北海道キッコーマン株式会社様では、省エネ対策として高効率コンプレッサの導入やコンプレッサの台数制御等を実施されています。今回、ボイラ等の省エネを目的に受診されました。診断の結果、ボイラの空気比の適正化、コンプレッサの台数制御法の適正化、離れた部屋の暖房方式変更、空送用ブロワーのインバータ化等をご提案しました。
提案1
ボイラ
空気比の適正化
省エネ効果 | 3.2kL/年 |
---|---|
削減金額 | 208千円/年 |
設備概要 | ボイラ(10t/h×2台) |
キーワード
空気比の適正化
内容
No.2ボイラと小型貫流ボイラにおいて燃焼用空気を必要以上に供給すると、排ガス量が増えエネルギー損失が増大する。空気比の適正化(1.41、1.48→1.30)を行い、燃料(都市ガス13A)消費量の低減を図ることを提案。
提案2
ボイラ
蒸気圧力の適正化
省エネ効果 | 1.3kL/年 |
---|---|
削減金額 | 83千円/年 |
設備概要 | ボイラ(10t/h×2台) |
キーワード
蒸気圧力の適正化
内容
No.1、No.2ボイラ及び小型貫流ボイラにおいて、蒸気圧力の適正化(8→7kg/cm2)を行い、燃料(都市ガス13A)消費量の低減を行うことを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案3
冷却設備
冷却水ポンプのインバータ化
省エネ効果 | 14.6kL/年 |
---|---|
削減金額 | 962千円/年 |
設備投資額 | 1,600千円(回収1.7年) |
設備概要 | 冷却水ポンプ(15kW→6.5kW) |
キーワード
インバータの導入
内容
冷却水ポンプに余裕があり、冷却水余剰分を圧力調整弁で循環させている。ポンプにインバータ導入して回転数制御を行い、電力消費量を低減することを提案。
提案4
空調設備
詰場の蒸気暖房をヒートポンプ式(電気)空調に変更
省エネ効果 | 3.2kL/年 |
---|---|
削減金額 | 206千円/年 |
設備投資額 | 300千円(回収1.5年) |
設備概要 | ヒートポンプ式空調機(電気暖房能力4kW×1台) |
キーワード
高効率空調機への更新
内容
詰場はボイラによる蒸気暖房であるが、ボイラから遠方(150m)にあり蒸気配管の放散熱損失が大きい。ヒートポンプ式(電気)空調に変更し、エネルギー損失の低減を図ることを提案。
提案5
蒸気配管
フランジ部の保温
省エネ効果 | 0.5kL/年 |
---|---|
削減金額 | 30千円/年 |
設備投資額 | 150千円(回収5.0年) |
設備概要 | 蒸気配管フランジ(50A×20個) |
キーワード
保温対策
内容
蒸気配管フランジ部の一部が未保温のため、無駄な放熱がある。保温対策を行い、ボイラの燃料(都市ガス13A)消費量の低減を図ることを提案。
提案6
コンプレッサ
台数制御方法の改善
省エネ効果 | 5.3kL/年 |
---|---|
削減金額 | 345千円/年 |
設備投資額 | 300千円(回収0.9年) |
設備概要 | コンプレッサ(3台:55kW、45kW、INV機37kW) |
キーワード
台数制御
内容
コンプレッサの台数制御ではインバータ搭載機がベースロード用として設定され、エア使用量が多くなると非インバータ機が負荷調整用となる。インバータ搭載機を負荷調整用とするように制御変更し、電力消費量を低減することを提案。
提案7
生産設備
圧送用ブロワーのインバータ化
省エネ効果 | 19.0kL/年 |
---|---|
削減金額 | 1,250千円/年 |
設備投資額 | 9,450千円(回収7.6年) |
設備概要 | ブロワー(30kW×2台) |
キーワード
インバータの導入
内容
原料処理工程における圧送用ブロワーは、吸込側をダンパ開度50%で使用されている。ダンパ絞りでは、風量を絞っても電力消費量は余り減らない。ダンパ開度100%にてブロワーにインバータを導入して回転数制御を行い、電力消費量を低減することを提案。
提案8
照明
高効率照明への交換
省エネ効果 | 8.0kL/年 |
---|---|
削減金額 | 530千円/年 |
設備投資額 | 3,123千円(回収5.9年) |
設備概要 | 水銀灯24台、FLR蛍光灯267台<br /> →セラメタHランプ24台、Hf蛍光灯267台 |
キーワード
高効率照明への更新
内容
水銀灯・FLR蛍光灯を高効率照明に交換し、電力消費量を低減することを提案。
現状→更新案 | 台数 | 投資 (千円) |
効果 (千円/年) |
回収年数 |
---|---|---|---|---|
水銀灯(400W)→セラメタHランプ(190W) | 24 | 720 | 220 | 3.3 |
FLR蛍光灯(110W×2灯/台)→Hf蛍光灯(86W×2灯/台、初期照度補正付) | 267 | 2,403 | 310 | 7.8 |
提案9
受変電設備
変圧器容量の適正化と、トップランナー変圧器の導入
省エネ効果 | 2.4kL/年 |
---|---|
削減金額 | 156千円/年 |
設備投資額 | 1,560千円(回収10.0年) |
設備概要 | 変圧器(500kVA→300kVA) |
キーワード
高効率変圧器への更新
内容
コンプレッサ用変圧器(500kVA)は、1986年以前に製造されたもので容量が過大。負荷に見合った適正な変圧器容量(300KVA)に見直しを行い、トップランナー変圧器に更新することで電力損失を低減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。