株式会社モミモ様では高効率照明への更新やコンプレッサの更新、空調設定温度の適正化、ファン・ポンプのインバータ化等の省エネ活動に積極的に取り組まれており、今回、全般的な省エネ診断を希望されました。診断の結果、コンプレッサの運用改善、照明・空調設備の省エネ対策、デマンド監視による最大電力低減等をご提案しました。
内訳 | 電力 (千kWh/年) |
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改善前 | 5,400 |
改善後 | 5,167 |
提案1
冷却設備
冷却塔の冷却水戻り設定温度を月ごとに変更
省エネ効果 | 9.6kL/年 |
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削減金額 | 701千円/年 |
設備概要 | 冷却塔(2基、冷却能力:計100RT) |
キーワード
その他(季節による冷却水温度の適正化)
内容
冷却塔の冷却水戻り(入口)温度は、年間を通して一定値(28℃)で設定。空調機の冷却水入口温度を下げることにより、空調機+冷却塔合計の動力が少なくなるため、冷却水戻り温度設定を気象条件に合わせて設定し(6~9月:24~28℃、他:23℃)電力消費量を低減することを提案。
提案2
コンプレッサ
インバータ機と非インバータ機の運用方法改善
省エネ効果 | 6.8kL/年 |
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削減金額 | 497千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ(2台、計108kW) |
キーワード
その他(台数制御の運転方法改善)
内容
コンプレッサは、インバータ機(75kW)を定格付近で常用運転し非インバータ機(37kW)を高負荷時追加運転している。非インバータ機を常時定格運転し、インバータ機を効率の良い負荷範囲で可変運転することで、電力使用量を削減することを提案。
提案3
コンプレッサ
吐出圧力低減、エア漏れ対策
省エネ効果 | 26.8kL/年 |
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削減金額 | 1,942千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ(2台、計108kW) |
キーワード
吐出圧力の低減 エア漏れ対策
内容
①圧縮空気の圧力はアクチュエータの必要圧力に対し余裕があるため、吐出圧力を低減(0.69→0.59MPa、▲0.10MPa)、②エア漏れの点検と対策実施(エア漏れ率10%、内80%改善で試算)により、電力使用量を削減することを提案。
提案4
生産設備
射出成形機の金型の保温対策
省エネ効果 | 3.3kL/年 |
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削減金額 | 243千円/年 |
設備概要 | 射出成形機 |
キーワード
保温対策
内容
射出成形機2台の金型は電熱ヒータ(8kW)で加熱され、表面(125℃)からの熱放散ロスがある。金型への保温対策により放熱を低減し、金型加熱用電力削減と合わせ、空調負荷低減による空調電力の削減を提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案5
空調設備
工場全体空調方式のスポット空調化
省エネ効果 | 8.6kL/年 |
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削減金額 | 626千円/年 |
設備投資額 | 1,000千円(回収1.6年) |
設備概要 | 空調機(20台、冷房能力25kW/台)→<br /> スポット空調機(5台、冷房能力25kW/台) |
キーワード
局所冷房化
内容
A工場内は建屋全体を冷房しているが、天井が高く効率が良くない。
作業者が少ないことから、スポット空調機を導入し、冷房用電力消費量を削減することを提案。
提案6
空調設備
全熱交換器の導入
省エネ効果 | 0.7kL/年 |
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削減金額 | 52千円/年 |
設備投資額 | 240千円(回収4.6年) |
設備概要 | 空調機(冷房能力25.0kW、暖房能力28.0kW) |
キーワード
全熱交換換気設備の導入
内容
B棟事務エリアの換気に全熱交換器を導入し、室外への排気で導入外気(1,400m3/h)を加熱または冷却し、空調用の電力消費量を削減することを提案。
提案7
生産設備
油冷却装置の更新、インバータ化
省エネ効果 | 0.6kL/年 |
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削減金額 | 44千円/年 |
設備投資額 | 800千円(回収:老朽更新時に実施) |
設備概要 | 油冷却装置(0.25kW×4台) |
キーワード
インバータの導入
内容
油圧駆動射出成形機4台は設置後20年程度が経過しており、油冷却装置の冷媒に2020年に製造中止となるR22が使用されている。インバータ方式の圧縮機を組み込んだパッケージ型の油冷却装置に更新し、電力消費量を削減することを提案。
提案8
照明
天井蛍光灯のLED化
省エネ効果 | 3.2kL/年 |
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削減金額 | 229千円/年 |
設備投資額 | 2,400千円(回収10.5年) |
設備概要 | FLR蛍光灯(80W/台×20台)、Hf蛍光灯(66W/台×100台)→<br /> LED灯(27.8W/台×120台) |
キーワード
高効率照明への更新
内容
天井の蛍光灯をLED照明に更新し、電力消費量を削減することを提案。
提案9
受変電設備
変圧器の小型化更新
省エネ効果 | 0.2kL/年 |
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削減金額 | 17千円/年 |
設備投資額 | 1,000千円(回収:老朽更新時に実施) |
設備概要 | 変圧器(1台、1φ75kVA) |
キーワード
高効率変圧器への更新 変圧器の小型化
内容
単相75kVA変圧器は設置後30年以上経過しているため更新時期が近い。
現状の負荷率が低いことから小型の変圧器(50kVA)に更新し、変圧器損失を低減することを提案。
提案10
デマンド管理
デマンド監視による最大電力低減と消費電力削減
省エネ効果 | - |
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削減金額 | 909千円/年 |
設備投資額 | 400千円(回収0.4年) |
設備概要 | デマンド監視装置 |
キーワード
デマンド監視制御装置の導入(電気使用量の見える化装置の導入を含む) デマンド監視制御装置の活用
内容
デマンド警報装置を、多チャンネル監視装置に更新してエネルギー使用状況を"見える化"し、デマンド管理による契約電力の低減と消費電力量削減につなげることを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。