N社様では、これまでにデマンド監視制御装置の導入や照明の不要箇所の消灯が実施されています。年間エネルギー使用量として、6~9月に電力使用が多いことから、空調設備を主体とした改善対策についてご提案しました。また、ボイラ燃料についても全体の20%以上を占めていることから配管・バルブの保温対策等についても提案しました。
内訳 | 電気 (千kWh/年) |
都市ガス (千m3年) |
A重油 (kL/年) |
上水 (千m3/年) |
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改善前 | 1,219 | 19.7 | 96 | 23.3 |
改善後 | 1,165 | 19.1 | 84 | 22.7 |
提案1
照明
不要照明の消灯
省エネ効果 | 0.8kL/年 |
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削減金額 | 51千円/年 |
設備概要 | FLR40×2灯 85W/台 10台 |
キーワード
不要照明の消灯(昼休み時の消灯)
内容
厨房、パントリーでは、基準を設定して消灯することで電力消費量を削減することを提案。
提案2
照明
自動販売機表示灯の間引き
省エネ効果 | 0.3kL/年 |
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削減金額 | 17千円/年 |
設備概要 | 30W/灯×4台 |
キーワード
不要照明の消灯(昼休み時の消灯)
内容
自動販売機本体に『節電中』のステッカーを貼り、照明の間引きにより電力消費量を削減することを提案。
提案3
換気設備
換気の外気量を削減し空調負荷を低減
省エネ効果 | 6.6kL/年 |
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削減金額 | 423千円/年 |
設備概要 | ― |
キーワード
外気導入量・換気量の適正化
内容
換気設備は、設計当初から調整することが少なく、過剰に換気していることが多い。環境計測記録を見ると、CO2の濃度に余裕があることから、空調使用時期の換気量を調整し、空調負荷を低減することで電力消費量を削減することを提案。
提案4
ボイラ
A重油炊き蒸気ボイラの空気比管理
省エネ効果 | 2.8kL/年 |
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削減金額 | 226千円/年 |
設備概要 | ― |
キーワード
空気比の適正化
内容
蒸気ボイラのばい煙測定データの排ガス酸素濃度が高いことから、過剰空気によるボイラ効率の低下が考えられる。適正空気量(1.7→1.3)に調整することで、燃料消費量を削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案5
空調設備
空調室外機への日射対策
省エネ効果 | 0.2kL/年 |
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削減金額 | 10千円/年 |
設備投資額 | 36千円(回収3.6年)<br /> H1.5mスノコ(3千円)×12枚 |
設備概要 | 空調機 7台(2.2kW×1台、4.7kW×1台、<br /> 7.5kW×3台、11kW×2台) |
キーワード
室外機への散水、日射対策、移設
内容
室外機熱交換器にスノコ等で日陰を作り、凝縮圧力を下げることで電力消費量を削減することを提案。
提案6
換気設備
インバータ導入(風量削減)
省エネ効果 | 4.6kL/年 |
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削減金額 | 294千円/年 |
設備投資額 | 1,125千円(回収3.8年)<br /> (150千円/kW、7.5kW級、インバータ盤、<br /> 工事込みを想定) |
設備概要 | 7.5kW×1台 |
キーワード
インバータの導入
内容
排風機やエアコン等で使用されている7.5kWの風量調節は、ダンパ開度を調整して行っている。ダンパ開度を全開にし、インバータで風量調節を行うことで、電力消費量を削減することを提案。
提案7
換気設備
誘導電動機の高効率型への更新
省エネ効果 | 1.4kL/年 |
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削減金額 | 91千円/年 |
設備投資額 | 400千円(回収4.4年) |
設備概要 | 電動機容量(7.5kW×2台) |
キーワード
その他(誘導電動機の高効率化)
内容
稼働時間が長いパントリー室排気用の誘導電動機を高効率型に更新することで、電力消費量を削減することを提案。
提案8
給湯設備
ガス貯湯式湯沸器タンクの保温
省エネ効果 | 0.7kL/年 |
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削減金額 | 102千円/年 |
設備投資額 | 360千円(回収3.5年)<br /> (2m2×@50千円×1.2)×3台 |
設備概要 | タンク表面積(1.45m2) |
キーワード
保温対策
内容
厨房にガス貯湯式湯沸器が3台あるが、タンク表面からの放熱が多い。タンクの保温を行い、放熱ロスを削減することで燃料消費量を削減することを提案。
提案9
ボイラ
蒸気配管・バルブの保温
省エネ効果 | 7.0kL/年 |
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削減金額 | 555千円/年 |
設備投資額 | 280千円(回収0.5年)<br /> 35千円×4台、30千円×1台、25千円×2台、<br /> 20千円×1台、工事40千円 |
設備概要 | ― |
キーワード
保温対策
内容
蒸気ヘッダー箇所のバルブ箇所の保温を行うことで、燃料消費量を削減することを提案。
提案10
給湯設備 給排水
節水シャワーヘッドの採用
省エネ効果 | 2.3kL/年 |
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削減金額 | 546千円/年 |
設備投資額 | 250千円(回収0.5年) |
設備概要 | シャワーヘッド(25千円/個×10個) |
キーワード
その他(節水機器の取り付け) 節水機器の取り付け
内容
大浴場に設置されているシャワーヘッド(10個)を節水型に更新し、使用量を削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。