R社様では、省エネ対策として高効率空調機の導入、高効率変電設備の導入等を実施されています。今回、ポンプやファンへのインバータ導入、高効率照明の導入等を目的に受診されました。診断の結果、製造工程用のファンへのインバータを導入、高効率照明への更新、コンプレッサの吐出圧力低減等をご提案しました。
提案1
空調設備
暖房用設定温度の適正化
省エネ効果 | 1.2kL/年 |
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削減金額 | 76千円/年 |
設備概要 | 空調機(暖房時 80kW) |
キーワード
設定温度の適正化
内容
暖房期間の室温設定温度がやや高いので適正化することで、電気消費量を低減することを提案。
提案2
換気設備
コンプレッサ室の給気ファンの停止
省エネ効果 | 2.0kL/年 |
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削減金額 | 130千円/年 |
設備概要 | 給気ファン(2.2kW×1台) |
キーワード
運転台数の削減
内容
コンプレッサ室では、給気ファンと排気ファンを同時に稼働している。以前に発電機室であった時のフィルタ付きの給気口が残っているため、排気ファンのみの稼働とすることで、電力消費量を低減することを提案。
提案3
ボイラ
燃焼空気比の適正化
省エネ効果 | 2.7kL/年 |
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削減金額 | 160千円/年 |
設備概要 | ボイラ(燃料消費量430kL/年) |
キーワード
空気比の適正化
内容
ボイラの燃焼時の空気が高いため適正化(1.5→1.4)することで、燃料消費量を低減することを提案。
提案4
コンプレッサ
吐出圧力の低減
省エネ効果 | 3.2kL/年 |
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削減金額 | 206千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ(37kW×3台) |
キーワード
吐出圧力の低減
内容
コンプレッサの吐出圧がやや高いため低減(0.70→0.65MPa)することで、電力消費量を低減することを提案。
提案5
デマンド管理
日負荷曲線の分析による電力使用量の削減
省エネ効果 | 12.2kL/年 |
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削減金額 | 776千円/年 |
設備概要 | 電気使用設備 |
キーワード
デマンド監視制御装置の活用(日負荷線図の活用を含む)
内容
時刻別電力使用では、始業時間にピーク値がある。設備の始動停止を計画的に行うことで、電力消費量を低減(2%減)することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案6
換気設備
ファンへのインバータ導入
省エネ効果 | 30.4kL/年 |
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削減金額 | 1,937千円/年 |
設備投資額 | 4,160千円(回収2.1年) |
設備概要 | ファン(22kW×1台、37kW×4台、45kW×1台) |
キーワード
インバータの導入
内容
製造工程用のファンにインバータを導入し、生産量に応じた回転数に低減することで、電力消費量を削減(25%減)することを提案。
提案7
照明
高効率照明への更新
省エネ効果 | 37.1kL/年 |
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削減金額 | 2,362千円/年 |
設備投資額 | 7,310千円(回収3.1年) |
設備概要 | 水銀灯、蛍光灯→セラメタHランプ、LED照明、Hf蛍光灯 |
キーワード
高効率照明への更新
内容
高効率照明に更新することで、電力消費量を削減することを提案。
現状→更新案 | 台数 | 投資 (千円) |
効果 (千円/年) |
回収年数 |
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水銀灯(400W)→セラメタHランプ(230W) | 16 | 422 | 352 | 1.2 |
水銀灯(300W)→セラメタHランプ(190W) | 34 | |||
水銀灯(415W、310W)→LED照明(100W) | 119 | 6,438 | 1,947 | 3.3 |
蛍光灯:FLR40W×2灯→Hf32W×2灯 | 200 | 450 | 63 | 7.1 |
提案8
照明
倉庫棟水銀灯の昼間時間帯の消灯
省エネ効果 | 1.8kL/年 |
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削減金額 | 117千円/年 |
設備投資額 | 1,000千円(回収8.5年) |
設備概要 | 水銀灯(400W×69台、うち日中に23台OFF) |
キーワード
照明の間引き
内容
倉庫棟の屋根には採光窓があるが、屋内の水銀灯が一括ON/OFFのため、日中に明るい場所の水銀灯をOFFできない。点灯回路を分けることで水銀灯の部分消灯を可能とし、電力消費量を低減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。