株式会社エイワ様では、省エネ対策としてボイラの燃料転換、古い蛍光灯の更新等をご検討されています。診断の結果、ボイラについては当面放熱防止対策等の運用改善を行い、適正なボイラ能力が把握できた時点で燃料転換を検討することをご提案しました。また併せてコンプレッサの吐出圧低減、仕上液撹拌に使用している工場エアの小型ポンプへの切替え、高効率照明への交換などもご提案しました。
提案1
ボイラ
空気比の適正化
省エネ効果 | 3.3kL/年 |
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削減金額 | 210千円/年 |
設備概要 | ボイラ(150kW) |
キーワード
空気比の適正化
内容
燃焼空気を必要以上に供給すると、排ガス量が増えエネルギー損失が大きくなる。空気量を適正値に保持することで省エネが図れる。基準に従い空気比を1.49から1.3に低減し、熱損失の削減を図ることを提案。
提案2
ボイラ
立上げ時間の変更
省エネ効果 | 1.8kL/年 |
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削減金額 | 109千円/年 |
設備概要 | ボイラ(150kW) |
キーワード
運転時間の短縮(立ち上げ時間の変更)
内容
従来、ボイラは工場操業の2時間前にタイマーにて立上げている。休日明けは1時間前、平日は0.5時間前の立ち上げとすることで運転時間を短縮し、燃料消費量の削減を図ることを提案。
提案3
コンプレッサ
吐出圧力の低減
省エネ効果 | 1.2kL/年 |
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削減金額 | 68千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ(3.7kW) |
キーワード
吐出圧力の低減
内容
タンクの仕上液撹拌用に、大量の圧縮空気が使用されている。タンク入口空気バルブは全閉に近い状態であるため、コンプレッサの吐出圧力を低減し、電力消費量を削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案4
生産設備
プレス金型の保温
省エネ効果 | 34.0kL/年 |
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削減金額 | 2,176千円/年 |
設備投資額 | 900千円(回収0.4年) |
設備概要 | 金型表面積2.6m2、(金型表面180℃、周囲35℃) |
キーワード
保温対策
内容
金型からの放散熱量は、対流による放散熱量と放射による放散熱量がある。保温施工によりこれらの放散熱量を低減し、加熱用の燃料削減を図ることを提案。
提案5
蒸気配管
バルブの保温対策
省エネ効果 | 49.8kL/年 |
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削減金額 | 3,189千円/年 |
設備投資額 | 1,500千円(回収0.5年) |
設備概要 | 蒸気配管(50A×40m、25A×30m)、バルブ(50A×5個、25A×20個)<br /> フランジ(50A×5個、25A×10個)、減圧弁(50A×10個)等 |
キーワード
保温対策
内容
蒸気配管、バルブが保温されていないため、無断な放熱がある。保温施工して熱放散の防止を図ることを提案。
提案6
ボイラ
金型用蒸気ドレンの再利用
省エネ効果 | 4.3kL/年 |
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削減金額 | 273千円/年 |
設備投資額 | 1,300千円(回収4.8年) |
設備概要 | 金型(22台)、蒸気ドレン量55kG/h |
キーワード
蒸気ドレンの回収、排熱利用
内容
金型に使用した蒸気ドレンは一部回収されているが、大半ドレン等として大気に放出されている。金型用蒸気のドレンをフラッシュタンクに回収して、再フラッシュさせて低圧蒸気としてホットルームの蒸気として活用し、ボイラ燃料消費量を低減することを提案。
提案7
生産設備
液体撹拌法の変更
省エネ効果 | 5.7kL/年 |
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削減金額 | 338千円/年 |
設備投資額 | 270千円(回収0.8年) |
設備概要 | コンプレッサ→小型ポンプ(55W×26台) |
キーワード
撹拌法の変更
内容
タンクの仕上液撹拌用に、工場エア(コンプレッサ、配管、エア機器)が使用されている。液の撹拌が目的であるため、エアの圧力が無駄になっている。小型の水中ポンプで液を循環させることで撹拌し、電力消費量の節減を図ることを提案。
提案8
照明
メンテナンス用照明の個別スイッチ化
省エネ効果 | 0.7kL/年 |
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削減金額 | 42千円/年 |
設備投資額 | 60千円(回収1.4年) |
設備概要 | 蛍光灯(FLR40W2灯用×7台) |
キーワード
個別スイッチ設置
内容
押出棟水槽ラインの蛍光灯は1回/日のメンテナンス用である。しかし他の蛍光灯と回路が共通であるので、押出棟稼働時間中は一斉に点灯している。回路を細分化して無駄な点灯を排除し、電力使用量をする削減することを提案。
提案9
照明
水銀灯を高効率照明に更新
省エネ効果 | 2.4kL/年 |
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削減金額 | 142千円/年 |
設備投資額 | 640千円(回収4.5年) |
設備概要 | 水銀灯200W×17台→蛍光灯99W×16台 |
キーワード
高効率照明への更新
内容
水銀灯(200W)は、4m程度の高さに設置されている。水銀灯を高効率蛍光灯に交換することにより照度を維持し、省エネを図ることを提案。
提案10
受変電設備
受電力率の改善
削減金額 | 139千円/年 |
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設備投資額 | 600千円(回収4.3年) |
設備概要 | 契約電力 376kW |
キーワード
力率の改善
内容
受電端の力率が低いと、送配電設備の効率が下がる。進相コンデンサーを設置して、受電端の力率を改善(97~98%→100%)し、配電ロスを低減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。