レオン自動機株式会社様では、エネルギー使用量のうち電力が95%、燃料が5%と電力主体の工場です。電力の消費は生産設備(工作機械、溶接機等)・照明・エアコンプレッサ・空調で、燃料は冬季の暖房用に使用されています。診断では運用変更によるエアコンプレッサの吐出圧力の低減や工場照明の日射が見込める時の消灯、冬季におけるエアコンの早期稼働を控えるなどを提案し、さらなるデマンド監視装置の有効活用についても提案を行いました。
提案1
デマンド管理
デマンド監視制御装置活用による契約電力低減
省エネ効果 | 契約電力1,530kW→1,430kW(100kWの低減) |
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削減金額 | 1,767千円/年 |
設備概要 | デマンド監視制御装置 |
キーワード
デマンド監視制御装置の活用(日負荷線図の活用を含む)
内容
デマンド監視装置が設置されているので設定値を契約電力以下にし、警報発生時には空調機器を遮断することにより、ピーク電力を抑制し契約電力を低減(100kW)することを提案。
提案2
コンプレッサ
吐出圧力の低減
省エネ効果 | 6.9kL/年(コンプレッサの吐出圧力0.7MPa→0.6MPa) |
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削減金額 | 606千円/年 |
設備概要 | エアコンプレッサ 74kW(37kW×2台) |
キーワード
吐出圧力の低減
内容
現在、コンプレッサの吐出圧力は、約0.7MPaで運転しているが使用設備では0.4~0.5MPaに減圧して使用されている。空気元圧力を0.1MPa下げてコンプレッサの電力消費量を削減することを提案。
提案3
照明
工場照明の日照時消灯
省エネ効果 | 2.6kL/年 |
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削減金額 | 226千円/年 |
設備概要 | 360W×43台、Hf32×2灯×12台 |
キーワード
不要照明の消灯(昼休み時の消灯)
内容
工場の天井に採光窓があり、日照時、業務遂行に支障のない照度が得られているので照明を消灯し、電力消費量を削減することを提案。
提案4
空調設備
冬季のエアコン稼働時間の短縮
省エネ効果 | 3.6kL/年 |
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削減金額 | 316千円/年 |
設備概要 | エアコン容量(6.15kW×48台、5.8kW×60台、<br /> 10.45kW×3台 冬季運転時間の開始7:00→7:30) |
キーワード
運転時間の短縮(待機時)
内容
工場の始業に対し、冬季は早い時間から運転を開始しているので、30分遅らせて電力消費量を削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案5
照明
工場照明の高効率化
省エネ効果 | 7.3kL/年 |
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削減金額 | 640千円/年 |
設備投資額 | 3,600千円(回収5.6年) |
設備概要 | FLR40×2灯/台、85W/台×400台 |
キーワード
高効率照明への更新
内容
工場照明を従来蛍光灯から高効率のHF蛍光ランプ、電子式安定器に交換し電力消費量を削減することを提案。
提案6
照明
塗装工場照明の高効率化
省エネ効果 | 3.3kL/年 |
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削減金額 | 290千円/年 |
設備投資額 | 960千円(回収3.3年) |
設備概要 | 器具消費電力:700W/台×16台→360W/台×16台 |
キーワード
高効率照明への更新
内容
塗装工場では水銀灯が使用されているので、効率の高いセラミックメタルハライドランプユニットに交換して電力消費量を削減することを提案。
提案7
ボイラ
蒸気ボイラ配管部分の保温対策
省エネ効果 | 0.3kL/年 |
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削減金額 | 24千円/年 |
設備投資額 | 92千円(回収3.8年) |
設備概要 | フランジ型玉形弁<br /> (50A×2個・フランジ50A×3個・配管50A×1m) |
キーワード
保温対策
内容
蒸気弁や蒸気配管接続フランジに保温未実施個所があり、保温カバーを設置してエネルギー損失を削減することを提案。
提案8
空調設備
空調面積の削減
省エネ効果 | 3.2kL/年 |
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削減金額 | 283千円/年 |
設備投資額 | 650千円(回収2.3年)<br /> 透明ビニールシート@38千円×15枚+工事費80千円 |
設備概要 | エアコン圧縮機容量<br /> (6.15kW×48台、5.8kW×60台、10.45kW×3台) |
キーワード
その他(空調エリア削減)
内容
第1工場は一つの大きな空間で工場全体の空調を行っている。2階部品に仕切り(透明ビニールシート)を設け、空調負荷を低減することによる電力消費量を削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。