シャトル工業株式会社様ではこれまで省エネに特化した組織活動があまりないことから、省エネ活動の進め方や具体的省エネテーマを求めて受診されました。診断の結果、電力使用管理、蒸気系統の保全や圧縮空気系統の運用改善などに課題があり、その対策をご提案しました。
提案1
コンプレッサ
吐出圧力の低減
省エネ効果 | 1.9kL/年 |
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削減金額 | 130千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ 7.5kW×5 |
キーワード
吐出圧力の低減
内容
機器使用状況から、現吐出圧力(0.75MPa)から0.1MPa低減することを提案。
提案2
コンプレッサ
エア漏れ対策
省エネ効果 | 1.9kL/年 |
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削減金額 | 130千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ 7.5kW×5 |
キーワード
圧力損失の低減、エア漏れ対策
内容
圧縮空気配管からの漏れは根絶しにくいが、従来にも増した点検や保全強化および治具選定などで漏れ防止を図ることを提案。
提案3
コンプレッサ
吸気温度の低減
省エネ効果 | 0.4kL/年 |
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削減金額 | 26千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ 7.5kW×5 |
キーワード
吸気温度の低減
内容
日常保全で周囲の空気が澱まないよう改善を図り、吸気温度を平均で5℃下げることを提案。
提案4
デマンド管理
最大電力の抑制
省エネ効果 | 最大電力40kW |
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削減金額 | 682千円/年 |
設備概要 | デマンド監視制御装置 |
キーワード
デマンド監視制御装置の活用(日負荷線図の活用を含む)
内容
既設のデマンド監視装置を活用して最大電力を監視し、設定値に近づいた場合に予め定めた重要度の低い機器を停止して最大電力を抑制し、契約電力を低減(40kW)することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案5
蒸気配管
不良スチームトラップの交換
省エネ効果 | 8.7kL/年 |
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削減金額 | 585千円/年 |
設備投資額 | 700千円(回収1.2年) |
設備概要 | スチームトラップ30個(交換対象9個) |
キーワード
その他(スチームトラップ交換)
内容
蒸気配管の故障スチームトラップを新品に交換して、蒸気漏れによる熱損失を削減することを提案(不良率を30%と推定)。
提案6
生産設備
蒸気加熱槽の蓋の設置
省エネ効果 | 8.0kL/年 |
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削減金額 | 537千円/年 |
設備投資額 | 350千円(回収0.7年) |
設備概要 | 蓋なし槽5台→ポリエチレン蓋設置 |
キーワード
保温対策
内容
蓋のない蒸気加温槽に蓋を設置し、放熱を減らすことを提案。
提案7
蒸気配管
保温対策
省エネ効果 | 2.7kL/年 |
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削減金額 | 187千円/年 |
設備投資額 | 400千円(回収2.2年) |
設備概要 | 蒸気配管・バルブ未保温部相当長40m |
キーワード
保温対策
内容
蒸気配管および弁の未保温部分を保温施工し放熱を低減することを提案。
提案8
受変電設備
第1、第2キュービクル変圧器の高効率化
省エネ効果 | 3.3kL/年 |
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削減金額 | 223千円/年 |
設備投資額 | 1,600千円(回収7.2年) |
設備概要 | 変圧器 200kVA×2、100kVA×2 |
キーワード
高効率変圧器への更新
内容
第1および第2キュービクルの動力用変圧器各2台を高効率型に更新することを提案。
現状→更新 | 台数 | 投資 (千円)※ |
効果 (千円/年) |
回収年 |
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第1:200kVA→同容量で低損失型 | 2 | 1,000 | 143 | 7 |
第2:100kVA→同容量で低損失型 | 2 | 600 | 80 | 8 |
*:投資は従来型との価格差のみ計上
提案9
照明
水銀灯をメタルハライドランプに更新
省エネ効果 | 2.6kL/年 |
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削減金額 | 178千円/年 |
設備投資額 | 880千円(回収5.0年) |
設備概要 | 水銀灯22灯定格400W→メタハラ灯180W |
キーワード
高効率照明への更新
内容
同じ光束で水銀灯より消費電力の少ないメタルハライドランプに交換することを提案(ランプのみ交換)。
提案10
蒸気配管
空気抜き弁の設置
省エネ効果 | 0.4kL/年 |
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削減金額 | 23千円/年 |
設備投資額 | 180千円(回収7.8年) |
設備概要 | 空気抜き弁 |
キーワード
その他(空気抜き弁の設置)
内容
冷えている蒸気管に送気する際、管内空気を早急に排除して送気時間を早め、使用先の立ち上がり時間を短縮してこの間の放熱損失を減らすことを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。