ひかり工業株式会社様では、従来から広告看板のLED化、緑のカーテン、デマンド監視装置の導入、太陽光発電導入検討など、省エネ活動に積極的に取り組まれています。今回、ボイラやコンプレッサ・照明設備等の省エネ対策を希望されました。診断の結果、ボイラの空気比改善および更新、コンプレッサ吐出圧の低減、高効率照明への更新、メッキ槽カバーの取り付け、水槽排風機へのインバータ導入などをご提案しました。
提案1
ボイラ
空気比の改善
省エネ効果 | 1.1kL/年 |
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削減金額 | 89千円/年 |
設備概要 | 貫流ボイラ(1t/h) |
キーワード
空気比の適正化
内容
現状の酸素濃度は約8%(空気比1.6)と推定されるので、空気比を現状の1.6から基準値の1.4に改善することにより、ボイラの燃料消費量を削減することを提案。
提案2
コンプレッサ
吐出圧力の低減
省エネ効果 | 0.8kL/年 |
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削減金額 | 51千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ(11kW) |
キーワード
吐出圧力の低減
内容
現在、コンプレッサの吐出圧力は0.83MPaになっているが、必要圧力は0.5MPaであり余裕がある。吐出圧力設定を0.6MPaまで下げることによりコンプレッサの電力消費量を削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案3
生産設備
メッキ槽の保温カバーの取り付け
省エネ効果 | 6.3kL/年 |
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削減金額 | 400千円/年 |
設備投資額 | 10千円(回収0.03年) |
設備概要 | メッキ槽表面積1.2m2、水温70℃ |
キーワード
保温対策
内容
洗浄槽を含むメッキラインの一部にはカバーが取り付けられ、非稼働時間帯の放熱を抑制している。しかし、最も温度の高いメッキ槽はカバーが無く熱損失が大きいのでカバーを取り付け、保温用の電力消費量を削減することを提案。
提案4
換気設備
水槽の排気ファンへのインバータ導入により、非作業時の風量低減
省エネ効果 | 23.2kL/年 |
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削減金額 | 1,479千円/年 |
設備投資額 | 2,334千円(回収1.6年) |
設備概要 | メッキ槽用排気ファンなど6台(計39kW) |
キーワード
インバータの導入
内容
水槽上部から排気ファンにより24時間換気を行っている。生産設備が停止している夜間帯において、工場内の環境維持が可能な範囲でインバータにより風量を調整し、排気ファンの電力消費量を削減することを提案。
提案5
空調設備
空冷冷専チラーへの井水利用
省エネ効果 | 0.8kL/年 |
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削減金額 | 54千円/年 |
設備投資額 | 100千円(回収1.9年) |
設備概要 | 空冷冷専チラー(6.4kW)、冷却水ポンプ(1.5kW) |
キーワード
冷却方法の改善
内容
作業員用のスポット冷房に空冷冷専チラーおよびファンコイルユニット方式を採用している。工場内の給水は井水を利用しているが、地下水の汲み上げ量が多く井水の一部を直接放流している。そこで、放流している井水を冷房に直接利用し、チラーと冷却水ポンプの電力消費量を削減することを提案。
提案6
冷却設備
冷却水温度によるファンの運転制御化
省エネ効果 | 0.5kL/年 |
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削減金額 | 29千円/年 |
設備投資額 | 200千円(回収6.9年) |
設備概要 | 冷却塔ファン(1kW、常時ON→冷却水温度による間欠運転) |
キーワード
制御法改善
内容
チラー用の冷却塔が2台設置され、チラー起動とともにファンが通年連続運転となっている。中間期、冬期には冷却水温度によってファンをON/OFF制御することにより、ファンの電力消費量を削減することを提案。
提案7
照明
水銀灯を高効率照明に更新
省エネ効果 | 3.2kL/年 |
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削減金額 | 202千円/年 |
設備投資額 | 1,710千円(回収8.5年) |
キーワード
高効率照明への更新
内容
現状 | 更新案 | 台数 | 投資 (千円) |
効果 (千円/年) |
回収年数 |
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水銀灯400W | セラメタHランプ190W | 38 | 1,710 | 202 | 8.5 |
提案8
ボイラ
老朽化による更新(高効率機への更新)
省エネ効果 | 6.8kL/年 |
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削減金額 | 562千円/年 |
設備投資額 | 5,000千円(回収8.9年) |
設備概要 | 貫流ボイラ(1t/h) |
キーワード
高効率機への更新
内容
稼働中のボイラは1t/hの貫流ボイラで、設置後9年経過している。最新の高効率ボイラに更新することにより、ボイラの燃料消費量を削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。