T小学校様では、体育館およびプールは夜間と土日に一般開放されており、一般の小学校に比べて利用時間が長く、屋内プールのため暖房と給湯用エネルギー消費量が大きいという特徴があります。ゾーニング空調、高輝度誘導灯や省エネ型Hf蛍光灯の採用、太陽熱利用暖房の活用等と省エネに配慮されていますが、さらなる改善をめざして診断を希望されました。診断の結果、中間期の空調停止、不要ポンプの停止、ボイラの空気比適正化、プールのろ過ポンプへのインバータ導入、高効率照明への更新等をご提案しました。
提案1
空調設備
中間期(4月、11月)の空調停止
省エネ効果 | 8.8kL/年 |
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削減金額 | 642千円/年 |
設備概要 | 空調機(吸収式温水器、GHP)、<br /> 冷温水ポンプ(2台、計25.5kW) |
キーワード
運転時間の短縮(待機時)
内容
都内では4月と11月は暖かいため、暖房運転を停止することを提案。
提案2
空調設備
ガス吸収式冷温水機と温冷水ポンプの連動停止
省エネ効果 | 4.1kL/年 |
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削減金額 | 280千円/年 |
設備概要 | 冷温水ポンプ(2台、計25.5kW) |
キーワード
運転時間の短縮(待機時)
内容
ガス吸収式冷温水機は、自動台数制御運転されている。1台運転で十分な冷温水負荷の状況でも、2台目の冷温水機がスタンバイ状態にあり、冷温水ポンプと冷却水ポンプが運転されている。その場合には2台目のガス吸収式冷温水機を手動停止し、連動運転している冷温水ポンプ及び冷却水ポンプを一定期間にわたり停止し、省エネを図ることを提案。
提案3
空調設備
ガス吸収式冷温水機の冷水温度設定の適正化
省エネ効果 | 0.6kL/年 |
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削減金額 | 49千円/年 |
設備概要 | 吸収式冷温水機(5、6、9月下旬〜10月の都市ガス使用料10.9千m3) |
キーワード
季節による温度設定変更
内容
ガス吸収式冷温水機は、年間7℃一定で運転されている。盛夏期を除いた時期には、冷水温度を9℃として、より機器効率COPを高めた運転とすることを提案。
提案4
ボイラ
空気比の適正化
省エネ効果 | 3.6kL/年 |
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削減金額 | 272千円/年 |
設備概要 | 温水ボイラ×2台(燃料使用量87千m3/年) |
キーワード
空気比の適正化
内容
温水ボイラ空気比1.57~1.91を空気比1.3に調整し、ボイラ効率を高めることを提案。
提案5
給湯設備
電気温水器の長期休み等の集約化
省エネ効果 | 0.1kL/年 |
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削減金額 | 4千円/年 |
設備概要 | 電気温水器3台(温水器0.37m×0.43m×0.42m/台) |
キーワード
長期休暇時の稼働台数削減
内容
電気温水器3台が年間通電されている。学校の長期休みには集約運転とし、余剰分は停止することを提案。使用停止により温水器表面からの放射熱が減り、その分の節電が可能。
提案6
OA・事務機器
待機電力の削減
省エネ効果 | 0.2kL/年 |
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削減金額 | 16千円/年 |
設備概要 | パソコン(待機電力2.4W×68台=163W) |
キーワード
節電モード設定(待機電力の削減)
内容
電源をスイッチ付きテーブルタップにして、退勤時には主電源を遮断し、待機電力を削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案7
給排水
ろ過ポンプへのインバータ導入
省エネ効果 | 5.2kL/年 |
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削減金額 | 349千円/年 |
設備投資額 | 1,500千円(回収4.3年) |
設備概要 | ポンプ(15kW×1台) |
キーワード
インバータの導入
内容
プール用のろ過ポンプにおいて、夜間等のプール未使用時はインバータにより流量を絞ることを提案。
提案8
照明
水銀灯を高効率照明に更新
省エネ効果 | 6.1kL/年 |
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削減金額 | 414千円/年 |
設備投資額 | 1,260千円(回収3.0年) |
設備概要 | 水銀灯(400W×28台)→セラメタHランプ(190W×28台) |
キーワード
高効率照明への更新
内容
水銀灯(400W)を高効率なセラミックメタルハイライドランプ(190W、反射笠付き)へ更新することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。