K環境整備センタ―様では、電力がエネルギー使用量の96%を占めており、更に電力の7割が集塵機用ファン(2基:240kW,90kW)で使用されています。これまでに照明の高効率化、不要な空調、照明の停止などの省エネ活動を進め、さらに運用改善による省エネ対策を指向されました。診断の結果、エアカーテンファンの停止、集塵機ファンの風量絞込み、可動床油圧ポンプの間欠運転、受電力率の改善などをご提案しました。
提案1
生産設備
ファンの停止
省エネ効果 | 38.1kL/年 |
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削減金額 | 3,260千円/年 |
設備概要 | ファン(90kW) |
キーワード
不要設備の停止
内容
廃棄物をダンプカーより運搬船に搬入する際、廃棄物の粉塵が飛散しないようにエアカーテンでシールドしている。飛散が少ないため、エアカーテンの使用を停止することを提案。
提案2
生産設備
集塵機ファンの風量絞込み
省エネ効果 | 20.6kL/年 |
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削減金額 | 1,763千円/年 |
設備概要 | 集塵機ファン(240kW) |
キーワード
ファンの風量絞込み
内容
集塵吸込み口のダンパー開度が全開状態のため、ファン風量が過剰になっている。ファンの吸込みダンパー開度を設計時の風量に戻して、電力消費量の節減を図ることを提案。
提案3
換気設備
ストックヤード換気設備の運転台数削減
省エネ効果 | 2.2kL/年 |
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削減金額 | 185千円/年 |
設備概要 | ファン(9台、計24.3kW) |
キーワード
非生産(不要)時・休日の稼働台数削減
内容
ストックヤードのルーフファンは全数(9台)稼働中であるが、作業範囲を吟味し、運転台数を削減(9→6台)して、省エネを図ることを提案。
提案4
照明
外灯点灯スケジュールの見直し
省エネ効果 | 0.6kL/年 |
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削減金額 | 55千円/年 |
設備概要 | 外灯(200W×11灯、400W×3灯) |
キーワード
照明の間引き
内容
車両搬入は16時30分で終了するが、搬入路・構内通路灯が18時~20時まで点灯している。不要な外灯を消灯し、省エネを図ることを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案5
生産設備
可動床用油圧ポンプの不要時停止
省エネ効果 | 2.3kL/年 |
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削減金額 | 195千円/年 |
設備投資額 | 300千円(回収1.5年) |
設備概要 | 油圧ポンプ(22kW×4台) |
キーワード
不要設備の停止
内容
ダンプカーから廃棄物を運搬船に積込む際、ダンプカーを移動して廃棄物を平らに積み込むために、可動床を使用する。可動床は常時使用設備ではないが、油圧ポンプは常時運転になっている。使用する直前に油圧ポンプを稼働するようにして、電力消費量の節減を図ることを提案。
提案6
生産設備
過剰能力ファンの適正化
省エネ効果 | 25.7kL/年 |
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削減金額 | 2,195千円/年 |
設備投資額 | 6,990千円(回収3.2年) |
設備概要 | 集塵機ファン(240kW) |
キーワード
過剰能力設備の適正化
内容
集塵機ファンの吸引空気量が設計時の135%になっており、過大である。現状運転時の仕様にファンを更新して、電力消費量の節減を図ることを提案。
提案7
照明
高効率蛍光灯に更新
省エネ効果 | 0.8kL/年 |
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削減金額 | 69千円/年 |
設備投資額 | 1,250千円(回収18.1年) |
設備概要 | 照明明(FLR40×2灯×50台→FHF63×1灯×50台) |
キーワード
高効率照明への更新
内容
現在使用中の蛍光灯はFLR40形×2灯タイプであり、高効率照明器具Hf形×1灯タイプに更新することにより、省エネを図ることを提案。
提案8
受変電設備
力率の改善
削減金額 | 425千円/年 |
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設備投資額 | 2,000千円(回収4.7年) |
設備概要 | 受電(466kW)、進相コンデンサー追加(100kvar×2台) |
キーワード
力率の改善
内容
受電端の力率が低い場合、電力損失の増加、電圧降下の増大、設備利用率の低下などの弊害が生ずる。進相コンデンサーを追加して、受電端の力率を改善し基本料金を下げることを提案。
提案9
デマンド監視
デマンド監視制御装置の導入
削減金額 | 135千円/年 |
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設備概要 | 500千円(回収3.7年) |
キーワード
デマンド監視制御装置の導入(電気使用量の見える化装置の導入を含む)
内容
デマンド監視制御装置を導入して目標設定値を超過する前に警報を発し、予め定めた機器(照明や空調機等)の運転停止等により、契約電力の低減を図ることを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。