支援レポート Vol.20
エレクトロ製品に必要な信頼性の高い部品と材料を提供。
更なる空調設備・クリーンルームの省エネ化へ!
IC、 LSI、トランジスタなど、幅広い分野で使用されるボンディングワイヤ。田中電子工業は、半導体産業の発展を支えるボンディングワイヤのグローバルリーダー として信頼性の高い部品と材料を提供しています。
田中電子工業では、これまで、空調設定温度の緩和、照明の間引きと照明設備の高効率化、デマンド監視装置の導入等の省エネ対策を実施してきました。
電子部品製造の主要施設であるクリーンルームの省エネ対策には、空調と省エネに関する専門知識が必要なため、省エネ診断を受けることにしました。
今回の現場視察でエネルギー使用合理化専門員がまず気付いたのが、空調用冷水ポンプに流量を可変できる機能をもつインバータ機能があるにもかかわらず、吐出側のバルブで流量を絞って使用されていたことでした。
また、クリーンルームの空調設備として設置されているエアハンドリングユニットとパッケージエアコンの使い方の工夫として、温度調整負荷のバランスを効率の良いエアコン側に寄せることで、全体の空調電力消費量が削減できることを見出しました。
診断後、省エネ効果のシミュレーションを行い、2件の運用改善案に加え、4件の設備投資改善案が提案されました。
NO | 提案内容 | ||
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1 | 運用改善 | 空調設備 | クリーンルーム空調用熱源の分担最適化 |
2 | 運用改善 | 空調設備 | 冷水ポンプ用インバータの使用法改善 |
3 | 投資改善 | 空調設備 | ファン・外調機のインバータ化 |
4 | 投資改善 | 照明 | 不要時の消灯、照明の間引き |
5 | 投資改善 | 照明 | 屋外水銀灯を高効率照明に更新 |
6 | 投資改善 | 変圧器 | 変圧器の統合 |
冷水ポンプの運転法改善・水銀灯の設備更新はすでに実施
「冷水ポンプ用インバータの使用法改善」はすぐに実施しました。吐出側のバルブを開き、インバータの周波数設定を調整しで適正流量になるよう調整しました。また、屋外水銀灯の更新については、診断以前から計画していたLED照明への交換を実施しました。
ファン風量のチューニングを進めるなど、提案案件を着実に実施中
投資改善は、効果の大きい空調関係の対策から着手し、順次そのほかの案件を実施することにしています。「ファン・外調機のインバータ化」のうち、まず、効果の大きいクリーンルームファンのインバータ化を実施しました。現在、適正風量になるようチューニングを進めており、この結果をふまえて「クリーンルーム空調用熱源の分担最適化」に繋げていく予定です。
「外調機ファンのインバータ化」は実行段階に入っており、「変圧器の統合」も電気管理者と実行に向けた検討を始めるなど、着実に省エネ対策を進められています。