宮崎精鋼株式会社 知多工場様では空調温度の適正化や不要な照明の消灯、デマンド監視装置の導入等の省エネ活動に取り組まれており、今回は、ファン・ポンプへのインバータ導入等についての診断を希望されました。診断の結果、スクラバファンのインバータ制御化や熱処理炉の空気比適正化、保温対策の追加等をご提案しました。
内訳 | 電力 (千kWh/年) |
都市ガス13A (千m3/年) |
軽油 (kL/年) |
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改善前 | 9,700 | 4,500 | 40 |
改善後 | 9,582 | 4,445 | 40 |
区別 | 経済産業省 |
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補助金名称 | エネルギー使用合理化等事業者支援事業 |
受給年度 | 平成26年度 |
対象設備名 | バッチ式熱処理炉 |
提案1
ボイラ
空気比の適正化
省エネ効果 | 11.4kL/年 |
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削減金額 | 718千円/年 |
設備概要 | 貫流ボイラ(2t×4台) |
キーワード
空気比の適正化
内容
貫流ボイラの空気比(1.41)が若干高く、燃焼用空気を必要以上に供給しており、排ガス量増加に伴う放熱ロスが多い。空気比の適正化(1.30)により、燃料消費量を削減することを提案。
提案2
生産設備
スクラバファンのインバータ制御化
省エネ効果 | 20.4kL/年 |
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削減金額 | 1,062千円/年 |
設備概要 | ファン(90kW×1台) |
キーワード
インバータの導入
内容
鋼線酸洗ラインのスクラバファンは、ダンパ絞りで風量を調整(35%)している。ダンパを全開し、設置済のインバータを使用して風量調整を行い、電力消費量を削減することを提案。
提案3
衛生設備
手洗器の節水
省エネ効果 | ー |
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削減金額 | 103千円/年 |
設備概要 | 蛇口20個(4回/人・日、使用水量2L/回)、利用者200人、<br /> 稼働日253日/年 |
キーワード
節水機器の取り付け
内容
手洗水洗器具のバルブが全開で、水量が過剰である。バルブの開度調整や節水コマ設置等により、上下水道の節水を行うことを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案4
空調機
室外機に日よけ設置
省エネ効果 | 0.5kL/年 |
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削減金額 | 24千円/年 |
設備投資額 | 15千円(回収0.6年) |
設備概要 | 空調機(13台、計51.5kW) |
キーワード
室外機の日射対策
内容
エアコン室外機に日よけを設置して冷却効率の向上を図り、電力消費量を削減(▲5%)することを提案。
提案5
エア機器
ブロー用エア使用量の低減
省エネ効果 | 2.3kL/年 |
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削減金額 | 122千円/年 |
設備投資額 | 500千円(回収4.1年) |
設備概要 | コンプレッサ(37kW×1台)、省エネノズル(200→100L/分) |
キーワード
その他(エアノズルの形状適正化)
内容
スパイラル洗浄機のエアブローは、銅管を使い直圧(0.6MPa-G)で行われている。省エネノズルを使い、レギュレータを設置して適切な圧力(0.3MPa-G)に調整することにより使用風量を低減(▲6%)し、コンプレッサの電力消費量を削減することを提案。
提案6
給排水
ポンプのインバータ制御化
省エネ効果 | 7.2kL/年 |
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削減金額 | 377千円/年 |
設備投資額 | 680千円(回収1.8年) |
設備概要 | ポンプ(15kW×1台) |
キーワード
インバータの導入
内容
工業用水ポンプは、バルブで流量を80%に絞って運転している。インバータを設置し、バルブ全開+インバータによる圧力調整を行うことで、電力消費量を削減することを提案。
提案7
工業炉
熱処理炉の空気比適正化
省エネ効果 | 52.4kL/年 |
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削減金額 | 3,306千円/年 |
設備投資額 | 1,000千円(調整費)(回収0.3年) |
設備概要 | 熱処理炉(燃料消費量:約2,800千m3/年) |
キーワード
空気比の適正化
内容
熱処理炉の空気比が高く(1.56)、排ガス量増加に伴う熱ロスが多い。各バーナの空気比を適正化(1.30)することにより、燃料消費量を削減(▲1.6%)することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。