環境配慮はもちろん、省エネについても高い意識をお持ちのひかり工業は、既にデマンド(最大需要電力)監視・制御システムを導入済みですが、有効に活かせていない状況。しかし、生産性を維持しつつ、社内だけで更なる省エネを達成することに、限界を感じておられたようです。
そんな折、お取引先企業様から省エネ診断のご紹介があり、お申込みいただきました。
「契約電力を抑える」こと。「夜間・休日の無駄を抑える」こと。
ひかり工業が描く基本的なプランは、「電気代が上がる分、デマンド・コントロールで契約電力量を低く抑え、コストを削減」すること。これに対し診断者は、様々なデータをチェックする中、夜間・休日の電力消費量が大きいことに着目。提示されたのは、操業時間外の無駄な運転を抑えるという、デマンド管理とは全く異なる視点でのアプローチでした。
一つひとつの設備についても入念に診断。
「これも24時間同じペースで稼動ですか?」「休日はペースを落としても問題ないですよね?」考えられるアイデアは実現可能か、入念な確認が行われます。
使い込まれたボイラーをはじめ、コンプレッサー、ヒーターなどの設備を最新型のものと入れ替えることからも効率アップが見込めます。
同時に、診断者の頭にあったのは、各機器ごとの消費電力チェックと徹底したデータ管理による、一歩踏み込んだ「見える化」でした。
診断者から、具体的な方策が提示されます。
具体的な改善策も、次々に提示されました。設備の刷新による効率アップ、操業時間外の省エネ、人のいない空間に消費電力の大きい水銀灯が灯っているなど、意識の持ち方一つで改善可能なポイントもありました。
さらには、真夏でも16℃前後という井戸水を循環させ工場のスポット冷却に活かそうというアイデアも・・・。
一旦、調査で感じたことをご指摘した後、今回いただいた数値的データをもとにシミュレーションを行います。
約1ヵ月程お時間をいただき、次回は、ひかり工業に合った省エネルギー施策の詳細をご提案させていただきます。