株式会社K様では、省エネ対策として空調の設定温度の適正化、不要照明の消灯等を実施されています。今回、高効率照明への更新等を目的に受診されました。診断の結果、高効率照明への更新に加えて、外気導入量の低減、空調稼働時間の短縮、受変電設備の力率改善等をご提案しました。
提案1
空調設備
設定温度の適正化
省エネ効果 | 7.4kL/年 |
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削減金額 | 468千円/年 |
設備概要 | 空調機(定格145.4kW) |
キーワード
設定温度の適正化
内容
現在の冷房設定温度は25℃、暖房設定温度は22℃であり、政府推奨温度の28℃及び20℃に対し余裕のある設定となっている。それらの設定温度を適正化(1℃緩和)することで、電力消費量を低減することを提案。
提案2
空調設備
屋外機クランクケースヒータの不要時停止
省エネ効果 | 0.5kL/年 |
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削減金額 | 34千円/年 |
設備概要 | 空調屋外機(5台のヒータ電力、計820W) |
キーワード
屋外機クランクケースヒーターの不要時停止
内容
エアコンの室外機の電源は年間投入されている。室外機の圧縮機にはクランクケースヒータがあり常時電力を消費しているため、不要期間は電源を切り、圧縮機クランクケースヒータの待機電力を削減することを提案。
提案3
空調設備
稼働時間の短縮
省エネ効果 | 8.0kL/年 |
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削減金額 | 509千円/年 |
設備概要 | 空調用電動機(2台:74kW、60kW) |
キーワード
運転時間の短縮(待機時)
内容
現在、店の営業時間は8:30~23:30、これに対し空調機運転時間は8:00~0:30となっている。空調運転終了時刻を1台は23:00,残り1台は23:30にそれぞれ変更する。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案4
空調設備
外気導入量の低減
省エネ効果 | 17.3kL/年 |
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削減金額 | 1,098千円/年 |
設備投資額 | 900千円(回収0.8年) |
設備概要 | 空調機 |
キーワード
外気導入量・換気量の適正化
内容
診断時の店内CO2濃度は約600ppmであり、取り入れ外気量が過剰。外気温度と店内温度差の大きい冷暖房時は取り入れ外気量を減らし(CO2濃度600→900ppm)ことで空調熱負荷を低減し、電力消費量を削減することを提案。予算があれば、CO2濃度検出による自動制御を採用する。
提案5
衛生設備
女子トイレに擬音装置を設置
省エネ効果 | ー |
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削減金額 | 253千円/年 |
設備投資額 | 60千円(回収0.2年) |
設備概要 | トイレ(女子の利用者70人/日) |
キーワード
トイレに擬音装置を設置
内容
女性は、トイレ使用時にマスキング目的で数回水を流すことが多い。擬音装置を設置して、マスキング効果と共に節水を図ることを提案。
提案6
照明
高効率照明への交換
省エネ効果 | 1.2kL/年 |
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削減金額 | 79千円/年 |
設備投資額 | 360千円(回収4.6年) |
設備概要 | 水銀灯(消費電力:0.4kW×8本)、<br /> 水銀灯(消費電力:0.1kW×15本) |
キーワード
高効率照明への更新
内容
現状→更新案 | 台数 | 投資 (千円) |
効果 (千円/年) |
回収年数 |
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①休憩コーナー:水銀灯(400W)→メタハラHランプ(250W) | 8 | 160 | 40 | 4.0 |
②看板:水銀灯(100W)→LED投光機(20W) | 15 | 200 | 39 | 5.1 |
提案7
照明
トイレ照明に人感センサー設置
省エネ効果 | 1.3kL/年 |
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削減金額 | 83千円/年 |
設備投資額 | 40千円(回収0.5年) |
設備概要 | 蛍光灯電球型(15W×35台)、レフランプ(50W×12台)、<br /> クリプトン電球(40W× 8台) |
キーワード
人感センサーの設置、照度センサーの設置
内容
トイレの照明は常時点灯しているので、防犯上の問題が無ければ人感センサーにて人が居る時のみ点灯とし、電力消費量を削減することを提案。
提案8
受変電設備
力率の改善
省エネ効果 | ― |
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削減金額 | 389千円/年 |
設備投資額 | 220千円(回収0.6年) |
設備概要 | 高圧進相コンデンサの設置(50kvar) |
キーワード
力率の改善
内容
パチンコの玉出しを行っている設備のモーターの力率が悪く、電気料金の基本料金を過剰に支払っている。早急に高圧進相コンデンサを増設することで力率を改善(6%)し、電力料金を削減することを提案。
提案9
デマンド管理
デマンド監視制御装置の導入
省エネ効果 | ― |
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削減金額 | 270千円/年 |
設備投資額 | 300千円(回収1.1年) |
設備概要 | デマンド監視装置 |
キーワード
デマンド監視制御装置の導入(電気使用量の見える化装置の導入を含む)
内容
現在、エネルギー消費の計測もしていない事もあり、デマンド計を導入して最大電力の低減(286→262kW、▲14kW)と節電を行うことを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。