株式会社メゾネット 伏見力の湯様では、エネルギー使用量の多いボイラを順次熱回収型の高効率機種に更新し、電気・ガス・水の使用量を日々のエネルギー管理に使用されるなど省エネ活動を進めていましたが、更なる省エネを指向されています。診断の結果、日負荷線図の活用による無駄な電力の削減、ボイラ空気比の適正化、ろ過ポンプ等へのインバータ導入、高効率照明への交換、デマンド監視装置の導入などをご提案しました。
内訳 | 電気 (千kWh/年) |
都市ガス (千m3/年) |
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改善前 | 1,200 | 370 |
改善後 | 1,088 | 368 |
提案1
デマンド管理
日負荷線図の活用
省エネ効果 | 6.7kL/年 |
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削減金額 | 351千円/年 |
キーワード
デマンド監視制御装置の活用(日負荷線図の活用を含む)
内容
負荷線図を解析することで、種々の電力の無駄が見える。清掃・準備作業時間や湯水循環開始時間の変更による無駄な電力の削減を提案。
提案2
ボイラ
空気比の適正化
省エネ効果 | 1.6kL/年 |
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削減金額 | 89千円/年 |
設備概要 | ボイラ(燃料消費量370千m3/年) |
キーワード
空気比の適正化
内容
燃焼用空気を必要以上に供給すると、排ガス量が増えエネルギー損失が大きくなる。現状の空気比1.5を適正値1.3に見直すことにより、燃料消費量の低減を図ることを提案。
提案3
照明
ホ-ル、食堂照明の運用改善
省エネ効果 | 1.1kL/年 |
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削減金額 | 55千円/年 |
設備概要 | 照明(水銀灯400W×24灯、ハロゲン25W×18灯、<br /> 白熱灯60W×12灯) |
キーワード
照明の間引き
内容
食堂およびホールでの照度を測定し、照度が基準(150~300x)より高い場所は照明の間引きを行い、昼光利用可能な場所の点灯時間を改善することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案4
エア機器
ジェットエアブロワーのインバータ導入
省エネ効果 | 1.9kL/年 |
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削減金額 | 99千円/年 |
設備投資額 | 209千円(回収2.1年) |
設備概要 | ブロワー(1.9kW×2台) |
キーワード
インバータの導入
内容
アトラクションジェット用エアのブロワー片方が、バルブにより絞られ調整されている。ブロワーにインバータを設置して風量を絞り、電力消費量を削減することを提案。
提案5
給排水
ろ過ポンプへのインバータ導入
省エネ効果 | 2.4kL/年 |
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削減金額 | 124千円/年 |
設備投資額 | 303千円(回収2.4年) |
設備概要 | ろ過ポンプ(5.5kW) |
キーワード
インバータの導入
内容
ろ過ポンプにインバータを設置して循環水量を低減し、電力消費量の削減を図ることを提案。水質状況を確認しながら少しずつ水量を下げる。
提案6
給排水
ジェットバスポンプへのインバータ導入
省エネ効果 | 7.6kL/年 |
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削減金額 | 398千円/年 |
設備投資額 | 1,210千円(回収3.0年) |
設備概要 | ジェットバスポンプ(5.5kW) |
キーワード
インバータの導入
内容
主浴場用ジェットバスポンプにインバータを設置して送水量を低減し、電力消費量を削減することを提案。
提案7
ボイラ
本体配管の保温対策
省エネ効果 | 0.3kL/年 |
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削減金額 | 19千円/年 |
設備投資額 | 50千円(回収2.6年) |
設備概要 | 配管(40A×1m、65A×2m)、<br /> フランジ(40A×2個、65A×4個) |
キーワード
保温対策
内容
ボイラ本体の配管が保温されておらず、配管からの放熱によるロスが見られる。保温することにより、燃料消費量を削減することを提案。
提案8
照明
タスクアンビエント照明の導入
省エネ効果 | 2.6kL/年 |
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削減金額 | 136千円/年 |
設備投資額 | 500千円(回収3.7年) |
設備概要 | (水銀灯、ハロゲン灯、白熱灯)<br /> →(Hf蛍光灯、吊下げ照明) |
キーワード
高効率照明への更新
内容
食堂の照明を天井照明(水銀灯・ハロゲン灯・白熱灯)から、什器を利用したタスク&アンビエント照明方式に切り替える。什器の上部には空間照明用の蛍光灯照明(Hf蛍光灯)を設置し、下部にテーブル照明用の吊下げ照明器具(BFD15B)を設置することで、照明用電力消費量を削減することを提案。
(注)タスクアンビエント照明:室内全般は控え目の照度とし、タスク(作業)照明として局部的に作業面を明るく照明する方式。
現状 | 更新案 |
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・水銀灯415W×3灯、 ・ハロゲン灯25W×9灯、 ・白熱灯60W×3×4灯 |
・Hf蛍光灯47W×9灯、 ・吊下げ照明BFD15BN×3×9灯 |
提案9
照明
高効率照明への交換
省エネ効果 | 6.6kL/年 |
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削減金額 | 349千円/年 |
設備投資額 | 1,805千円(回収5.2年) |
設備概要 | 水銀灯、蛍光灯⇒セラメタH灯、LED灯 |
キーワード
高効率照明への更新
内容
現状 | 更新 | 台数 | 投資 (千円) |
効果 (千円/年) |
回収年数 |
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ホール:水銀灯415W | セラミックメタル ハライドランプ (セラメタH) 90型208W |
13 | 850 | 296 | 2.9 |
競技場:水銀灯415W | 16 | ||||
看板:蛍光灯44W | LED灯17W | 40→33 | 955 | 53 | 18.0 |
提案10
デマンド管理
デマンド監視制御装置の導入
削減金額 | 158千円/年 |
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設備投資額 | 400千円(回収2.5年) |
キーワード
デマンド監視制御装置の導入(電気使用量の見える化装置の導入を含む)
内容
デマンド監視制御装置を導入して目標設定値を超過する前に警報を発し、予め定めた機器(照明や空調機等)の運転停止等の対策により、契約電力の低減を図ることを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。