T社様は特定事業者の指定を受け、体制構築や管理標準設定などを現在精力的に進めています。診断の結果、運用改善および投資改善で効果が期待できる数項目が整理できました。また最大電力抑制面で課題があり、それらを合わせて、ご提案しました。
内訳 | 電気 (千kWh/年) |
LPG (千kg/年) |
A重油 (kL/年) |
灯油 (kL/年) |
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改善前 | 1,693 | 23 | 48 | 12 |
改善後 | 1,525 | 23 | 37 | 12 |
提案1
デマンド管理
契約電力の低減
省エネ効果 | 契約電力80kWの低減 |
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削減金額 | 1,413千円/年 |
設備概要 | デマンド監視制御装置 |
キーワード
デマンド監視制御装置の活用(日負荷線図の活用を含む)
内容
メーターは導入済であるが活用が十分でなく、目標と手段(空調機と印刷機が候補)を決めて最大電力を抑制して、契約電力を低減(-80kW)することを提案。
提案2
コンプレッサ
エア漏れ対策
省エネ効果 | 2.3kL/年 |
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削減金額 | 189千円/年 |
設備概要 | 37kW×3台 |
キーワード
圧力損失の低減、エア漏れ対策
内容
圧縮空気配管からの漏れは根絶しにくいが、使用後の閉止徹底や点検・保全強化および器具選定などで漏れを防止し、電力消費量を低減することを提案。
提案3
コンプレッサ
吐出圧力の低減
省エネ効果 | 1.6kL/年 |
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削減金額 | 128千円/年 |
設備概要 | 37kW×1台 |
キーワード
吐出圧力の低減
内容
使用先の要求圧力(0.5MPa程度)に対し、吐出圧力が高い1台の設定圧力を0.7→0.6MPaに引き下げ(-0.1MPa)電力消費量を削減することを提案。
提案4
ボイラ
空気比の適正化
省エネ効果 | 0.8kL/年 |
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削減金額 | 63千円/年 |
設備概要 | ボイラ1.5t/h×1台 |
キーワード
空気比の適正化
内容
空気比が高く(1.5)排ガス損失を増やしているので、空気比是正(1.3)させ燃料消費量を低減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案5
照明
高効率照明への交換
省エネ効果 | 19.8kL/年 |
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削減金額 | 1,605千円/年 |
設備投資額 | 7,812千円(回収4.9年) |
設備概要 | 水銀灯400W×164台、蛍光灯85W×48台 |
キーワード
高効率照明への更新
内容
工場水銀灯及び事務所蛍光灯を高効率灯に交換し、省電力することを提案。
現状→改善案 | 台数 | 投資 (千円) |
効果 (千円/年) |
回収年 |
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水銀灯400W→セラメタハラ灯190W | 164 | 7,380 | 1,557 | 4.7 |
蛍光灯85W→Hf灯65W | 48 | 432 | 48 | 9.0 |
提案6
生産設備
集塵機のファンへのインバータ導入
省エネ効果 | 15.7kL/年 |
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削減金額 | 1,279千円/年 |
設備投資額 | 7,450千円(回収5.8年) |
設備概要 | ファン37kW×2台、55kW×1台 |
キーワード
インバータの導入
内容
ダクトにある複数の吸引口にダンパーを設けて作業に応じて開閉し、かつファンをインバータ制御して回転数により風量を変化させ、電力消費量を低減することを提案。
提案7
ボイラ
ボイラの更新
省エネ効果 | 10.2kL/年 |
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削減金額 | 808千円/年 |
設備投資額 | 5,000千円(回収6.2年) |
設備概要 | ボイラ1.5t/h×1台 |
キーワード
高効率機への更新
内容
既設設備は立ち上がり特性が悪くかつ更新時期に近いので、高効率機(ボイラ効率95%を想定)に更新して燃料使用量を低減することを提案。
提案8
受変電設備
変圧器の統合
省エネ効果 | 3.5kL/年 |
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削減金額 | 289千円/年 |
設備投資額 | 600千円(回収2.1年) |
設備概要 | 変圧器 2変室300kVA×2台、3変室500kVA×2台 |
キーワード
変圧器の統合
内容
軽負荷の変圧器があるので各変電室毎に統合し、変圧器損失を低減することを提案。
容量:負荷率(現状→改善案) | 台数 | 投資 (千円) |
効果 (千円/年) |
回収年 |
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2変室300kVA×2:30,37%→67% | 2→1 | 300 | 107 | 2.8 |
3変室500kVA×2:7,15%→22% | 2→1 | 300 | 182 | 1.6 |
提案9
ボイラ
バルブの保温対策
省エネ効果 | 0.5kL/年 |
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削減金額 | 37千円/年 |
設備投資額 | 90千円(回収2.4年) |
設備概要 | 玉形弁65A×7台 |
キーワード
保温対策
内容
蒸気配管中のバルブに無保温のものがあり、保温施工して燃料消費量を低減することを提案。
提案10
コンプレッサ
吸込み空気温度の低減
省エネ効果 | 0.2kL/年 |
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削減金額 | 20千円/年 |
設備投資額 | 150千円(回収7.5年) |
設備概要 | コンプレッサ37kW×2台 |
キーワード
吸気温度の低減
内容
温度の高い室内空気を吸い込んでいるが、外気を吸い込めるよう改造して吸込み、空気温度を下げ(平均30℃→23℃)電力消費量を低減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。