浜松市上下水道部 南ポンプ場様では、コンプレッサの吐出圧低減や高効率照明への更新等の省エネ活動に取り組まれており、今回、全般的な省エネ診断を希望されました。診断の結果、脱臭ファンや給排気ファンの間欠運転、参考提案として 区画化による空調エリア縮小、2つの水槽の連通化等をご提案しました。
内訳 | 電力 (千kWh/年) |
A重油 (kL/年) |
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改善前 | 470 | 6 |
改善後 | 429 | 5 |
提案1
換気設備
給排気ファンの間欠運転化
省エネ効果 | 1.0kL/年 |
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削減金額 | 80千円/年 |
設備概要 | ファン(0.36kW×3台) |
キーワード
間欠運転
内容
ポンプ室の排気ファン、ホッパー室の給排気ファンは常時運転。臭気を配慮しながら間欠運転化(運転時間:24→12h/日)し、ファンの電力消費量を削減することを提案。
提案2
換気設備
電気室の換気ファン停止
省エネ効果 | 0.1kL/年 |
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削減金額 | 7千円/年 |
設備概要 | ファン(0.05kW×1台) |
キーワード
不要時停止
内容
電気室の換気ファンは常時運転している。停止しても問題がないため常時停止とし、電力消費量を削減することを提案。
提案3
生産設備
送水ポンプの原単位管理による効率化
省エネ効果 | 1.7kL/年 |
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削減金額 | 143千円/年 |
設備概要 | ポンプ(37kW×1台) |
キーワード
運転時間の短縮
内容
汚水用送水ポンプ3台のうち、1台を常時運転。各送水ポンプの原単位を把握し、最も原単位の良いポンプの優先使用によりポンプ運転時間を短縮し、電力消費量を削減することを提案。
提案4
生産設備
エンジンポンプの保守運転間隔の見直し
省エネ効果 | 1.1kL/年 |
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削減金額 | 89千円/年 |
設備概要 | エンジンポンプ(燃料消費量:A重油2.2千L/年) |
キーワード
運転時間の短縮
内容
エンジンポンプの保守運転を毎週5分間行っている。エンジンポンプに影響の無い範囲で保守運転間隔を延長(2週間に1回5分)し、燃料使用量を削減(▲50%)することを提案。
提案5
生産設備
脱臭ファンの間欠運転化
省エネ効果 | 7.5kL/年 |
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削減金額 | 619千円/年 |
設備概要 | ファン(7.5kW×1台) |
キーワード
運転時間の短縮
内容
脱臭ファンを常時運転している。臭気を配慮しながら間欠運転化(24→12h/日)し、ファンの電力消費量を削減(▲50%)することを提案。
提案6
照明
電気室照明の消灯
省エネ効果 | 0.2kL/年 |
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削減金額 | 16千円/年 |
設備概要 | LED灯(44W/台×4台) |
キーワード
不要照明の消灯
内容
電気室裏側の照明が常時点灯している。常時点灯の必要がないため、常時消灯・点検時のみ点灯に変更し、電力消費量を削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案7
空調設備
(参考提案)区画化による空調エリア縮小
省エネ効果 | 詳細データがないため算出せず |
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削減金額 | 詳細データがないため算出せず |
設備投資額 | 詳細データがないため算出せず |
設備概要 | 空調機(5.6kW×3台) |
キーワード
その他(区画化による空調負荷低減)
内容
以前は事務室と電気室の間に扉があったが、現在は扉が撤去され仕切りが無い。ビニールカーテン設置等で事務室と電気室の間仕切り(空調エリアの縮小)を行い、事務室のエアコンの電力消費量を削減することを提案。
提案8
生産設備
(参考提案)2つの水槽の連通化、汚水ポンプの高水位運転
省エネ効果 | 詳細データがないため算出せず |
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削減金額 | 詳細データがないため算出せず |
設備投資額 | 詳細データがないため算出せず |
設備概要 | ポンプ(37kW×3台、85kW×3台) |
キーワード
その他(ポンプの高水位運転) その他(水槽(タンク)の連通化)
内容
2つの水槽を連通化し、①送水ポンプの水槽容量を2倍化、②送水ポンプの”より高水位運転”により、同ポンプの消費電力量を削減することを提案。
提案9
デマンド管理
デマンド監視装置の更新による最大電力の低減
省エネ効果 | 詳細データがないため算出せず |
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削減金額 | 詳細データがないため算出せず |
設備投資額 | 詳細データがないため算出せず |
設備概要 | デマンド監視装置 |
キーワード
デマンド監視制御装置の導入 その他(最大電力の低減)
内容
デマンド監視装置が故障中。デマンド装置を更新して最大電力を監視し、設定値に近づいた場合に予め定めた機器を停止し、最大電力を抑制(306→280kW、▲26kW)することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。