日本パーカライジング株式会社 宇都宮工場様では、従来から工場長を先頭に省エネへの取り組みを積極的に実施されていましたが、今回さらなる省エネ推進のために診断を申し込まれました。診断の結果、コンプレッサの集約と台数削減、撹拌用圧縮空気供給源のブロワー化、ファンのインバータ化、ボイラのバルブの保温対策、高効率照明への更新などをご提案しました。
提案1
コンプレッサ
集約と台数削減
省エネ効果 | 3.7kL/年 |
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削減金額 | 223千円 |
設備概要 | コンプレッサ(37kW、11kW×2台→37kW) |
キーワード
コンプレッサの統合、台数削減
内容
建屋間の圧縮空気配管はバルブで仕切られている。建屋間バルブを開き、圧縮空気供給源を37kWコンプレッサ1台に集約し、11kWコンプレッサ2台(11kW)を停止することを提案。
提案2
コンプレッサ
吐出圧力の低減
省エネ効果 | 0.8kL/年 |
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削減金額 | 46千円 |
設備概要 | コンプレッサ(37kW) |
キーワード
吐出圧力の低減
内容
現在、コンプレッサの吐出圧力は0.6MPaに設定されているが、負荷側では手元で0.35MPaに落として使用している。吐出圧力設定を0.5MPaまで下げることにより、コンプレッサの電力消費量を削減することを提案。
提案3
その他
省エネ自販機への交換
省エネ効果 | 0.8kL/年 |
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削減金額 | 50千円 |
設備概要 | 自動販売機(780W×2台、620W×2台) |
キーワード
省エネ自動販売機の導入
内容
自動販売機を、最新の省エネ型の機種に交換することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案4
エア機器
撹拌用圧縮空気供給源の変更
省エネ効果 | 16.5kL/年 |
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削減金額 | 1,008千円 |
設備投資額 | 704千円(回収0.7年) |
設備概要 | コンプレッサ→ブロワー(2.14kW×2台) |
キーワード
エア源の変更
内容
化成処理槽は深さ2mで、処理槽底から圧縮空気を送り、処理液中の粉体を撹拌している。圧縮空気は吐出圧力0.7MPaのコンプレッサから供給しているが、これを吐出圧力40kPaのブロワーからの供給に変更することにより、電力消費量を削減することを提案。
提案5
乾燥炉
エアカーテン用ファンのインバータ化
省エネ効果 | 5.0kL/年 |
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削減金額 | 305千円 |
設備投資額 | 600千円(回収2.0年) |
設備概要 | ファン(7.5kW、3.7kW×2台) |
キーワード
インバータの導入
内容
現在、乾燥炉は送風機を使用したエアカーテンで熱損失を防止しているが、風量はダンパーで調整している。ダンパーを全開にして、送風機をインバータで回転数制御し風量調整することにより、電力消費量を削減することを提案。
提案6
ボイラ
出口弁の保温
省エネ効果 | 0.5kL/年 |
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削減金額 | 27千円 |
設備投資額 | 80千円(回収3.0年) |
設備概要 | ボイラ出口弁(65A×4個) |
キーワード
保温対策
内容
ボイラ出口の蒸気系統に未保温の弁があり、表面温度は135℃程度と高い。この未保温部に脱着容易な弁用保温具を装着し、表面温度を40℃まで下げることにより、ボイラの燃料消費量を削減することを提案。
提案7
照明
水銀灯を高効率照明に更新
省エネ効果 | 3.9kL/年 |
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削減金額 | 240千円 |
設備投資額 | 1,730千円(回収7.2年) |
キーワード
高効率照明への更新
内容
現状 | 更新案 | 台数 | 投資 (千円) |
効果 (千円/年) |
回収年数 |
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水銀灯400W | セラメタHランプ220W | 72 | 1,730 | 240 | 7.2 |
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。