ファインプラス株式会社様では、空調機やコンプレッサの更新、屋根遮熱塗装の実施、ポンプ・ファンへのインバータ導入、デマンド監視制御装置の導入など、担当部門が一丸となって省エネ活動に取り組まれています。今回、生産増によるエネルギー消費量の増加が予想されるため、節電を目的に受診されました。診断の結果、電気乾燥設備へのインバータ導入、冷却塔ファンのインバータ導入、空調設定温度の適正化、窓際の水銀灯の昼間時間帯の消灯等をご提案しました。
提案1
空調設備
設定温度の適正化
省エネ効果 | 2.2kL/年 |
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削減金額 | 104千円/年 |
設備概要 | 空調機15台(冷房:91.2kW、暖房:78.9kW) |
キーワード
設定温度の適正化
内容
空調機(事務所、工場)の設定温度を夏季・冬季ともに1℃緩和することで、電力消費量を削減することを提案。
提案2
空調設備
空調・冷却の稼働時間の短縮
省エネ効果 | 1.7kL/年 |
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削減金額 | 83千円/年 |
設備概要 | 空調機15台(冷房:91.2kW、暖房:78.9kW) |
キーワード
運転時間の短縮(待機時)
内容
従業員の温熱快適性の確保を前提に、空調運転時間を短縮する。冷房であれば朝の涼しい時間帯の運転時間を減らすことや、夕方の運転は冷暖房とも事務所や作業場を閉める少し前に止めるなどが可能。始業時、終業時の運転時間を短縮して、空調用電力を削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案3
空調設備
室外機にすだれ設置
省エネ効果 | 0.2kL/年 |
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削減金額 | 9千円/年 |
設備投資額 | 20千円(回収2.2年) |
設備概要 | 空調機4台(冷房:28.9kW) |
キーワード
室外機への散水、日射対策、移設
内容
南面にある空調室外機に直射日光を当てないよう「すだれ」を設置し、凝縮器の負荷軽減・効率を上げることにより、電力消費量を削減することを提案。
提案4
冷却設備
冷却ファンへのインバータ導入
省エネ効果 | 2.5kL/年 |
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削減金額 | 118千円/年 |
設備投資額 | 44千円(回収0.4年) |
設備概要 | 冷却塔ファン(2.2kW) |
キーワード
インバータの導入
内容
冷却塔のファンを、負荷率が70%程度でバルブの開度調整により風量を制御している。バルブを全開にしてインバータを導入して、ファンの回転数を下げて消費電力の削減を図ることを提案。
提案5
コンプレッサ
圧縮空気配管のエア漏れ対策
省エネ効果 | 0.7kL/年 |
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削減金額 | 34千円/年 |
設備投資額 | 30千円(回収0.9年) |
設備概要 | コンプレッサ(37kW、0.6MPa) |
キーワード
圧力損失の低減、エア漏れ対策
内容
空圧配管では、作業がバッチ処理で設備が停止中にもかかわらず圧縮空気が常時噴出していることがある(ヒアリングより)。空気配管のパトロール徹底によりエア漏れ改善や未使用機器のバルブ閉止などを徹底することで、電力消費量を削減することを提案。
提案6
乾燥炉
電気乾燥機のインバータの導入
省エネ効果 | 133.8kL/年 |
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削減金額 | 6,452千円/年 |
設備投資額 | 30,000千円(回収4.6年) |
設備概要 | 加熱乾燥機(3.9kW×20台) |
キーワード
インバータの導入
内容
射出成型用材料の乾燥に採用している電気加熱乾燥設備は、旧型で過熱乾燥気味(表面約125℃)である。インバータを導入して加熱温度を下げる(表面温度40℃)ことにより、電力消費量を削減することを提案。
提案7
照明
窓際水銀灯の昼間時間帯の消灯
省エネ効果 | 0.7kL/年削減 |
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削減金額 | 39千円/年 |
設備投資額 | 90千円(回収2.3年) |
設備概要 | 水銀灯190W×12灯のうち、消灯6灯 |
キーワード
不不要照明の消灯(昼休み時の消灯)
内容
射出成型工場内の南面の水銀灯は、窓からの採光で照度が確保できる。あかりセンサーを設置して昼間時間帯は半数を消灯し、電力消費量を削減することを提案。
提案8
その他
夜間での自動販売機の電源遮断
省エネ効果 | 0.5kL/年 |
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削減金額 | 22千円/年 |
設備投資額 | 15千円(回収0.7年) |
設備概要 | 自販機1台(0.7kW) |
キーワード
不要時の電源OFF
内容
自動販売機は常時電源ONのため、コンプレッサが稼働し冷却保温している。不使用時(深夜時間帯)に一時停止(電源OFF)することで、電力消費量を削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。