A高校様では、空調設定温度の適正化や不要照明の消灯等の省エネ活動に取り組まれており、今回、全般的な省エネ診断を希望されました。診断の結果、冬期の暖房温度の更なる緩和やボイラの空気比適正化、蒸気配管の保温、高効率照明への更新等をご提案しました。
提案1
空調設備
冬期の設定温度緩和
省エネ効果 | 9.6kL/年 |
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削減金額 | 688千円/年 |
設備概要 | 暖房用燃料(A重油 約95千L/年) |
キーワード
設定温度の適正化
内容
冬期の温度設定を緩和(24℃→23℃、▲1℃)し、重油消費量を削減(▲10%)することを提案。
提案2
ボイラ
燃焼空気比の適正化
省エネ効果 | 7.2kL/年 |
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削減金額 | 532千円/年 |
設備概要 | ボイラ(1.5t/h×3台) |
キーワード
空気比の適正化
内容
ボイラ3台の燃焼空気比(1,7~1.9)が高く、排ガス量増加によるエネルギー損失が大きい。空気の適正化(1.3)により、燃料消費量を削減(▲3.8%)することを提案。
提案3
給湯設備
瞬間湯沸かし器の電源遮断
省エネ効果 | 0.1kL/年 |
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削減金額 | 8千円/年 |
設備概要 | 瞬間湯沸かし器(凍結防止ヒータ48W) |
キーワード
その他(待機電力の削減)
内容
普段使用されていない湯沸かし器の電源が入っており、凍結防止ヒータに通電されている。非使用時の電源遮断により、電力消費量を削減することを提案。但し、使用時には『①コンセントにプラグを差し込む、②少し時間を置いてガスの元栓を開ける』の手順を厳守(間違えると危険)。
提案4
給排水設備
蛇口に節水コマの取り付け
省エネ効果 | ― (節水36m3/年) |
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削減金額 | 29千円/年 |
設備投資額 | 経費扱い(回収:―) |
設備概要 | 蛇口84個(利用者45人) |
キーワード
節水機器の取り付け
内容
寮の洗面場の蛇口内部のコマを節水用コマに交換し、節水を図ることを提案(ハンドル半開時に流量が50%程度に抑制される)。
提案5
事務機器
パソコンの電源遮断
省エネ効果 | 0.2kL/年 |
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削減金額 | 14千円/年 |
設備概要 | デスクトップPC(63W×5台)、ノートPC(40W×25台) |
キーワード
節電モード設定(待機電力の削減)
内容
短時間離席時にはモニター電源をoff、長時間離席時はパソコンをスリープモードとし、電力消費量を削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案6
蒸気配管
蒸気配管の保温
省エネ効果 | 5.6kL/年 |
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削減金額 | 411千円/年 |
設備投資額 | 580千円(回収1.4年) |
設備概要 | フランジ型仕切弁(200A×8個)、<br /> フランジ型玉形弁(150A×1個、100A×2個、50A×1個) |
キーワード
保温対策
内容
ボイラ室の蒸気ヘッダの弁に保温カバーを取り付けて熱放散の防止し、燃料消費量を削減することを提案。
提案7
照明
高効率照明への更新
省エネ効果 | 6.6kL/年 |
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削減金額 | 465千円/年 |
設備投資額 | 3,230千円(回収6.9年) |
設備概要 | 水銀灯→セラミック メタルハライド ランプ・LED灯、<br /> 蛍光灯→LED灯 |
キーワード
高効率照明への更新
内容
①体育館の水銀灯、②野球練習場の水銀灯、③道路の水銀灯、④教室の蛍光灯を高効率照明に更新し、電力消費量を削減することを提案
現状 | 更新案 | 台数 | 投資 (千円) |
効果 (千円/年) |
回収 年数 |
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①体育館の水銀灯(415W/台) | セラミック メタルハライド ランプ (200W/台) |
60 | 600 | 56 | 10.7 |
②野球練習場の水銀灯(415W/台) | セラミック メタルハライド ランプ (200W/台) |
28 | 280 | 131 | 2.1 |
③道路の水銀灯(119W/台) | LED灯(14W/台) | 25 | 250 | 156 | 1.6 |
④教室の蛍光灯(40W/台) | LED灯(20W/台) | 420 | 2,100 | 122 | 17.2 |
提案8
デマンド管理
デマンド監視装置の導入
省エネ効果 | 最大電力を10kW低減 |
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削減金額 | 162千円/年 |
設備投資額 | 400千円(回収2.5年) |
設備概要 | デマンド監視装置 |
キーワード
デマンド監視制御装置の導入その他(最大電力の低減)
内容
デマンド監視装置を導入して最大電力の変化を監視し、設定値に近づいた場合に予め定めた機器を停止し、最大電力を抑制することを提案(148→138kW、▲10kWとして試算)。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。