A社様では空調設定温度の適正化や不要空調の停止等の省エネ活動に取り組まれており、今回は換気設備や変圧器等の診断を希望されました。診断の結果、印刷機用排気ファンの運転時間短縮や高効率変圧器の導入、加湿器の休日・夜間の運転停止等をご提案しました。
提案1
換気設備
換気量の低減
省エネ効果 | 0.5kL/年 |
---|---|
削減金額 | 33千円/年 |
設備概要 | 換気扇 (8台、計731W)→2台 |
キーワード
運転台数の削減
内容
印刷作業場の換気ファン(8台)による換気量は、有機溶剤種を改善変更する前と同じであり、現状の溶剤に対しては過剰と推定。換気ファンの運転台数を減らし(2台、▲6台)、ファンの電力消費量を削減することを提案(空調負荷減少による電力低減は、試算外)。
提案2
生産設備
加湿機の休日・夜間の運転停止
省エネ効果 | 1.5kL/年 |
---|---|
削減金額 | 111千円/年 |
設備概要 | 加湿機 (ポンプ0.75kW×1台、ファン0.2kW×2台) |
キーワード
非生産時の運転停止
内容
印刷機運転に必要な湿度を維持するため、エアワッシャー式加湿機(2台) を常時稼働している。加湿機の運転時間帯を、操業開始前(1Hr程度)から操業終了までとし、休日・深夜等の加湿機の電力消費量を削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案3
空調設備
高効率空調機への更新
省エネ効果 | 3.5kL/年 |
---|---|
削減金額 | 249千円/年 |
設備投資額 | 20,000千円(回収:老朽更新時に実施) |
設備概要 | 空調機(5台、冷房能力計151kW) |
キーワード
高効率空調機への更新
内容
作業場用空調機5台を高効率機種へ更新し、電力消費量を低減(▲33%)することを提案(※冷房主体で使用日数が少なく、回収年数が長いが、診断先要望により提案に含めているもの)。
提案4
空調設備
室外機への日除け設置
省エネ効果 | 0.5kL/年 |
---|---|
削減金額 | 38千円/年 |
設備投資額 | 200千円(回収5.3年) |
設備概要 | 空調機 (13台、冷房能力計215kW) |
キーワード
室外機への散水、日射対策、移設
内容
屋上に設置されている空調用室外機13台に日よけ(農業用シート等)を取り付けることで圧縮機効率を向上させ、電力消費量を削減することを提案。
提案5
換気設備
印刷機用排気ファンの運転時間短縮
省エネ効果 | 2.0kL/年 |
---|---|
削減金額 | 144千円/年 |
設備投資額 | 400千円(回収2.8年) |
設備概要 | 排気用シロッコファン (4台、計950W) |
キーワード
運転時間の短縮
内容
印刷機には機械毎に排熱用排気ファンが設置され、操業時間帯は常時稼働している。印刷機の実稼働率は40%程度のため、排気ファンを本体と連動運転させ、電力消費量を削減することを提案。
提案6
受変電設備
変圧器の統合
省エネ効果 | 0.9kL/年 |
---|---|
削減金額 | 61千円/年 |
設備投資額 | 50千円(回収0.8年) |
設備概要 | 変圧器2台 (①3φ300kVA、②3φ150kVA)→①に統合 |
キーワード
変圧器の統合
内容
動力用変圧器2台(300kVA、150kVA)は軽負荷であるため300kVA変圧器に統合し、変圧器損失を低減することを提案。
提案7
受変電設備
高効率変圧器への更新
省エネ効果 | 1.7kL/年 |
---|---|
削減金額 | 120千円/年 |
設備投資額 | 1,650千円(回収13.8年) |
設備概要 | 変圧器(3φ300kVA×1台) |
キーワード
高効率変圧器への更新
内容
統合(提案6)後の動力用変圧器(300kVA)をトップランナー型の高効率変圧器に更新し、変圧器損失を低減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。