コープ神吉様ではデマンド監視制御装置の導入や高効率照明への更新等の省エネ活動に取り組まれており、今回、全般的な省エネ診断を希望されました。診断の結果、バックヤードの換気量減による空調及びシューケースの負荷低減、デマンド管理強化による最大電力抑制、氷蓄熱システムの運用改善等をご提案しました。
提案1
空調設備
室内機フィルタの清掃頻度改善
省エネ効果 | 0.1L/年 |
---|---|
削減金額 | 6千円/年 |
設備概要 | 空調機(21台、計53kW) |
キーワード
空調換気設備の清掃
内容
室内機の清掃は年1回であり、汚れが目立つ。フィルタの清掃頻度を増やして空調効率を改善し、電力消費量を削減(▲2.5%)することを提案。
提案2
冷凍冷蔵設備
デフロスト頻度の見直し
省エネ効果 | 3.8kL/年 |
---|---|
削減金額 | 213千円/年 |
設備概要 | 冷凍機(4台、冷凍機:計37.5kW) |
キーワード
その他(デフロスト設定の適正化)
内容
デフロストは冷凍ケースや冷蔵庫用の冷凍機の効率維持のために重要な機能であるが、必要以上に行うと加熱・冷却に電力を無駄に使用する。デフロスト頻度の低減と季節ごとの設定化(15分/回、現状6回/日⇒夏4回/日、冬2回/日、中間期3回/日)により、電力消費量を削減することを提案。
提案3
照明
照明の照度適正化
省エネ効果 | 2.1kL/年 |
---|---|
削減金額 | 117千円/年 |
設備概要 | 調光式Hf蛍光灯(64W/台×117台、調光75%→50%) |
キーワード
その他(照明の照度適正化)
内容
店舗内照度は800~1000Lx、スポット照明は1500Lxで管理されているが、JIS照度基準500Lxと比較して明るい。基準に適合させ(▲25%)、電力消費量を削減することを提案。
提案4
照明
早朝の点灯時間短縮
省エネ効果 | 0.7kL/年 |
---|---|
削減金額 | 39千円/年 |
設備概要 | 調光式Hf蛍光灯(64W/台×117台) |
キーワード
不要照明の消灯
内容
9時開店であるが、仕込作業のために夏期は4時過ぎから点灯し、5時には日中の照明電力の1/3が使用されている。点灯時間を1時間ほど遅らせ、電力消費量を削減することを提案。
提案5
照明
風除室入口の日中消灯
省エネ効果 | 0.6kL/年 |
---|---|
削減金額 | 31千円/年 |
設備概要 | FHP蛍光灯(188W/台×4台) |
キーワード
不要照明の消灯
内容
店舗入口の風除室は窓ガラスで採光され日中は雨天でも明るいが、点灯している。日中の消灯を行い、電力消費量を削減することを提案。
提案6
デマンド管理
デマンド管理の強化
省エネ効果 | 最大電力を13kW低減 |
---|---|
削減金額 | 233千円/年 |
設備概要 | デマンド監視装置 |
キーワード
デマンド監視制御装置の導入その他(最大電力の低減)
内容
設備毎の電力計測およびWebモニタによる情報収集等の電力計測システムが整備され、冷凍機や空調機等の自動ピークカット制御が働いている。テナントを含めた全員の協力を得ながらデマンド管理を強化し、最大電力を削減(243→230kW、▲13kW、▲5%)することを提案。
提案7
デマンド管理
氷蓄熱システムの運用改善
省エネ効果 | 最大電力を低減 |
---|---|
削減金額 | 406千円/年 |
設備概要 | 氷蓄熱冷凍機(9台、計121.5kW) |
キーワード
その他(氷蓄熱システムの運用改善) その他(最大電力の低減)
内容
夜間蓄熱電力量や時刻別電力使用量の実績値より、夜間の電力使用率が低い。蓄熱冷凍システムの調整により夜間蓄熱電力量を向上させ、昼間の最大電力を低減することを提案(使用電力量が昼間から夜間に移行するもので、省エネにはならないが、昼間の電力ピーク対策として有効)。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案8
空調設備
換気量減による空調・ショーケースの負荷低減
省エネ効果 | 5.9kL/年 |
---|---|
削減金額 | 329千円/年 |
設備投資額 | 250千円(回収0.8年) |
設備概要 | 排気ファン(5台、計7.5kW)、空調機(8台、計33kW)、<br /> ショーケース(65台、冷凍機計144kW) |
キーワード
外気導入量の適正化
内容
バックヤードと売り場は換気ダクトで繋がっており、厨房の換気排出風量に応じて、売り場側の空調済みの空気が誘引され、外気が侵入している。厨房の換気量低減(▲20%、換気ファンのプーリー交換)により、売り場の空調やショーケースの電力消費量を削減することを提案。
提案9
衛生設備
温水洗浄便座の省エネ
省エネ効果 | 0.3kL/年 |
---|---|
削減金額 | 16千円/年 |
設備投資額 | 60千円(回収3.8年) |
設備概要 | 温水洗浄便座(291kWh/台・年×6台) |
キーワード
その他(便座ヒータや洗浄温水の設定温度緩和)
内容
温水洗浄便座は初期設定のままで運転されている。①保温便座及び洗浄温水の設定温度緩和(中→低)、②便座フタ閉め(シールの貼り付けなどによりお客様の協力を得る)により、電力使用量を削減することを提案。
提案10
受変電設備
電灯用変圧器の2台から1台に統合
省エネ効果 | 0.3kL/年 |
---|---|
削減金額 | 16千円/年 |
設備投資額 | 150千円(回収9.4年) |
設備概要 | 変圧器(1φ150kVA×2台→1台) |
キーワード
変圧器の統合
内容
変圧器のうち電灯用2台(各150kVA)は、負荷電流が年間通じて低い。2台を1台に統合し、変圧器の損失を低減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。