株式会社ワンワールド テクノファイバー事業部様では8年前に省エネ診断を受診され、電動機のインバータ化やデマンド監視装置の導入等の省エネ活動に積極的に取り組まれています。今回、更なる省エネに向けて、省エネ診断を受診されました。診断の結果、照明や空調機の高効率機器への更新、工業炉の保温対策、ブロワのインバータ化等をご提案しました。
提案1
エア配管
空気配管の漏れ防止
省エネ効果 | 7.7kL/年 |
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削減金額 | 381千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ(2台、計150kW) |
キーワード
エア漏れ対策
内容
エア漏れ量を調査して漏れ箇所の対策を行い、コンプレッサの電力消費量を削減することを提案。(効果は漏れ率10%、うち80%を防止したとして試算)
提案2
工業炉
溶融炉開口部のシール対策
省エネ効果 | 18.9kL/年 |
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削減金額 | 932千円/年 |
設備概要 | 溶融炉 |
キーワード
その他(開口部のリーク対策)
内容
溶融炉の発熱体挿入口はシールされておらず、耐火煉瓦との隙間から常時放熱損失が生じている。挿入口の隙間をセラミック製のブッシング等で塞ぐことで放熱損失を低減(▲70%減)し、加熱用電力消費量を削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案3
工業炉
溶融炉天井部の断熱対策
省エネ効果 | 32.5kL/年 |
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削減金額 | 1,605千円/年 |
設備投資額 | 750千円(回収0.5年) |
設備概要 | 溶融炉 |
キーワード
保温対策
内容
溶融炉天井部の温度(断熱材表面温度)は100~130℃と高い。断熱強化(グラスウール材追加)により放熱損失を低減し、加熱用の電力消費量を削減することを提案。
提案4
工業炉
キュア炉のバーナ取付台の保温対策
省エネ効果 | 1.9kL/年 |
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削減金額 | 128千円/年 |
設備投資額 | 50千円(回収0.4年) |
設備概要 | キュア炉(バーナの取付部表面積:計0.85m2) |
キーワード
保温対策
内容
バーナの取付部は保温施工されておらず、外面(表面温度150~380℃)からの熱放散がある。保温対策(グラスウールで断熱処理)により放熱損失を低減し、炉の燃料(LPG)消費量を削減することを提案。
提案5
生産設備
ブロワのインバータ化
省エネ効果 | 6.2kL/年 |
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削減金額 | 304千円/年 |
設備投資額 | 600千円(回収:2.0年) |
設備概要 | ブロワ(2台、計11kW) |
キーワード
インバータの導入
内容
耳取ブロワは通年定格で運転している。ブロワにインバータを導入(回転数制御化)して風量を調整し、電力消費量を削減することを提案。
提案6
生産設備
カッターのインバータ化
省エネ効果 | 2.4kL/年 |
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削減金額 | 118千円/年 |
設備投資額 | 560千円(回収4.7年) |
設備概要 | モータ(4台、計8.8kW) |
キーワード
インバータの導入
内容
カッターは定格回転で運転している。インバータ導入によりカッター速度を低減し、カッター用モータの電力消費量を削減することを提案。
提案7
照明
高効率照明への更新
省エネ効果 | 30.4kL/年 |
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削減金額 | 1,503千円/年 |
設備投資額 | 9,840千円(回収:6.5年) |
設備概要 | 水銀灯、FLR蛍光灯→無電極形ランプ、LED灯 |
キーワード
高効率照明への更新
内容
工場および外灯照明用の水銀灯(400W)、及び事務所、工場照明用の蛍光灯(40W×2灯式or1灯式)を高効率照明に更新し、電力消費量を削減することを提案。
現状 | 更新案 | 台数 | 投資 (千円) |
効果 (千円/年) |
回収 年数 |
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①水銀灯(415W/台、定格寿命12,000h) | 無電極形ランプ (75W/台、定格寿命60,000h) |
22 | 2,480 | 676 | 3.7 |
②FLR蛍光灯(2灯用、80W/台) | LED灯(44W/台) | 280 | 6,040 | 746 | 8.1 |
③FLR蛍光灯(1灯用、40W/台) | LED灯(44W/台) | 85 | 1,320 | 81 | 16.3 |
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。