一八興業水産株式会社様では、電力使用量等のデータを整理しエネルギー使用上の課題を把握されており、省エネへ積極的に取組んでおられます。今回は、特に冷風除湿乾燥機(3台使用)の診断を希望されました。診断の結果、冷風除湿乾燥機内のファンへのインバータ導入をご提案しました。併せて、デマンド監視装置の導入などをご提案しました。
提案1
コンプレッサ
吐出圧力の低減
省エネ効果 | 0.2kL/年 |
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削減金額 | 8千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ(2.2kW×2台) |
キーワード
吐出圧力の低減
内容
鮮魚工場のコンプレッサの吐出圧力は0.7MPaに設定されており、余裕がある。設定圧を0.5MPaに下げることで、電力消費量の約20%低減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案2
換気設備
ファンへのインバータ導入
省エネ効果 | 16.1kL/年 |
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削減金額 | 549千円/年 |
設備投資額 | 1,000千円(回収1.2年) |
設備概要 | 軸流ファン(1.5kW×11台、1.5kW×2台、2.0kW×1台) |
キーワード
インバータの導入
内容
身欠きにしん乾燥用のNo.1冷風除湿乾燥機は、庫内天井と側面に軸流ファン(1.5kW)11台が設置されているが、風量の調整機能がない。同様にNo.3冷風除湿乾燥機は、庫内天井に軸流ファン(1.5kW)4台、側面にシロッコファン(2.0kW)1台が設置されているが、やはり風量の調整機能がないため、インバータを導入し風量を年平均で1割程度低減することで、ファンの電力消費量を削減することを提案。
提案3
照明
蛍光誘導灯をLED誘導灯に更新
省エネ効果 | 0.1kL/年 |
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削減金額 | 9千円/年 |
設備投資額 | 42千円(回収4.7年) |
設備概要 | 蛍光灯形誘導灯22W×2台→LED誘導灯1.9W×2台 |
キーワード
高効率照明への更新
内容
魚卵工場の蛍光灯形誘導灯を高効率のLED誘導灯に更新することで、電力消費量を約90%低減することを提案。
提案4
照明
蛍光灯用安定器のHf化
省エネ効果 | 0.1kL/年 |
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削減金額 | 4千円/年 |
設備投資額 | 78千円(回収19.5年) |
設備概要 | 蛍光灯78W×6台→58W×6台 |
キーワード
高効率照明への更新
内容
身欠き加工室の蛍光灯の安定器を従来型からHf型に更新することで、電力消費量を25%低減することを提案。
提案5
デマンド管理
デマンド監視制御装置の導入
削減金額 | 59千円/年 |
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設備投資額 | 47千円(回収0.8年) |
設備概要 | デマンド監視制御装置(3年契約のレンタル品使用) |
キーワード
デマンド監視制御装置の導入(電気使用量の見える化装置の導入を含む)
内容
デマンド監視装置を導入して最大電力を監視し、警報時に照明あるいは乾燥機を電源オフにすることで、現状の最大電力を5%低減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。