A社様では、空調設定温度の適正化や不要照明の間引き等の省エネ活動に取り組まれており、今回全般的な省エネ診断を希望されました。診断の結果、高効率ボイラへの更新やボイラ稼働時間の短縮、インバータ型コンプレッサへの更新、デマンド監視装置導入による最大電力の抑制等をご提案しました。
提案1
コンプレッサ
吐出圧力の低減
省エネ効果 | 0.8kL/年 |
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削減金額 | 59千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ(22kW×1台) |
キーワード
吐出圧力の低減
内容
吐出圧力を段階的に低減(0.7MPa→0.6MPa、▲0.1MPa)し、電力消費量を削減することを提案。
提案2
ボイラ
稼働時間の短縮
省エネ効果 | 5.3kL/年 |
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削減金額 | 402千円/年 |
設備概要 | ボイラ(2t/h×1台、1.5t/h×1台) |
キーワード
運転時間の短縮
内容
ボイラは午前と午後に稼働(180分×2回)しているが、必要が無い場合もある。稼働時間を各10分短縮し、燃料消費量を削減することを提案。
提案3
ボイラ
空気比の適正化
省エネ効果 | 0.8kL/年 |
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削減金額 | 65千円/年 |
設備概要 | ボイラ(2t/h×1台、1.5t/h×1台) |
キーワード
空気比の適正化
内容
ボイラ2台の空気比1.44を基準値1.3まで低減し、燃料消費量を削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案4
ボイラ
高効率ボイラへの更新
省エネ効果 | 10.0kL/年 |
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削減金額 | 762千円/年 |
設備投資額 | 7,500千円(回収9.8年) |
設備概要 | ボイラ(2t/h×1台、1.5t/h×1台) |
キーワード
高効率機への更新
内容
現状のボイラは、旧タイプであるため効率が85%程度と推定される。高効率ボイラに更新し、燃料消費量を削減することを提案(効率90%として試算)。
提案5
蒸気配管
蒸気配管の保温
省エネ効果 | 1.7kL/年 |
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削減金額 | 127千円/年 |
設備投資額 | 240千円(回収1.9年) |
設備概要 | フランジ(200A×1個)、フランジ型仕切り弁(65A×1個)、<br /> 配管(65A×20m)等 |
キーワード
保温対策
内容
蒸気ヘッダの弁や一部の配管に、保温が未施工部分がある。保温カバーの取り付けにより熱放散によるエネルギー損失を低減し、燃料消費量を削減することを提案。
提案6
蒸気配管
蒸気ドレン回収によるボイラ給水加熱
省エネ効果 | 1.1kL/年 |
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削減金額 | 84千円/年 |
設備投資額 | 600千円(回収7.1年) |
設備概要 | ボイラ(2t/h×1台、1.5t/h×1台) |
キーワード
蒸気ドレンの回収
内容
蒸気ドレンを回収してボイラ給水を加熱し、燃料消費量の削減することを提案。
提案7
エア配管
エア漏れ対策
省エネ効果 | 0.3kL/年 |
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削減金額 | 22千円/年 |
設備投資額 | 20千円(回収0.9年) |
設備概要 | コンプレッサ(22kW×1台) |
キーワード
エア漏れ対策
内容
フローミキサ配管等のエア漏れ対策を行い、コンプレッサの電力消費量を削減することを提案(効果は漏れ率10%で、うち80%を防止したとして試算)。
提案8
コンプレッサ
インバータ型コンプレッサへの更新
省エネ効果 | 2.9kL/年 |
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削減金額 | 224千円/年 |
設備投資額 | 2,500千円(回収11.2年) |
設備概要 | コンプレッサ(22kW×1台) |
キーワード
高効率機への更新
内容
現状のコンプレッサは、スクリュー型で設置後28年経過。吸込弁を絞って圧力を制御する方式のため、低風量時の消費動力減少率が低い。流量に応じて回転数を変えることで吐出圧力を制御するインバータ型コンプレッサに更新し、電力消費量を削減することを提案(風量85%として試算)。
提案9
照明
水銀灯を高効率型へ更新
省エネ効果 | 0.6kL/年 |
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削減金額 | 45千円/年 |
設備投資額 | 1,620千円(回収:老朽更新時に実施) |
設備概要 | 水銀灯(400W/台×36台)<br /> →セラミックメタルハライドランプ(190W/台×36台) |
キーワード
高効率照明への更新
内容
水銀灯36台を高効率のセラミックメタルハライドランプに更新し、電力消費量を削減することを提案。
提案10
デマンド管理
デマンド監視装置導入による最大電力の抑制
省エネ効果 | 最大電力を10kW低減 |
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削減金額 | 126千円/年 |
設備投資額 | 400千円(回収3.2年) |
設備概要 | デマンド監視装置 |
キーワード
デマンド監視制御装置の導入その他(最大電力の低減)
内容
デマンド監視装置を導入して最大電力を監視し、設定値に近づいた場合に予め定めた機器を停止して、最大電力を抑制(127→117kW、▲10kW)することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。