環境マネジメントを実施する河北リハビリテーション病院の場合、診断を申し込まれた時点で、「ここを診てほしい」という具体的なご希望をお持ちでした。最初の打合せから踏み込んだやりとりが交わされた前回の調査より、2カ月弱。省エネルギーセンターから、再び2名のエネルギー合理化専門員がお伺いしました。
「良く進められている省エネ」を、更に進めるには?
「省エネルギー診断報告書」の内容に沿って、まずは診断結果の概要から。天野専門員は開口一番、河北リハビリテーション病院の省エネ活動が「大変良く進められている」ことを評価しました。以後、これを前提に話は進みます。
エネルギー使用状況の分析を経て、いよいよ、具体的な省エネ改善提案の概要説明です。今回は、参考提案を含む11項目が提示されました(※提案一覧参照)。
「費用対効果」が分かるカタチで、改善策をご提案。
河北リハビリテーション病院のように「できることは全て」実施しておられるお客様の場合、提案施策は、投資回収に時間のかかるものが中心になりやすいとのことですが、運用で改善できる施策も提案されました。「事務機器の節電」は、スリープモード等の活用で、使わない時の電力消費を極力抑えようというもの。「照明法の改善」は空間全体を照らす天井の照明を減らし、LEDデスクトップライトで手元の照度を補う、「タスク&アンビエント照明」の手法を取り入れた提案です。
施策説明後の質疑応答は、まるで「省エネ戦略会議」!!
説明を聞きながら「これを患者さんの個室(四人部屋)に使えないだろうか?」と考えていた手塚様から、質問がありました。梅津専門員は、遮光効率は、方位によっても変わる(西に近づくほど効率が下がる)こと。「じりじり感じ」といった感覚的な要素は数値化が難しいことなど、率直かつ詳細に答えます。
こうして、時間ぎりぎりまで、真剣なやりとりが続きました。
一旦、今回のご提案内容をおあずけし、ご検討いただきます。次回は、施策の導入・運営状況の確認はもとより、着実に成果を上げていただけるよう、河北リハビリテーション病院の省エネプロジェクトを、総合的にフォローアップさせていただきます。