Aビル様では専門管理会社が管理しており管理状況は十分ですが、省エネを進めるに当たりテナントの協力を得るのが課題です。診断の結果、空調機器の運転や冷水輸送面の改善を中心にご提案しました。
提案1
空調設備
冷温水発生機の冷温水取出し温度の適正化
省エネ効果 | 28.0kL/年 |
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削減金額 | 2,030千円/年 |
設備概要 | 冷温水発生機 385USRT、215USRT |
キーワード
設定温度の適正化
内容
現状冷水温度8.0℃と8.5℃、温水温度40℃であるが、余裕があると思われるので各々2℃緩和し、冷温水発生機の燃料使用量を低減することを提案。
提案2
空調設備
全熱交換器の換気ファンへのインバータ導入
省エネ効果 | 16.8kL/年 |
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削減金額 | 1,004千円/年 |
設備概要 | 全熱交換器2台 ファン(合計29.5kW) |
キーワード
インバータの導入
内容
室内CO2濃度(700ppm)から40%の換気量削減が可能と思われ、故障中の2,3号全熱交換器ファンインバータを早急に修理して、風量変更可能にし、電力消費量を低減することを提案。
提案3
空調設備
冷温水発生機の運転台数削減
省エネ効果 | 6.1kL/年 |
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削減金額 | 367千円/年 |
設備概要 | 冷温水発生機 385USRT、215USRT |
キーワード
運転台数の削減
内容
現在2台の冷温水機を運転しているが、冷房時負荷から1台運転できる可能性があり、2号機(215USRT)を停止し、電力使用量を削減することを提案。
提案4
空調設備
2次冷水ポンプの運転台数削減
省エネ効果 | 3.0kL/年 |
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削減金額 | 179千円/年 |
設備概要 | 2次冷水ポンプ 11kW×4台→3台 |
キーワード
運転台数の削減
内容
往還冷水温度差が現状3℃であり、冷水送り出し量が多いと思われ、4~5℃になるよう送水量を絞るとポンプ1台が停止可能になり、その運転電力量が削減できることを提案。
提案5
OA・事務機器
パソコンの節電モードの活用
省エネ効果 | 2.6kL/年 |
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削減金額 | 153千円/年 |
設備概要 | パソコン200台 |
キーワード
節電モード設定(待機電力の削減)
内容
パソコン使用にあたり、離席時や昼食時に少なくともスリープモード、夜間休日には完全電源遮断を徹底し、待機電力を低減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案6
その他
自販機の夜間運転停止
省エネ効果 | 1.5kL/年 |
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削減金額 | 90千円/年 |
設備投資額 | 100千円(回収1.1年) |
設備概要 | 自販機20台 |
キーワード
その他(夜間停止)
内容
比較的利用度の高いものおよび乳製品の自販機を除き、夜間はタイマーで運転を停止し、運転電力を削減することを提案。
提案7
空調設備
全熱交換器の換気ファンへのインバータ導入
省エネ効果 | 1.3kL/年 |
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削減金額 | 77千円/年 |
設備投資額 | 350千円(回収4.5年) |
設備概要 | 全熱交換器1台ファン(2.25kW) |
キーワード
インバータの導入
内容
室内CO2濃度(700ppm)から40%の換気量削減が可能と思われ、その際1号全熱交換器のファンにインバータを導入し、回転数を下げることで風量を減らし、電力消費量を低減することを提案。
提案8
照明
喫煙室の照明と換気扇を人感センサーで自動運転
省エネ効果 | 0.2kL/年 |
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削減金額 | 12千円/年 |
設備投資額 | 35千円(回収2.9年) |
設備概要 | 蛍光灯86W×4台、換気扇34W×1台 |
キーワード
人感センサーの設置、照度センサーの設置
内容
喫煙室の照明および換気扇は常時運転であるが、室の利用が不規則なので人感センサーにより利用者不在時は運転停止して、電力消費量を低減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。