極洋食品株式会社様の八戸工場では、省エネ対策としてデマンド監視・制御装置の導入、不要時消灯等を実施されています。今回、ポンプ・ファンへのインバータ導入や高効率照明の導入などによる省エネを目的に受診されました。診断の結果、コンプレッサの吐出圧力低減、コンプレッサの統合や排水処理曝気ブロワーにインバータ導入等をご提案しました。
提案1
コンプレッサ
コンプレッサの統合
省エネ効果 | 8.8kL/年 |
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削減金額 | 476千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ<br /> (非インバータ機:15kW、アンロード時の消費電力10.5kW) |
キーワード
コンプレッサの統合、台数削減
内容
2台のコンプレッサ中の1台がロード、アンロードを頻繁に繰り返していた。一方、近接のインバータコンプレッサの負荷状態には余裕があった。そこで、2台の配管を連携し、15kW非インバータ機をベースロードとし、変動分をインバータ機で対応することを提案。(稼働時間6,480h/年、現状アンロード率50%→改善後アンロード率0%、負荷率50%)
提案2
コンプレッサ
コンプレッサ吐出圧力の低減
省エネ効果 | 2.6kL/年 |
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削減金額 | 143千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ(74kW、3台分の合計) |
キーワード
吐出圧力の低減
内容
3台のコンプレッサが定格圧力(0.76Mpa)で稼動している。需要先では減圧弁で圧力を調整しており、余裕がある。そこで、減圧弁で調整する代わりに、コンプレッサの吐出圧を0.1MPaだけ下げ、電力消費量を低減することを提案。(現状吐出圧力0.76MPa-G→改善後吐出圧力0.66MPa-G、負荷率80%、稼働時間2,160h/年)
提案3
コンプレッサ
空気配管の漏れ防止
省エネ効果 | 0.8kL/年 |
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削減金額 | 43千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ(22kW×1台) |
キーワード
圧力損失の低減、エア漏れ対策
内容
数多くのコンプレッサが稼動していて、空気配管からの漏れが懸念される。そこで、22kWコンプレッサ1台について、一般的な工場での漏れ率(10%)を適用し、漏れ対策により電力使用量の低減することを提案。
提案4
ボイラ
小型貫流ボイラの空気比適正化
省エネ効果 | 0.4kL/年 |
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削減金額 | 30千円/年 |
設備概要 | A重油焚小型貫流ボイラ(排ガス温度105℃で年間41kL消費) |
キーワード
空気比の適正化
内容
小型貫流ボイラは空気比1.68で運転されている。空気比を1.35まで絞ることで燃料使用量を削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案5
排水処理
曝気ブロワーにインバータ導入
省エネ効果 | 11.4kL/年 |
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削減金額 | 622千円/年 |
設備投資額 | 650千円(回収1.0年) |
設備概要 | 曝気ブロワー(インバータ設置対象ブロワー11kW×1台) |
キーワード
インバータの導入
内容
曝気ブロワー4台が設置され、運転時間や台数制御で調整しているものの常時2~3台が連続運転している。曝気ブロワー1台にインバータを導入し、既設DO(溶存酸素量)計を活用し、DO値によりインバータ制御することで電力消費量を低減することを提案。
提案6
照明
省電力型蛍光管の採用
省エネ効果 | 0.6kL/年 |
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削減金額 | 30千円/年 |
設備投資額 | 120千円(回収4.0年) |
設備概要 | 40W×200灯→36W×200灯 |
キーワード
高効率照明への更新
内容
従来型照明器具の直管蛍光管に40W形が使用されている。36W省電力直管蛍光管に交換することで電力使用量を低減することを提案。
提案7
蒸気配管
蒸気配管、バルブの保温
省エネ効果 | 0.3kL/年 |
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削減金額 | 21千円/年 |
設備投資額 | 50千円(回収2.4年) |
設備概要 | バルブ(40A×2個)、フランジ(40A×1個) |
キーワード
保温対策
内容
蒸気配管(蒸気圧力は0.67MPa-G)の一部のバルブ、フランジが未保温である。未保温部に40mmの保温を行うことで燃料使用量を削減することを提案。
提案8
ボイラ
ボイラ室の凍結防止用白熱灯の制御変更
省エネ効果 | 0.3kL/年 |
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削減金額 | 15千円/年 |
設備投資額 | 4千円(回収0.3年) |
設備概要 | 投光器(200W×6台) |
キーワード
その他(凍結防止用白熱灯)
内容
ボイラ室の凍結防止用灯光器(計1,200W)が点灯していた。手動制御から外気温等による自動オンオフ制御に変更し点灯時間を短縮することで電力使用量を低減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。