T社様では、不要時の空調停止、高効率照明の導入、デマンド監視・制御装置の導入などの省エネ対策を実施されていました。診断の結果、ボイラ空気比の適正化、デマンド監視・制御装置の有効活用、熱風炉排ガス循環による燃料消費量の削減、動力用変圧器の統合および高効率変圧器に更新等をご提案しました。
提案1
空調設備
設定温度の適正化
省エネ効果 | 4.9kL/年 |
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削減金額 | 307千円/年 |
設備概要 | 空調機(電動ヒートポンプ、184kW) |
キーワード
設定温度の適正化
内容
事務所用空調機の設定温度を1℃緩和することで、電力消費量を削減することを提案。
提案2
換気設備
換気ブロワーの稼働数削減
省エネ効果 | 3.0kL/年 |
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削減金額 | 193千円/年 |
設備概要 | ブロワー(5.5kW×2台) |
キーワード
運転台数の削減
内容
コンプレッサ室にはボイラおよび熱交換器が併設されているが、熱発生機器の断熱を強化することにより、換気ブロワー2台運転中の1台を停止することを提案。
提案3
ボイラ
空気比の適正化
省エネ効果 | 3.6kL/年 |
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削減金額 | 246千円/年 |
設備概要 | ボイラ(0.35トン/h×2台)<br /> 熱風炉用ボイラ:4台で0.023トン/h |
キーワード
空気比の適正化
内容
ボイラの空気比の適正化(1.3→1.2)を行うことで、燃料消費量を削減することを提案。
提案4
コンプレッサ
吐出圧力の低減
省エネ効果 | 3.6kL/年 |
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削減金額 | 231千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ(37kW) |
キーワード
吐出圧力の低減
内容
コンプレッサの吐出圧力を低減(0.68MPa→0.45MPa)することで、電力消費量を削減することを提案。
提案5
コンプレッサ
エア漏れ対策
省エネ効果 | 2.1kL/年 |
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削減金額 | 137千円/年 |
設備概要 | コンプレッサ(37kW) |
キーワード
圧力損失の低減、エア漏れ対策
内容
圧縮空気配管の点検と修理によりエア漏れ量を削減し、コンプレッサの電力消費量を低減することを提案。
提案6
デマンド管理
デマンド監視制御装置の有効活用
削減金額 | 630千円/年 |
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キーワード
デマンド監視制御装置の活用(日負荷線図の活用を含む)
内容
デマンド監視制御を有効活用してピーク電力を監視し、目標設定値を超過する前に警報を発し、予め定めた機器(照明や空調機等)の運転を停止することなどの対策により、契約電力を低減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案7
工業炉
排ガス循環による燃料削減
省エネ効果 | 15.9kL/年 |
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削減金額 | 1,083千円/年 |
設備投資額 | 2,000千円(回収1.8年) |
設備概要 | 熱風炉(LPGガス消費51,384kg/年) |
キーワード
排熱の回収
内容
乾燥工程用に、LPGの燃焼ガスを空気で希釈して送風している。乾燥工程通過後は排ガスと排出しているが、これを燃焼炉出口へ循環利用することで、LPG消費量を削減することを提案。
提案8
照明
間引きと手元照明の追加
省エネ効果 | 0.9kL/年 |
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削減金額 | 61千円/年 |
設備投資額 | 120千円(回収2.0年) |
設備概要 | 水銀灯(415W×8台→4台)、手元灯(44W×1台) |
キーワード
照明の間引き
内容
工場内天井に取り付けられた水銀灯を間引き、必要な箇所に手元灯を設置することにより、電力消費量を削減することを提案。
提案9
照明
水銀灯を高効率化照明に更新
省エネ効果 | 0.6kL/年 |
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削減金額 | 37千円/年 |
設備投資額 | 140千円(回収3.8年) |
設備概要 | 水銀灯(415W×4台)→メタルハライドランプ(205W×4台) |
キーワード
高効率照明への更新
内容
屋外に設置された水銀灯を高効率のメタルハライドランプに切替え、電力消費量を削減することを提案。
提案10
受変電設備
統合および高効率変圧器に更新
省エネ効果 | 3.4kL/年 |
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削減金額 | 223千円/年 |
設備投資額 | 1,200千円(回収5.4年) |
設備概要 | 変圧器(3φ500kVA×2台→3φ500kVA×1台) |
キーワード
変圧器の統合 高効率変圧器への更新
内容
低負荷にある動力用変圧器2台を1台に統合し、高効率変圧器に更新することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。