T社様は省エネ対策のアドバイスを希望され、省エネ診断を受診されました。診断の結果、空調設定温度の見直し、ボイラの空気比の適正化、冷凍・冷蔵庫の扉開閉時の冷気漏れ低減対策等を提案しました。
提案1
空調設備
設定温度の適正化
省エネ効果 | 15.0kL/年 |
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削減金額 | 685千円 |
設備概要 | 空調機(49kW、3.75kW、4.3kWの3台) |
キーワード
設定温度の適正化
内容
製品用の設定温度20℃は清浄衣を着た従業員の発汗対策と考えられるが、クリーンルームでも採用されている22℃とし、また従業員用の冬季空調設定温度25℃は20℃に緩和することで、空調機の電力消費量を低減することを提案。
提案2
ボイラ
空気比の適正化
省エネ効果 | 2.7kL/年 |
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削減金額 | 153千円 |
設備概要 | ボイラ(0.35t/h) |
キーワード
空気比の適正化
内容
減菌・殺菌用蒸気ボイラの空気比が1.6と大きく、排ガスによる放熱ロスが大きい。空気比を1.25に下げることで、燃料消費量を低減することを提案。
提案3
ボイラ
設定蒸気圧の適正化
省エネ効果 | 1.2kL/年 |
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削減金額 | 65千円 |
設備概要 | ボイラ(0.35t/h) |
キーワード
蒸気圧力の適正化
内容
減菌・殺菌用蒸気ボイラ(設定圧0.6MPa)の蒸気は減圧後に使用しているため、設定圧を0.4MPaに下げることで燃料消費量を低減することを提案。
提案4
照明
事務室蛍光灯の間引き
省エネ効果 | 0.4kL/年 |
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削減金額 | 16千円 |
設備概要 | 蛍光灯80W×12台→9台 |
キーワード
照明の間引き
内容
事務室の蛍光灯を25%間引くことにより、照度1,000Lxを750Lx(JIS通常作業時の事務室照度基準)まで下げて、電力消費量を低減することを提案。
提案5
OA・事務機器
待機電力の削減
省エネ効果 | 1.2kL/年 |
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削減金額 | 55千円 |
設備概要 | パソコン(デスクトップ型80W×13台) |
キーワード
節電モードの設定
内容
パソコンを節電モード(スリープモード)に設定することで、待機状態での電力消費量を低減(80W→3W)することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案6
工業炉
熱排気の室内漏洩低減対策
省エネ効果 | 3.4kL/年 |
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削減金額 | 154千円 |
設備投資額 | 200千円(回収1.3年) |
設備概要 | オーブン5台(内部162℃)、<br /> オーブン扉開閉時間(60s/回、50回/日) |
キーワード
排熱漏れ
内容
オーブン区画に“たれ壁(50cm高)”を設置し、オーブン扉開閉時に室内に漏洩する熱排気量を低減することで空調負荷を減らし、空調設備の電力消費量を低減することを提案。
提案7
冷凍冷蔵設備
扉開閉時の冷気漏れ低減対策
省エネ効果 | 6.6kL/年 |
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削減金額 | 298千円 |
設備投資額 | 700千円(回収2.3年) |
設備概要 | 冷蔵庫8台、冷凍庫6台 |
キーワード
冷気漏れ対策
内容
冷凍・冷蔵庫の扉前にビニールカーテンを設置して、扉開閉時の冷気の漏れを低減し、電力消費量を低減することを提案。
提案8
冷却設備
冷却水ポンプへのインバータ導入
省エネ効果 | 0.9kL/年 |
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削減金額 | 42千円 |
設備投資額 | 200千円(回収4.8年) |
設備概要 | ポンプ(1.5kW) |
キーワード
インバータの導入
内容
冷却水ポンプにインバータを設置して、冷却塔出入口温度差が一定(5℃)となるように冷却水流量を調整して過冷却を防ぎ、ポンプの電力消費量を低減することを提案。
提案9
受変電設備
変圧器の統合
省エネ効果 | 0.8kL/年 |
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削減金額 | 36千円 |
設備投資額 | 38千円(回収1.1年) |
設備概要 | 変圧器(3φ150kVA、3φ75kVA→3φ150kVAのみ稼働) |
キーワード
変圧器の統合
内容
動力用変圧器2台の負荷率が低いため1台に統合して変圧器の無負荷損を低減し、電力ロスを低減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。