年 |
設備概要 | 温水ヒータ(2台、A重油64千kL/年) |
キーワード
設定温度の適正化
内容
温水ヒータ(暖房、プール加温用等)の設定温度70℃は、暖房及び浴槽用出口温度50℃と比較して高い。プール水温が32℃であることから設定温度を60℃(▲10℃)に緩和し、燃料消費量(A重油)を削減することを提案。
提案3
給湯設備
空気比の改善
省エネ効果 | 0.8kL/年 |
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削減金額 | 59千円/年 |
設備概要 | 温水ヒータ(2台、A重油64千kL/年) |
キーワード
空気比の適正化
内容
温水ヒータの空気比適正化により、燃料消費量を削減(A重油、▲14%)することを提案(空気比は不明だが、類似例から空気比を改善(1.6→1.4)した場合の省エネ効果を試算)。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案4
給湯設備
夏季の運転台数削減
省エネ効果 | 10.3kL/年 |
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削減金額 | 780千円/年 |
設備投資額 | 800千円(回収1.0年) |
設備概要 | 温水ヒータ(2台、A重油64千kL/年) |
キーワード
運転台数の削減
内容
温水ヒータは年間を通して2台運転であるが、A重油使用量から求めた負荷率は16%と低い。暖房負荷が小さい夏期等は1台運転として負荷率を高め、燃料消費量を削減(▲16%)することを提案。
提案5
蒸気配管
配管・バルブ類の保温
省エネ効果 | 2.7kL/年 |
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削減金額 | 204千円/年 |
設備投資額 | 500千円(回収2.5年) |
設備概要 | フランジ型仕切弁(65A×14個、32A×3個)、<br /> フランジ(200A×6個、65A×13個)、<br /> 配管(200A×5.5m、65A×7m) |
キーワード
保温対策
内容
配管・バルブ類で、保温施工されていない部分がある。保温対策により放熱損失を低減し、燃料消費量を削減することを提案。
提案6
給湯設備
温水タンクの保温対策
省エネ効果 | 0.4kL/年 |
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削減金額 | 28千円/年 |
設備投資額 | 150千円(回収5.4年) |
設備概要 | タンク(2台、表面積計2.6m2) |
キーワード
保温対策
内容
給湯設備の上部タンクへの保温対策により放熱損失を低減(表面温度70→20℃)し、燃料(A重油)消費量を削減することを提案。
提案7
給水設備
ろ過ポンプのインバータ化
省エネ効果 | 10.2kL/年 |
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削減金額 | 859千円/年 |
設備投資額 | 400千円(回収0.5年) |
設備概要 | ポンプ(2台、計9.7kW) |
キーワード
インバータの導入
内容
ろ過ポンプの流量調整は、吐出バルブを絞ることにより行われている。吐出バルブ全開+インバータ制御(回転数制御)による調整方式に変更し、電力消費量を削減することを提案。
提案8
照明
高効率照明への更新
省エネ効果 | 4.3kL/年 |
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削減金額 | 363千円/年 |
設備投資額 | 1,045千円(回収2.9年) |
設備概要 | 水銀灯、蛍光灯型誘導灯<br /> →セラミックメタルハライドランプ、LED誘導灯 |
キーワード
高効率照明への更新
内容
①室内照明の水銀灯、②蛍光灯型誘導灯を長寿命の高効率照明に更新することにより、電力消費量を削減することを提案。
現状 | 更新案 | 台数 | 投資 (千円) |
効果 (千円/年) |
回収 年数 |
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①水銀灯(520W/台) | セラミックメタルハライドランプ (170W/台) |
21 | 945 | 353 | 2.7 |
②蛍光灯型誘導灯(15W/台) | LED誘導灯(2.0W/台) | 1 | 100 | 10 | 10.0 |
②蛍光灯型誘導灯(23W/台) | LED誘導灯(2.7W/台) | 2 |
提案9
受変電設備
高効率変圧器への更新
省エネ効果 | 0.3kL/年 |
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削減金額 | 29千円/年 |
設備投資額 | 1,040千円(回収:老朽更新時に実施) |
設備概要 | 変圧器(3φ75VA×1台、1φ30VA×1台) |
キーワード
高効率変圧器への更新
内容
動力及び電灯変圧器は設置後約28年経過し、更新時期にある。高効率のトップランナー2014変圧器に更新し、電力損失を低減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。