神戸SC開発株式会社様では、省エネ対策としてデマンド監視制御装置の導入等を実施されています。今回、熱源機器の運転状況診断、ファンやポンプへのインバータ導入等を目的に受診されました。診断の結果、空調温度設定の適正化、パンコーナーの個別空調化、ショーケースのナイトカバー設置、冷温水用ポンプへのインバータ導入等をご提案しました。
内訳 | 電気 (千kWh/年) |
都市ガス (千m3/年) |
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改善前 | 2,400 | 43 |
改善後 | 2,311 | 36 |
提案1
空調設備
冷房設定温度の適正化
省エネ効果 | 8.2kL/年 |
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削減金額 | 450千円/年 |
設備概要 | ガスHP空調機(冷房能力 10kW×2台) |
キーワード
設定温度の適正化
内容
設定温度を緩和(+1℃)すると空調負荷が小さくなる(室内外の温度差が小さくなり、壁・窓・開口等からの熱損失も小さくなる)。冷房設定温度の適正化により、エネルギー消費量を低減することを提案。
提案2
空調設備
電気室の不要時の冷房停止と外気冷房の活用
省エネ効果 | 4.2kL/年 |
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削減金額 | 219千円/年 |
設備概要 | 空調(10kW×2台) |
キーワード
外気冷房活用 運転時間の短縮(待機時)
内容
電気室の室内温度は25℃設定で運転しているが、電気室の周囲温度の仕様は40℃以下である。冷房設定温度の見直と運転時間の短縮、換気ファンによる外気冷房の活用し、電力消費量を低減することを提案。
提案3
空調設備
夏季以外で、冷房設定温度の適正化
省エネ効果 | 4.0kL/年 |
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削減金額 | 211千円/年 |
設備概要 | ガスHP空調機(冷房能力 10kW×2台) |
キーワード
設定温度の適正化
内容
冷房負荷ピーク時以外は、冷房時負荷が軽くなる。冷房負荷ピーク時以外はガス冷温水機及び氷蓄熱の冷水温度を高めて、エネルギー消費量を低減することを提案。
提案4
冷凍冷蔵設備
夜間のショーケースのカバーの実施
省エネ効果 | 1.9kL/年 |
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削減金額 | 97千円/年 |
設備概要 | ショーケース(5台、計30kW) |
キーワード
冷気漏れ対策
内容
スーパーの各種ショーケース(冷凍ケース以外)は夜間に、ナイトカバーなどの放熱対策が実施されていない。設備されているナイトカバーを夜間に確実実施することで冷気の漏れを低減し、冷凍機の電力消費量を削減することを提案。
提案5
デマンド管理
デマンド監視制御装置の有効活用による契約電力低減
削減金額 | 501千円/年 |
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設備概要 | デマンド監視制御装置 |
キーワード
デマンド監視制御装置の活用(日負荷線図の活用を含む)
内容
既存のデマンド監視装置を活用してピーク電力が設定値に近づいた場合には予め定めた機器の運転を停止することにより、最大需用電力を抑制(30kW減)することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案6
空調設備
ガス冷温水用ポンプのインバータ化
省エネ効果 | 10.0kL/年 |
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削減金額 | 518千円/年 |
設備投資額 | 1,200千円(回収2.3年) |
設備概要 | ポンプ(30kW×1台) |
キーワード
インバータの導入
内容
ガス冷温水機用の冷温水ポンプは年間(冷房運転のみ)定流量で運転され、冷水の出入口温度差が小さく、冷水循環量が過大であると推測される。そこで必要水量に近いポンプ運転をするためインバータを設置してモータ回転数を下げることで、電力消費量を削減することを提案。
提案7
空調設備
パンコーナーの個別空調化
省エネ効果 | 7.3kL/年 |
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削減金額 | 384千円/年 |
設備投資額 | 1,600千円(回収4.2年) |
設備概要 | 空調機(28kW) |
キーワード
空調機のスポットクーラ化
内容
パンコーナーは、一般店舗の開店時間(10時)より早い7時からの営業のため、パンコーナーのためだけに冷温水供給を6時40分から始めており、非効率なエネルギー使用となっている。パンコーナーの空調を個別空調化とし、エネルギー消費量を低減することを提案。
提案8
照明
蛍光灯のHf化と誘導灯のLED化
省エネ効果 | 1.8kL/年 |
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削減金額 | 91千円/年 |
設備投資額 | 835千円(回収9.2年) |
設備概要 | 蛍光灯62台、蛍光誘導灯9台 |
キーワード
高効率照明への更新
内容
エネルギー消費量の低減を図るために、下表を提案。
改善前→改善後 | 台数 | 投資 (千円) |
効果 (千円/年) |
回収年数 |
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FL蛍光灯(85W)→Hf蛍光灯(65W) | 62 | 558 | 77 | 7.2 |
蛍光誘導灯(15W)→LED誘導灯(2.0W) | 9 | 277 | 14 | 19.8 |
提案9
受変電設備
変圧器の統合
省エネ効果 | 0.7kL/年 |
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削減金額 | 37千円/年 |
設備投資額 | 60千円(回収1.6年) |
設備概要 | 変圧器(3φ500kVA、3φ100kVA→3φ500kVAに統合) |
キーワード
変圧器の統合
内容
3相500kVA変圧器と3相100kVA変圧器の負荷を3相500kVA変圧器に統合し、無負荷損失の削減することで電力消費量を低減することを提案。
提案10
その他
エスカレータの自動運転装置の設置
省エネ効果 | 3.4kL/年 |
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削減金額 | 174千円/年 |
設備投資額 | 2,480千円(回収14.3年) |
設備概要 | エスカレータ(5.5kW×2台) |
キーワード
その他(自動運転装置の設置)
内容
人感センサーにより連続運転を自動運転とし、電力消費量を低減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。