A高等学校様では、省エネ対策として空調機設定温度の適正化、デマンド監視装置の導入等を実施されています。今回、高効率照明の導入等を目的に受診されました。診断の結果、高効率照明への交換、照明の間引き、トイレ・ロッカー室に人感センサー設置による不要照明の消灯、女子トイレに擬音装置設置等をご提案しました。
提案1
空調設備
室外機の日射対策
省エネ効果 | 0.9kL/年 |
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削減金額 | 64千円/年 |
設備概要 | 空調機(29台、計60kW) |
キーワード
室外機への散水、日射対策、移設
内容
空調機の室外機への日射対策により、電力消費量を削減することを提案。
更新案 | 効果 (千円/年) |
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①電動ヒートポンプ:室外機への水噴霧 | 54 |
②電動ヒートポンプ:よしずによる室外機の日射遮断 | 10 |
提案2
照明
照明の間引き点灯
省エネ効果 | 12.1kL/年 |
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削減金額 | 1,221千円/年 |
設備概要 | 蛍光灯 523→258台 |
キーワード
照明の間引き
内容
一般教室と専門教室も窓開口部が大きく十分な照度が確保できているので間引き点灯をする。
現状→更新案 | 効果 (千円/年) |
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①教室 HF32W×2灯/台:216→108台 | 150 |
②専門教室 FLE40W×2灯/台:295→146台、 FLR55W×4灯/台:12→4台 | 289 |
提案3
照明
昼休みの消灯徹底等
省エネ効果 | 4.8kL/年 |
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削減金額 | 819千円/年 |
設備概要 | ①②避難誘導灯122台 |
キーワード
不要照明の消灯(昼休み時の消灯)
内容
①②の避難誘導灯は常時点灯。総合監視盤の誘導灯信号装置には、火災発生時に自動火災報知設備から移報信号により消灯している誘導灯を点灯させる機能があるため、消防署の許可を受ければ誘導灯の消灯が可能。診断時測、700lx程度が確保されており消灯しても問題無い。
③昼休み時間帯にデマンドが発生。昼休みの消灯を徹底し、契約電力を削減することを提案。
現状→更新案 | 効果 (千円/年) |
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①多目的ホール階段室:階段通路誘導灯(8台、計248W)→点灯率5% | 37 |
②校舎:避難誘導灯、通路誘導灯(114台、計998W)→点灯率5% | 298 | ③昼休み時間の消灯徹底による契約電力の低減(286kW→260kW) | 484 |
提案4
照明
高効率照明型への交換
省エネ効果 | 2.5kL/年 |
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削減金額 | 174千円/年 |
設備概要 | 蛍光灯(40W、998本) |
キーワード
高効率照明への更新
内容
蛍光ランプ998本は一般型を(40W)使用しており、管球交換時に省エネ型(36W)に変更し、電力消費量を低減することを提案。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
提案5
空調設備
日射対策として遮熱フィルムを貼り付け
省エネ効果 | 3.3kL/年 |
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削減金額 | 229千円/年 |
設備投資額 | 4,536千円(回収19.8年) |
設備概要 | 窓面積(378m2) |
キーワード
室外機への散水、日射対策、移設
内容
窓ガラスからの日射熱を少なくするため遮熱フィルムを教室南側窓に貼付け空調負荷低減を図る。
提案6
衛生設備
女子トイレに擬音発生装置を設置
省エネ効果 | ― |
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削減金額 | 376千円/年 |
設備投資額 | 580千円(回収1.5年) |
設備概要 | 便器29台 |
キーワード
トイレに擬音装置を設置
内容
女性はマスキングの目的で1回の使用に平均で1.5回水を流すといわれていることから、フラッシュバルブの流水音を発生させる擬音発生装置を設置し、節水効果をあげる。
提案7
照明
高効率器具への交換
省エネ効果 | 7.1kL/年 |
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削減金額 | 493千円/年 |
設備投資額 | 5,750千円(回収11.7年) |
設備概要 | 蛍光灯→LED灯、Hf蛍光灯、セラメタHランプ |
キーワード
高効率照明への更新
内容
高効率照明に交換することで、電力消費量を削減することを提案。
現状→更新案 | 投資 (千円) |
効果 (千円/年) |
回収年数 |
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①職員室:点灯時間の長いため、蛍光灯26台(85W)から直管型LED灯(29W)に更新し節電を図る。 | 850 | 109 | 7.8 |
②体育館:照明器具は更新時期であり、2階は照度不足。 一般型蛍光灯(1F:165台、計13.9kW、2F:128台、15.9kW) →1F:Hf蛍光灯92台、計8.1kW、2F:セラメタHランプ34台、計5.8kW) |
4,900 | 384 | 12.8 |
提案8
照明
トイレ、ロッカー室に人感センサー設置
省エネ効果 | 0.6kL/年 |
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削減金額 | 37千円/年 |
設備投資額 | 300千円(回収8.1年) |
設備概要 | 蛍光灯19台、人感センサ |
キーワード
高効率照明への更新 人感センサーの設置、照度センサーの設置
内容
人感センサーを設置し、不要照明を消灯することで、電力消費量を削減することを提案。
現状→更新案 | 投資 (千円) |
効果 (千円/年) |
回収年数 |
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①グランド前のトイレ:蛍光灯(FLR40W、4台)が常時点灯 →不在時に消灯するように、人感センサー付きHf蛍光灯に更新。 |
100 | 5 | 20.0 |
②女子ロッカー、女子トイレは防犯のため常時点灯(FLR40W×2灯/台、15台)。人感センサーを5台設置し、室内不在時に消灯。 | 200 | 32 | 6.3 |
提案9
その他
夜間の自動販売機の電源OFF
省エネ効果 | 3.0kL/年 |
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削減金額 | 208千円/年 |
設備投資額 | 24千円(回収0.1年) |
設備概要 | 自販機(4台、計2.4kW) |
キーワード
不要時の電源OFF
内容
夜間の利用者不在時間帯に、タイマーを作動させて電源を遮断し節電する。また業者に、消費電力の少ない省エネタイプの自販機へ交換を依頼する。
※省エネルギー量は、原油換算で表示しております。