住吉工業株式会社 前田工場様では、不要な照明の間引きやデマンド監視装置の導入等の省エネ活動に取り組まれており、今回、全般的な省エネ診断を希望されました。診断の結果、生産速度の増加による電力原単位改善、コンベアのインバータ制御化、高効率照明への更新等をご提案しました。
提案1
空調設備
設定温度の緩和
省エネ効果 | 0.1kL/年 |
---|---|
削減金額 | 12千円/年 |
設備概要 | 空調機(6台、消費電力の合計7.0kW) |
キーワード
設定温度の適正化
内容
空調の設定温度は使用者側で個別に設定されているため、政府推奨の「冷房/暖房設定温度28℃/20℃」から外れている可能性が高い。設定温度「28℃/20℃」に緩和することを徹底し、空調機の電力消費量を削減することを提案(効果は、冷房26→28℃、暖房26→20℃として試算)。
提案2
空調設備
室外機フィンの清掃
省エネ効果 | 0.03kL/年 |
---|---|
削減金額 | 2千円/年 |
設備概要 | 空調機(6台、消費電力の合計7.0kW) |
キーワード
空調換気設備の清掃
内容
室外機のフィンが汚れているため、熱交換効率低下により余分な電力を消費している。フィンの清掃を適度な頻度にて実施し、電力消費量を削減することを提案。
提案3
生産設備
生産速度の増加による電力原単位改善
省エネ効果 | 14.0kL/年 |
---|---|
削減金額 | 1,186千円/年 |
設備概要 | 粉砕機(5台、計314kW) |
キーワード
その他(生産速度の増加)
内容
砕石生産速度を15%程度増加しても、消費電力量は殆ど変化がない。生産速度アップにより設備の稼働時間を短縮(8→7h/日)し、電力消費量を削減することを提案(電力原単位が低減)。
提案4
デマンド管理
デマンド監視装置の活用
省エネ効果 | 最大電力の低減(▲5kW) |
---|---|
削減金額 | 51千円/年 |
設備投資額 | 400千円(回収7.8年) |
設備概要 | デマンド監視制御装置 |
キーワード
デマンド監視制御装置の活用その他(最大電力の低減)
内容
最大需要電力(244kW)が契約電力(239kW)を超過しており、最大電力低減が重要課題。各種の粉砕機が消費電力の90%を占めており、導入済みのデマンド監視装置を活用して最大電力引下げを行うことを提案。
(注)具体的には、①主要設備の洗い出し(消費電力の把握、運転時間等)、②ピーク時間帯の負荷平準化、③デマンド警報時の設備停止順位の決定、④全員参加の徹底等で進める。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案5
生産設備
コンベア用電動機のインバータ制御
省エネ効果 | 1.3kL/年 |
---|---|
削減金額 | 112千円/年 |
設備投資額 | 450千円(回収4.0年) |
設備概要 | コンベア(15kW×1台) |
キーワード
インバータの導入
内容
コンベア用電動機のうち「A2コンベア」にインバータ制御を導入し、搬送負荷の少ない時にインバータの回転数を下げて、電力消費量を削減することを提案。
提案6
照明
高効率照明への更新
省エネ効果 | 1.6kL/年 |
---|---|
削減金額 | 132千円/年 |
設備投資額 | 420千円(回収3.2年) |
設備概要 | レフランプ、水銀灯<br /> →LED高天井灯、セラミック メタル ハライドランプ |
キーワード
高効率照明への更新
内容
①工場のレフランプ(白熱電球)投光器をLED高天井灯に、②工場等の水銀灯を高効率のセラミックメタルハライドランプに更新し、電力消費量を削減することを提案。
現状 | 更新案 | 台数 | 投資 (千円) |
効果 (千円/年) |
回収 年数 |
---|---|---|---|---|---|
①レフランプ(450W/台) | LED高天井灯(82W/台) | 6 | 360 | 100 | 3.6 |
②水銀灯(745W/台) | セラミック メタル ハライドランプ(390W/台) | 2 | 60 | 32 | 1.9 |
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。