U社様では、インバータエアコンプレッサ、高効率変圧器や一部LED化など高効率設備の導入を積極的に進められています。今回、エアコンプレッサの運用面での改善、生産設備の運用改善や温調倉庫での省エネ対策を目的に受診されました。現状のエネルギー消費は、熱量比率でみると電力が84%、燃料が16%であり、デマンド監視強化による節電、温調倉庫の天窓遮光、エアコンプレッサの吐出圧低減や漏れ防止、給排気ファンのインバータ化など電力関連と、温水配管の保温による燃料関連の省エネをご提案しました。
内訳 | 電気 (千kWh/年) |
LPG (千kg/年) |
A重油 (kL/年) |
灯油 (kL/年) |
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改善前 | 1,200 | 0.3 | 56 | 2.7 |
改善後 | 1,069 | 0.3 | 56 | 2.3 |
提案1
デマンド管理
デマンド監視強化による節電
省エネ効果 | ― |
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削減金額 | 811千円/年 |
設備概要 | デマンド監視制御装置 |
キーワード
デマンド監視制御装置の活用(日負荷線図の活用を含む)
内容
デマンド監視制御装置を活用してピーク電力を監視し、設定値に近づいた場合には予め定めた機器を停止することによりピーク電力を抑制し、契約電力を低減(800kW→750kW)することを提案。
提案2
コンプレッサ
エアコンプレッサ吐出圧力の低減
省エネ効果 | 5.3kL/年 |
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削減金額 | 460千円/年 |
設備概要 | エアコンプレッサ(75,55,37kW×各1台) |
キーワード
吐出圧力の低減
内容
コンプレッサ(合計定格容量167kW)から0.68MPa-Gの吐出圧力で供給され、需要側で減圧し使用されている。そこで、吐出圧力を0.58MPa-Gまで0.1MPaだけ下げ、電力消費量を削減することを提案。
提案3
コンプレッサ
エア配管の漏れ防止
省エネ効果 | 5.3kL/年 |
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削減金額 | 460千円/年 |
設備概要 | エアコンプレッサ(75,55,37kW×各1台) |
キーワード
圧力損失の低減、エア漏れ対策
内容
コンプレッサ(合計定格容量167kW)が稼動しているが、空気配管からの漏れは検知しにくかったり、漏れ量が分かりにくいが、コンプレッサ動力の損失が意外に大きい。そこで、一般的な工場での漏れ率を適用し、漏れ対策により電力使用量の削減を提案。(現状の漏れ率10%→対策後の漏れ率2%、コンプレッサの年間電力消費量260千kWh)
提案4
受変電設備
軽負荷変圧器の停止による無負荷損の低減
省エネ効果 | 1.7kL/年 |
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削減金額 | 144千円/年 |
設備概要 | 変圧器(3φ300kVA×1台) |
キーワード
その他(停止)
内容
年間を通じて1か月程度しか稼働しない第一変電所の変圧器を停止することで無負荷損を削減し、消費電力を年間6,432kWh削減することを提案。
提案5
空調設備
温調倉庫の天窓遮光
省エネ効果 | 0.3kL/年 |
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削減金額 | 29千円/年 |
設備概要 | 温調倉庫(対象の窓ガラス面積15m2) |
キーワード
その他(遮光)
内容
温調倉庫の天窓採光16か所の内、10か所を遮光して空調の熱負荷を低減することで、電力消費量の削減を提案。(年間削減入熱量:3.9千kWh)
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案6
換気設備
粒剤工場押込ファンのインバータ化
省エネ効果 | 8.0kL/年 |
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削減金額 | 695千円/年 |
設備投資額 | 2,960千円(回収4.3年) |
設備概要 | 押込ファン(30kW×2台) |
キーワード
インバータの導入
内容
現在、押込ファンは手動ダンパにより風量調整(75%風量)を行っている。押込ファンをインバータ化して、電力消費量を削減することを提案。
提案7
換気設備
粒剤工場排風機のインバータ化
省エネ効果 | 7.3kL/年 |
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削減金額 | 637千円/年 |
設備投資額 | 2,200千円(回収3.5年) |
設備概要 | 排風機(55kW×1台) |
キーワード
インバータの導入
内容
現在、排風機は手動ダンパにより風量調整(75%風量)を行っている。排風機をインバータ化して、電力消費量を削減することを提案。
提案8
照明
水銀灯と蛍光灯照明の高効率化
省エネ効果 | 3.8kL/年 |
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削減金額 | 331千円/年 |
設備投資額 | 1,100千円(回収3.3年) |
設備概要 | 400水銀灯、FLR安定器→FHF3灯式照明器具、電子安定器他 |
キーワード
高効率照明への更新
内容
400W水銀灯20台をFHF3灯式蛍光灯(平均消費電力156W)に、また、41台の2灯式FLR40W照明器具の安定器を電子安定器に、各々交換して、電力消費量を削減することを提案。
提案9
生産設備
粒剤工場集塵機ファンのインバータ化
省エネ効果 | 2.0kL/年 |
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削減金額 | 174千円/年 |
設備投資額 | 600千円(回収3.4年) |
設備概要 | 集塵機用ファン(7.5kW×2台) |
キーワード
インバータの導入
内容
現在、集塵機ファンは手動ダンパにより風量調整(75%風量)を行っている。集塵機ファンをインバータ化して、電力消費量を削減することを提案。
提案10
給湯設備
温水ボイラ配管とバルブの保温
省エネ効果 | 0.3kL/年 |
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削減金額 | 35千円/年 |
設備投資額 | 170千円(回収4.9年) |
設備概要 | 温水配管 |
キーワード
保温対策
内容
現状、温水配管(温度は75℃)のバルブ、フランジと配管の一部に保温がされていない。バルブと配管に40mmの保温を施工することで、蒸気配管・バルブ表面からの熱放散を年間で13GJ削減し、燃料消費量を削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。