貴庁舎では、これまで不要な空調の停止、不要な照明の停止などの省エネ対策を実施されております。今回、高効率空調機の導入などの診断を希望されました。診断の結果、外気導入量の削減、冷温水ポンプへのインバータ導入、高効率ヒートポンプ空調機への更新、都市ガス焚き温水機をエコキュートへの更新等をご提案しました。
内訳 | 電気 (千kWh/年) |
都市ガス (千m3/年) |
灯油 (kL/年) |
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改善前 | 590 | 27 | 1 |
改善後 | 576 | 0 | 1 |
提案1
空調設備
外気導入量の削減
省エネ効果 | 6.4kL/年 |
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削減金額 | 951千円/年 |
設備概要 | 吸収式冷温水機 |
キーワード
外気導入量・換気量の適正化
内容
室内CO2濃度500ppmは、ビル管理法の基準値(1,000ppm)より大幅に低い。外気導入量を削減し、CO2濃度を基準値近くまで引き上げることにより、燃料使用を削減することを提案。
提案2
空調設備
室外機フィンの清掃
省エネ効果 | 1.7kL/年 |
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削減金額 | 106千円/年 |
設備概要 | 空調機(11台、冷房時に計106kW) |
キーワード
空調換気設備の清掃(熱交換器、フィルタ等)
内容
室外機フィンが汚れで目詰まりしている。その結果、凝縮器の熱効率が低下し、消費電力量が増加する。エネルギー消費量の低減を図るために、適正な頻度で室外機の清掃を提案。
提案3
空調設備
吸収式冷温水機の稼働時間短縮
省エネ効果 | 1.5kL/年 |
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削減金額 | 222千円/年 |
設備概要 | 吸収式冷温水機 |
キーワード
運転時間の短縮(待機時)
内容
現状、吸収式冷温水機は終業時間に合わせて停止している。停止時間を15分程度早め、冷温水配管中の蓄熱空調により、都市ガス使用量を削減することを提案。
提案4
空調設備
設定温度の適正化
省エネ効果 | 1.2kL/年 |
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削減金額 | 77千円/年 |
設備概要 | 空調機(消費電力3台で、30kW) |
キーワード
設定温度の適正化
内容
現状の空調設定温度は、サーバ室20℃、指令室23℃。サーバ等の機器に支障のない範囲で空調設定温度の緩和(2℃)することで、電力消費量を削減することを提案。
提案5
換気設備
自家発電機室給排気ファンの設定温度変更
省エネ効果 | 2.5kL/年 |
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削減金額 | 154千円/年 |
設備概要 | 換気ファン(3kW) |
キーワード
設定温度の適正化
内容
自家発電機室内の換気ファンの設定温度は20℃であり、設定温度が低い設定温度を35℃に上げて、給排気ファンの消費電力量を削減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案6
空調設備
冷温水ポンプへのインバータ導入
省エネ効果 | 5.1kL/年 |
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削減金額 | 321千円/年 |
設備投資額 | 660千円(回収2.1年) |
設備概要 | ポンプ(22kW) |
キーワード
インバータの導入
内容
吸収式冷温水機の冷温水ポンプ(2台)は、ポンプ能力に余裕がある。冷温水ポンプにインバータを導入し、バルブを全開とし、回転数制御による流量調整を行うことで、電力消費量を削減することを提案。
提案7
空調設備
室外機への日射遮蔽
省エネ効果 | 0.6kL/年 |
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削減金額 | 39千円/年 |
設備投資額 | 120千円(回収3.1年) |
設備概要 | 空調機(11台、冷房時に計106kW) |
キーワード
室外機への散水、日射対策、移設
内容
屋上設置のエアコン室外機に日射遮蔽を設置し凝縮器動力の削減することで、電力消費量を削減することを提案。
提案8
空調設備
高効率エアコンへの更新
省エネ効果 | 13.6kL/年 |
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削減金額 | 3,425千円/年 |
設備投資額 | 23,340千円(回収6.8年) |
設備概要 | ①180kW×3台に更新 ②冷房能力45kW、暖房能力50kW ③冷房能力28kW |
キーワード
高効率空調機への更新
内容
老朽化したエアコンを高効率な機種に更新することで、燃料(電力)消費量を削減することを提案。
①吸収式冷温水機:15年を経過。高効率な空冷式ヒートポンプチラーへ更新。
②指令室のエアコン:15年経過。高効率エアコンへ更新。
③サーバ室の冷房専用エアコン:15年経過。高効率エアコンへ更新。
現状→改善案 | 投資 (千円) |
効果 (千円/年) |
回収年数 |
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①吸収式冷温水機 | 21,000 | 3,082 | 6.8 |
②指令室のエアコン | 1,440 | 230 | 6.3 | ③サーバー室のエアコン | 900 | 113 | 8.0 |
提案9
給湯設備
都市ガス焚き温水機をエコキュートへの更新
省エネ効果 | 3.4kL/年 |
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削減金額 | 818千円/年 |
設備投資額 | 3,000千円(回収3.7年) |
設備概要 | 給湯器(146kW) |
キーワード
高効率機への更新
内容
宿泊署員のシャワー・風呂などの給湯用に都市ガス焚き温水機を設置しているが、老朽化している。自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機への更新することで、省エネを図ることを提案。
提案10
デマンド管理
デマンド監視装置の導入による契約電力の低減
省エネ効果 | ― |
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削減金額 | 287千円/年 |
設備投資額 | 350千円(回収1.2年) |
設備概要 | デマンド監視制御装置 |
キーワード
デマンド監視制御装置の導入(電気使用量の見える化装置の導入を含む)
内容
デマンド監視装置を導入し、契約電力を削減(目標値▲10%)とする。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。