株式会社ネオス 赤穂工場様では、工場長自ら省エネ活動に取組み、デマンド装置導入による最大電力の抑制、省エネ機器の導入、不必要な機器停止などを実施されています。今回、排ガス処理装置やエアコンプレッサでの省エネを目的に受診されました。現状のエネルギー消費は、熱量比率でみると、電力が57%、燃料が43%であり、排気ファンインバータ制御の改善、エアコンプレッサ吐出圧力の低減、スクラバーポンプのインバータ化など電力関連と、蒸気圧力の低減、蒸気配管・バルブの保温など燃料関連の省エネをご提案しました。
提案1
換気設備
排気ファンインバータ制御の改善
省エネ効果 | 3.6kL/年 |
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削減金額 | 254千円/年 |
設備概要 | 排気ファン(22kW×1台) |
キーワード
その他(非生産時の排気量の低減)
内容
A棟洗浄室排気ファン(定格容量22kW)にはインバータが設置され、夜間40Hzで運転されている。30Hzに設定変更して、電力消費量を削減することを提案。
提案2
デマンド管理
デマンド監視制御装置の運用改善
省エネ効果 | ― |
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削減金額 | 135千円/年 |
設備概要 | デマンド監視制御装置 |
キーワード
デマンド監視制御装置の活用(日負荷線図の活用を含む)
内容
デマンド監視制御装置を活用してピーク電力を監視し、設定値に近づいた場合には予め定めた機器を停止することによりピーク電力を抑制し、契約電力を低減(184kW→174kW)することを提案。
提案3
コンプレッサ
エアコンプレッサ吐出圧力の低減
省エネ効果 | 1.0kL/年 |
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削減金額 | 73千円/年 |
設備概要 | エアコンプレッサ(22kW×2台) |
キーワード
吐出圧力の低減
内容
コンプレッサ(全2台で合計の定格容量44kW)から0.7MPa-Gの吐出圧力で供給されているが、需要先には余裕がある。そこで、吐出圧力を0.6MPa-Gまで0.1MPaだけ下げ、電力消費量を削減することを提案。
提案4
コンプレッサ
エア漏れの低減
省エネ効果 | 0.9kL/年 |
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削減金額 | 63千円/年 |
設備概要 | エアコンプレッサ(22kW×2台) |
キーワード
圧力損失の低減、エア漏れ対策
内容
コンプレッサ(22kW×2台)が稼動しているが、空気配管からの漏れは検知しにくかったり、漏れ量が分かりにくいが、コンプレッサ動力の損失が意外に大きい。そこで、一般的な工場での漏れ率を適用し、漏れ対策により電力使用量の削減を提案。(現状の漏れ率10%→対策後の漏れ率2%、コンプレッサの年間電力消費量49千kWh)
提案5
ボイラ
蒸気設定圧力の変更
省エネ効果 | 0.7kL/年 |
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削減金額 | 50千円/年 |
設備概要 | ボイラ(750kg/h×2台) |
キーワード
蒸気圧力の適正化
内容
蒸気の使用用途は加熱器コイルへの供給で、使用先の要求温度は120℃~140℃であるのに比べて、ボイラ出口は0.7MPa-G(170℃)と高い。必要な温度まで蒸気設定圧力を下げ(0.4MPa-G)、燃料消費量を削減することを提案。
提案6
給湯設備
電気温水器の設定温度変更
省エネ効果 | 0.1kL/年 |
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削減金額 | 8千円/年 |
設備概要 | 電気温水器 |
キーワード
設定温度の適正化 その他(夜間・休日の停止)
内容
湯沸室の電気温水器1台は77℃と設定温度が高い上に、年間を通し通電している。使用目的が食器洗いのため、設定温度を下げ、夜間・休日は電源を切ることで、電力消費量を削減することを提案。(年間削減電力量410kWh)
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案7
ボイラ
蒸気ドレン水の回収
省エネ効果 | 6.1kL/年 |
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削減金額 | 712千円/年 |
設備投資額 | 2,000千円(回収2.8年) |
設備概要 | ボイラ(750kg/h×2台) |
キーワード
蒸気ドレンの回収、排熱利用
内容
蒸気ドレン回収が行われていないため、回収し、ボイラ給水の一部とする。具体的には、全ドレン熱量の70%に相当するドレンを80℃で回収することで、燃料消費量の6.6%を削減することを提案。
提案8
蒸気配管
蒸気配管・バルブの保温
省エネ効果 | 5.0kL/年 |
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削減金額 | 379千円/年 |
設備投資額 | 632千円(回収1.7年) |
設備概要 | 蒸気配管 |
キーワード
保温対策
内容
現状、蒸気配管(蒸気圧力は0.70MPa-G)のバルブ、フランジと配管の一部に保温がされていない。バルブと配管に40mmの保温を施工することで、蒸気配管・バルブ表面からの熱放散を年間で160GJ削減し、A重油消費量を削減することを提案。
提案9
生産設備
スクラバー循環ポンプのインバータ化
省エネ効果 | 1.3kL/年 |
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削減金額 | 93千円/年 |
設備投資額 | 176千円(回収1.9年) |
設備概要 | スクラバー循環水ポンプ(2.2kW×1台) |
キーワード
インバータの導入
内容
スクラバー循環ポンプ(定格容量2.2kW)は連続定格運転が行われている。夜間はスクラバーファンは絞って運転されていることから、送水量も絞ることが出来ると判断される。循環ポンプにインバータを設置し送水量を2/3に絞ることで、電力使用量を削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。