香川シームレス株式会社 本社工場様では、省エネ対策としてポンプ・ファンへのインバータ導入、デマンド監視装置の導入等を実施されております。今回、高効率照明の導入、高効率空調機の導入等を目的に受診されました。診断の結果、高効率照明への交換(LED化)、冷凍機の更新、コンプレッサの台数制御、中間期における外気冷房の活用強化等をご提案しました。
提案1
空調設備
中間期における外気冷房の活用強化
省エネ効果 | 5.0kL/年 |
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削減金額 | 276千円/年 |
設備概要 | 空調機(COP4.31、能力447kw) |
キーワード
吸気温度の低減
内容
編成室は室内の発熱が大きいため、1,2月を除いて冷房運転を行っている。一方、外気導入弁は夏季に全閉、冬季1,2月は全開、中間期は手動で開度調整を行っている。中間期の外気導入量を増加し、冷房負荷を削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案2
空調設備
冷水ポンプと冷凍機の連動運転
省エネ効果 | 1.2kL/年 |
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削減金額 | 67千円/年 |
設備投資額 | 100千円(回収1.5年) |
設備概要 | 冷水ポンプ(7.5kW) |
キーワード
間欠運転、交互運転
内容
編成室の空調機は編み機の発熱のため、厳寒期を除き連続稼働している。厳寒期では冷凍機は自動停止するが、冷水ポンプは連続運転している。冷水ポンプと冷凍機との連動運転を行うことにより、電力消費量を低減することを提案。
提案3
空調設備
冷凍機の更新
省エネ効果 | 26.7kL/年 |
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削減金額 | 1,471千円/年 |
設備投資額 | 8,000千円(回収5.4年) |
設備概要 | 冷凍機(119kW、COP2.86)→COP6.0 |
キーワード
高効率空調機への更新
内容
編成室空調用冷凍機2台の内、COPの低い方の1台を高効率型への更新し、電力消費量を低減することを提案。
提案4
空調設備
編成室空調用冷水ポンプの冷凍機との連動運転化
省エネ効果 | 1.2kL/年 |
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削減金額 | 67千円/年 |
設備投資額 | 100千円(回収1.5年) |
設備概要 | 冷水ポンプ(7.5kW) |
キーワード
運転時間の短縮(待機時)
内容
編成室の空調システムは編み機の発熱のため、厳寒期を除き連続運転している。厳寒期、冷凍機は自動停止するが、冷水ポンプは連続運転されている。冷凍機と連動運転することにより、冷水ポンプの電力消費量を削減することを提案。
提案5
蒸気配管
保温対策
省エネ効果 | 1.3kL/年 |
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削減金額 | 91千円/年 |
設備投資額 | 293千円(回収3.2年) |
設備概要 | 蒸気配管・バルブ |
キーワード
保温対策
内容
①常圧プリセットの扉 ②常圧プリセット、真空プリセットの上部の蒸気配管・バルブ への保温対策により、エネルギー消費量を低減することを提案。
現状→更新案 | 投資 (千円) |
効果 (千円/年) |
回収年数 |
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①常圧プリセット扉(表面積5m2、表面50℃)→25℃ | 13 | 4 | 3.3 |
②配管(100A×1m、50A×1m、25A×2m)、仕切弁(50A×4個、25A×2個) | 280 | 87 | 3.2 |
提案6
コンプレッサ
吸気温度の低減
省エネ効果 | 1.1kL/年 |
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削減金額 | 63千円/年 |
設備投資額 | 300千円(回収4.8年) |
設備概要 | コンプレッサ(37kW×5台) |
キーワード
吸気温度の低減
内容
コンプレッサは機械室内に設置され、冷凍機/ターボーファン等の排熱等により吸気温度が高い。換気扇2台、吸気ガラリを設置して機械室内温度を低下させることにより、コンプレッサの吸気温度の低減を図り、電力消費量を低減することを提案。
提案7
コンプレッサ
台数制御
省エネ効果 | 31.8kL/年 |
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削減金額 | 1,754千円/年 |
設備投資額 | 500千円(回収0.3年) |
設備概要 | コンプレッサ(37kW×4台) |
キーワード
台数制御
内容
自動縫製機、自動編み機等のエア源として、一定速のコンプレッサ4台でエアを供給している。夜間は縫製機が停止するためエア消費量が減り、アンロード運転になる。台数制御することで夜間コンプレッサを自動停止し、電力消費量を低減することを提案。
提案8
照明
高効率照明への交換(LED化)
省エネ効果 | 20.8kL/年 |
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削減金額 | 1,151千円/年 |
設備投資額 | 6,000千円(回収5.2年) |
設備概要 | 蛍光灯236台(40W×2灯、88W)→LED照明(46W) |
キーワード
高効率照明への更新
内容
編成室の蛍光灯を高効率のLED照明の更新することで、照明用の電力消費量を低減することを提案。また、照明器具の省エネ化に伴い発熱が小さくなり、空調負荷も低減する。
提案9
照明
タスクアンビエント照明の導入
省エネ効果 | 4.0kL/年 |
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削減金額 | 219千円/年 |
設備投資額 | 164千円(回収0.7年) |
設備概要 | 蛍光灯(40W×2灯、88W)110台→66台 |
キーワード
タスクアンビエント照明の導入
内容
縫製室の照明方式は全般照明方式であるが、作業場所は縫製機周囲である。天井照明を1/3程度間引きし、縫製機毎の真上に蛍光灯を移設することで、電力消費量を低減することを提案。
提案10
照明
事務所照明器具の点滅方式見直し
省エネ効果 | 0.7kL/年 |
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削減金額 | 31千円/年 |
設備投資額 | 70千円(回収2.3年) |
設備概要 | 蛍光灯35台(40W×2灯、88W) |
キーワード
個別スイッチ設置
内容
事務所照明の点滅区分は大きいため、不在時の場所(席)においても点灯されている。照明器具毎に点滅SWを設け、離席時の消灯徹底により照明電力を削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。