株式会社壮関様の本社工場は平成16年竣工と新しく、インバータ機器等の省エネ設備導入が進んでいます。今回は、生産に影響が無い方法での節電提案などを希望され、省エネ診断に至りました。診断の結果、曝気用ブロワーの操業に応じた稼働、コンプレッサの吐出圧力低減、デマンド監視装置の導入、変圧器の統合等をご提案しました。
提案1
排水処理
曝気用ブロワーの操業に応じた稼働
省エネ効果 | 19.8kL/年 |
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削減金額 | 1,187千円/年 |
設備概要 | ブロワー(5台、計33.4kW) |
キーワード
非生産(不要)時・休日の稼働台数削減
内容
現在、排水処理用曝気ブロワーは年中フル運転である。非生産時(土日)は汚水流入量が減るため、溶存酸素(DO)を測定して規定値以上となるようにブロワー稼働台数を調整(削減)し、非生産時のブロワー運転台数を削減することを提案。
提案2
コンプレッサ
吐出圧力の低減
省エネ効果 | 3.4kL/年 |
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削減金額 | 201千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ(37kW×1台) |
キーワード
吐出圧力の低減
内容
現状、空気圧縮機の吐出圧力は0.84MPaに設定されており、余裕がある。設定圧力を0.69MPaに下げ、電力消費量を10%低減することを提案。
提案3
コンプレッサ
吸い込みフィルタの清掃
省エネ効果 | 0.3kL/年 |
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削減金額 | 16千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ(37kW×1台) |
キーワード
吸い込みフィルタの清掃
内容
吸い込みフィルタを定期的に掃除してフィルタの圧損増加を減らし、電力消費量を低減することを提案。
提案4
照明
一次加工室照明の部分消灯
省エネ効果 | 1.4kL/年 |
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削減金額 | 83千円/年 |
設備概要 | Hf蛍光灯(65W×10台) |
キーワード
照明の間引き
内容
一次加工室の半分は作業が少なく、常時消灯が可能。残りの半分も、大部分の時間は消灯が可能である。消灯により電力消費量を90%低減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案5
空調設備
室外機への散水
省エネ効果 | 0.5kL/年 |
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削減金額 | 73千円/年 |
設備投資額 | 400千円(回収5.5年) |
設備概要 | 空調機(10台、計12.7kW) |
キーワード
室外機への散水、日射対策、移設
内容
外気温度が30℃を越えた場合、建屋東側の空調室外機の熱交換器フィンに散水する。水使用量は増加するが、電力消費量の約7%低減、ピーク電力の約3%低減を達成できることを提案。
提案6
照明
外灯に照度サンサー設置
省エネ効果 | 0.2kL/年 |
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削減金額 | 10千円/年 |
設備投資額 | 45千円(回収4.5年) |
設備概要 | 照明(200W×2灯/台×3台) |
キーワード
人感センサーの設置、照度センサーの設置
内容
外灯に照度センサーを取り付けて明るい時間帯の点灯を避けることで、照明用電力消費量を約15%低減することを提案。
提案7
受変電設備
変圧器の統合
省エネ効果 | 1.3kL/年 |
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削減金額 | 76千円/年 |
設備投資額 | 790千円(回収10年) |
設備概要 | 変圧器(3φ300kVA、3φ500kVA→3φ500kVAのみ稼働) |
キーワード
変圧器の統合
内容
動力用変圧器(2台運転)の負荷率が低いため1台に統合することで、変圧器の無負荷損を減らし、電力消費量を約25%低減することを提案。
提案8
デマンド管理
デマンド監視制御装置の導入
削減金額 | 252千円/年 |
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設備投資額 | 500千円(回収2.0年) |
設備概要 | デマンド監視制御装置 |
キーワード
デマンド監視制御装置の導入(電気使用量の見える化装置の導入を含む)
内容
デマンド監視装置を導入して最大電力を監視し、警報時に照明あるいは空調電源をオフにすることで、現状の最大電力を低減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。