豊英株式会社様ではISO14001に基づく省エネ活動を行っており、管理サイクルがしっかり回っています。今回の受診は具体的省エネテーマの洗い出しが目的であり、診断の結果、コンプレッサ関係や電力使用機器での効率化および日常管理についてご提案しました。
内訳 | 電気 (千kWh/年) |
灯油 (kL/年) |
上水 (千m3/年) |
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改善前 | 1,361 | 7 | 1 |
改善後 | 1,033 | 7 | 1 |
提案1
生産設備
非生産時の電源遮断
省エネ効果 | 6.0kL/年 |
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削減金額 | 298千円/年 |
設備概要 | 生産設備 |
キーワード
待機電力の削減
内容
生産設備用電力使用量が全電力量の約60%あるので、非生産設備の電源遮断を徹底し、生産に寄与しない固定電力(待機電力)の削減を図ることを提案
提案2
コンプレッサ
吐出圧力の低減
省エネ効果 | 5.9kL/年 |
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削減金額 | 293千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ37kW×2、22kW×1 |
キーワード
吐出圧力の低減
内容
現在吐出圧力は0.7MPaだが、使用先ではレギュレータで調整しており、途中圧損等を考慮して吐出圧力を0.1MPa下げ、消費電力を削減することを提案。
提案3
コンプレッサ
エア漏れ対策
省エネ効果 | 2.5kL/年 |
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削減金額 | 126千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ37kW×2、22kW×1 |
キーワード
圧力損失の低減、エア漏れ対策
内容
圧縮空気配管からの漏れは根絶しにくいが、従来にも増した点検や保全強化および治具選定などで漏れを防止することを提案。
提案4
給湯設備
夏季の給湯器電源遮断
省エネ効果 | 1.1kL/年 |
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削減金額 | 55千円/年 |
設備概要 | 給湯器5kW |
キーワード
その他(電源遮断)
内容
5~10月は手洗いに温水は不要として電源を遮断し、放散熱相当および待機電力を削減することを提案。
提案5
空調設備
スポットクーラー-フィルター清掃および離席時停止
省エネ効果 | 0.6kL/年 |
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削減金額 | 31千円/年 |
設備概要 | 0.35kW×11台 |
キーワード
空調換気設備の清掃(熱交換器、フィルタ等)
内容
定期的にフィルター清掃し、離席時は必ず停止することで無駄な電力消費を削減することを提案。
提案6
給排水
節水コマの採用
省エネ効果 | ー |
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削減金額 | 8千円/年 |
設備概要 | 水栓5個 |
キーワード
節水機器の取り付け
内容
水栓内部のコマを節水用コマに交換することで、ハンドル半開時に流量を抑制し、節水を図ることを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案7
照明
高効率照明への更新および不要時消灯
省エネ効果 | 48.0kL/年 |
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削減金額 | 2,373千円/年 |
設備投資額 | 10,340千円(回収4.4年) |
設備概要 | 水銀灯→無電極放電灯、蛍光灯→LED、<br /> 蛍光灯→キャノピスイッチ設置 |
キーワード
高効率照明への更新 個別スイッチ設置
内容
水銀灯、蛍光灯を高効率照明に更新のほか一部蛍光灯に個別スイッチ設置不要時消灯することを提案。
現状→更新 | 台数 | 投資 (千円) |
効果 (千円/年) |
回収年 |
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水銀灯450W→無電極放電灯120W | 100 | 10,000 | 2,277 | 4.4 |
蛍光灯85W→LED52W | 12 | 240 | 84 | 2.9 |
蛍光灯86W→キャノピスイッチ設置 | 50 | 100 | 12 | 8.3 |
提案8
コンプレッサ
省エネ型ノズルの採用
省エネ効果 | 10.2kL/年 |
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削減金額 | 504千円/年 |
設備投資額 | 50千円(回収0.1年) |
設備概要 | エアブローノズル10個 |
キーワード
その他(省エネ型ノズルの採用)
内容
エアブローノズルの口径を4.0mmから3.0mmに変更してエア使用量を削減することを提案。
提案9
デマンド管理
最大電力の抑制
省エネ効果 | 最大電力10kW |
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削減金額 | 162千円/年 |
設備投資額 | 300千円(回収1.8年) |
設備概要 | デマンド監視装置 |
キーワード
デマンド監視制御装置の導入(電気使用量の見える化装置の導入を含む)
内容
デマンド監視装置を設置して現状契約電力より低い目標値に設定し、超過が予測される場合は警報が出るので、予め決めてある重用度の低い負荷を遮断して最大電力を抑制することを提案。
提案10
生産設備
油圧ポンプのインバータの導入
省エネ効果 | 9.8kL/年 |
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削減金額 | 483千円/年 |
設備投資額 | 4,000千円(回収8.3年) |
設備概要 | 油圧ポンプ 2.2kW×10台 |
キーワード
インバータの導入
内容
工作機器には各々油圧ポンプがありチャック操作等の動力として常時運転であるが、実際必要とされる時間は短くかつ圧力も必要以上に高いことが多い。油圧ポンプを回転数制御してポンプ出力側圧力を一定にして省エネを図ることを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。